NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想15週86話
2016年7月12日(火)】放送
とと姉ちゃん15週テーマ「常子、花山の過去を知る」

とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで15週86話
7月12日(火)】

コーヒー店にて・・・
「君が帰らないのなら、僕が出て行く!」花山はそう言い残し、コーヒー店を出て行きます。途方に暮れる常子。

常子と花山のやり取りを聞いていた店員・関元は、常子に注文されたコーヒーを出します。
常子は、関元に花山との関係を聞くと、関元は自分の息子と花山が戦友だった事を話してくれるのでした。

とと姉ちゃん_関元86しかし、花山は満州で結核を患い、除隊になりました。

関元は、花山が戦友や他の兵士を置いて自分だけ日本に戻った事に対して、今も自責の念に駆られているのだと話します。

そして日本に戻ると、少しでもお国の役に立ちたいとの思いから、内務省の宣伝の仕事を受けたと語るのでした。

ところが、その後、関元の息子は南方の地で戦死したと言います。

終戦後、関元の所へ弔問に訪れた花山は、戦友の遺影の前で泣いていたと語ります。
そして花山は「8月15日、全てに気付いた。」と話していたというのでした・・・

その頃・・・
鞠子と美子は、闇市の一角で、残っていた「スタアの装ひ」を少しでも売ろうとしていました。しかし、当初の値段の半額近くの4円まで値下げをしても、全く売れずにいました。

とと姉ちゃん_チンピラ86すると、チンピラ風の二人組が声を掛けてきて、商売をするなら金を出せと凄みます。

鞠子と美子が窮地に立たされていると、遠くから「見逃して下さい」と弱々しい声がします。

露天商組合の水田でした。男たちは、顔見知りの水田に免じて、今度だけは許してやると去っていきます。

水田によると、店を出すには最低でも毎月37円が掛かるといいます。すると鞠子が困った顔で「何とかなりませんか?」と水田に泣きつくと、水田は顔を緩ませ、格安で置いてくれる露店を探すと約束するのでした。水田の鞠子への特別な感情は高まるばかりのようです。

おでんの屋台にて・・・
常子は五反田と会い、花山と会った報告をします。五反田は、花山に出版業界に残って欲しい、そのきっかけになればと、常子を花山に会わせたのだと思惑を話しました。さらに、常子が諦めずに来る事を期待しているのではないかとも言うのでした。

翌日の事。
花山が神経質そうに店を整えていると、ドアが開き常子が入って来ます。何をしに来たと、露骨に怪訝な表情を見せる花山。

とと姉ちゃん_花山コーヒー店86

常子は、8月15日に、何に気付いたのかを教えて欲しいと花山に問うのでした・・・ つづく

 
■花山伊佐次のモデル天才・花森安治さんとは?
■キャスト花山伊佐次役・唐沢寿明さんのこと>>

 とと姉ちゃん15週86話・感想まとめ 

【寺田農さん大好きです】
花山さんのコーヒ店「巴里」の従業員、常子ちゃん言わく「ご老人」関元和四郎さんを演じているのは寺田農(てらだみのり)さん。何を隠そう、寺田農さんは大好きな俳優さんの一人というより、一昔前は、理想の男性としてとても憧れておりました。

久々に画面で拝見したのですが、お元気そうでなによりです。だいぶ、お年は召してしまいましたが相変わらず、素敵な役者さんです!

ところで、今日の関元和四郎さんのあの長台詞、見事の一言に尽きますよね。
戦死した一人息子と花山さんとの関係を、一遍の物語のように常子ちゃんに伝える台詞は4分にもわたります。どれだけの力量があれば、あの様な演技ができるのでしょうかしら?

昔から、主役というよりはバイプレーヤーとしての評価が高い寺田農さんですけれど、二度惚れ状態です。ただし、今は寺田農さんのような色気と凛とした佇まいのおばあちゃんになりたいと願っているだけですけれどネ…。

【魅力的な脇役さんたち】
朝ドラでは、メーンの出演俳優さんの他に多くの脇役さんたちが次々に登場してきます。それは、可愛い子役さんだったり、芸人さんや大御所の俳優さんだったり、もちろん私の大好きな寺田農さんもその一人、それこそ、星の数ほど…。そして、視聴者としてはその脇役さんとの一期一会も楽しみの一つなのですよね。

今日は、闇市の男として登場した勝俣邦和さんの演技、笑い声の中に凄みとドスを効かせた去り際など思わず、上手い!勝俣さんって役者さんでしたかしら?(失礼ですけれど)と一人呟いてしまいました。

好感度の高い勝俣邦和さんが、笑いながら人を刺しそうな闇市の男を演じるなんて朝ドラならではの一期一会ではないでしょうかしら?
闇市といえば、何日か前に常子ちゃんたちに安物の仙花紙を高く売ろうとした闇市の売人の役で声優の平田弘明さんも出演しておられましたよね。

若い方々にはワンピース「サンジ」の声といえば直ぐ分かりますし、パイレーツ・オブ・カリビアン「ジャックスパロウ」役のジョニー・デップやマット・デイモン、ジュード・ロウの吹き替えをしている方です。

声優さんなので、声が素敵なのは当たり前ですけれど、この方も元々は役者さんなのでしょうかしら?闇市の売人を演じ、本当の闇市の売人にしか見えない重厚な演技力を見せてくださいました。

【一銭五厘の命】
今日、関元和四郎さんの台詞のなかで、お国からすれば「一銭五厘の価値しかない命」、父親からすれば「掛け替えのない命」として語られた戦死した息子さんの命、胸が押しつぶされそうになりながら聞き入りましたが、そもそも「一銭五厘の価値しかない命」の一銭五厘とは何を指しているのでしょうか?

答えから先に言いますと、これは「召集令状」のことを指しています。
一銭五厘とは、(終戦を迎えるまでには値上げもされたようですが)ハガキの郵便料金です。実際のところは多くの場合、召集令状はハガキではなく役場の職員が届けていましたから、兵隊の命は一銭五厘という僅かな金額で集められしまうほど価値のないもの、という意味がこめられていたのでしょうね。切ないことです。

また、臨時召集令状が赤色の紙だったため召集令状は「赤紙」とも呼ばれていました。
ただし、教育のための補充兵を旧陸軍が召集した教育召集では白色の紙を用いた令状だったそうです。

戦争という行為で多くの尊い命が奪われましたが、闇市の喧騒には明日への希望と生へのバイタリティーがあふれています。じっと闇市の喧騒を見ている花山さんの姿…、常子ちゃんの想いは必ず届くと確信いたしました。常子ちゃんもうひと押しがんばれ!

ではでは
感想by香風

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