とと姉ちゃん ネタバレ感想あらすじ 13週75話【6月29日(水)】

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想13週75話
2016年6月29日(水)放送
とと姉ちゃん13週テーマ「常子、防空演習にいそしむ」

とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで13週75話

甲東出版にて・・・
昭和19年12月、ついに五反田にも召集令状が届き、甲東出版も雑誌作りをやめねばならないときがやって来ました。五反田は、常子に甲東出版の「社判」を託します。

さらに、常子が一人になっても甲東出版を存続させる方法を用意したと言います。甲東出版の蔵書を基に貸本屋を営めば、いくらかでも稼げるだろうと言うのでした。

とと姉ちゃん_五反田ミッチー75

 

 

 

 

 

どうしてそこまで・・・」常子が言いかけると、五反田は、会社を継続さえしていれば、常子は勤労動員され遠くに行かされることもない。

家族と共に暮らし家族を守れるだろうと、常子の身上を分かったうえでの配慮だったのでした。

そして常子に、戦争が終わった後に、どんな雑誌が作りたいか考えておくよう宿題を出します。

「編集長も僕も、必ず生きてここに戻ってくる。そのときは、僕たちが心から作りたいと思える雑誌を作ろうじゃないか」五反田はそう言い残し、数日後、出征するのでした。

昭和20年1月。
常子は甲東出版の蔵書を利用して、貸本屋を細々と営みながら急場をしのいでいました。配給で手に入る食糧はごくわずか、燃料もなく、冬の夜は家族四人で寄り添って寒さをしのぐことしかできませんでした。

そして、東京の街はたびたび空襲を受け、常子たちは連日の空襲警報におびえ、疲労は増すばかりでした。

それでも、小橋家は明るさを失わないようにと、一家は日々を過ごします。君子は毎日花を生け、鞠子は日々の生活の中でも読書を忘れず、常子は何かにつけて家族を笑わせようと心がけていました。そして、美子はモンペに端切れで作った飾りをつけました。

とと姉ちゃん_三宅75

しかし、そうした小橋家の暮らしは、隣組の組長・三宅からは不謹慎だと叱責され、目をつけられるのでした。さらに、常子の強気の正義心が抗議の振る舞いを見せると、三宅の叱責は怒りに代わり、非国民的態度には配給物資を減らすと、威圧するのでした。

小橋家にて・・・
憤懣やるかたない常子は、再び三宅に抗議に行くと席を立ちますが、鞠子がそれを制します。
「とと姉は、いつも真っすぐ過ぎるのよ!」鞠子が声を荒げます。殺伐とした空気が、小橋家の中にまで流れ込み始めます。

やめなさい!二人とも。私たちが喧嘩してどうするの」かか・君子が珍しく大きな声で二人を制します。

そして、家の中では穏やかにと言うと、常子も鞠子も我を取り戻すのでした。

隣同士で見張りあって組長に告げ口し合う、そんな世の中を鞠子は誰を信じていいのかわからないと嘆き、常子は怖い世の中だと身を引き締めると「昔はよかったなぁ・・・」末っ子の美子がしみじみと言います。

とと姉ちゃん_常子75

戦争という重い空気に、みんな追いつめられていたのでした・・・ つづく

 

とと姉ちゃん13週75話・感想まとめ 

【戦時中の卵】
昔の日本では、卵は高級食材の一つでした。昭和20年代頃までは、現在の価値にすると、なんと一個あたり数百円もしたのだとか。現代では“物価の優等生”とも言われ、毎日のように食べられている卵ですが、昔は病気の時やお正月など、特別な時にしか口にできない、庶民にとっては贅沢な食べ物だったようです。

たとえ家で鶏を飼っていても、現代のように毎日卵を産んでくれる訳ではありませんでした。それに、鶏を飼っているような家は地方に多く、東京のような都会では少なかったはずです。
昭和20年にもなると、日本の敗戦が色濃くなり、国民への配給も少なくなりました。お米などはなかなか口にできず、飢えを凌ぐ為にさつまいもや大根、麦、他にも食べられるものは何でも食べた時代です。貴重な卵や真っ白な白米は、誰にとっても憧れの存在になっていた事でしょう。

今日のドラマの中でも、お隣さんは卵を大事そうに手で包むようにして、小橋家に持ってきてくれました。それだけ、当時の東京では卵が貴重品だという事がよく分かりますよね。

【ついに常子ちゃん一人に・・・】

甲東出版では、とうとう五反田さんにまで召集令状が来てしまいましたね・・・。社員は常子ちゃん一人だけになってしまいましたが、一人でも会社を閉めずに済むようにと貸本屋さんにしてくれるとは、五反田さんの思いやりに敬服しました。

出征する人は、自分が一番つらく、残していく家族の事も心配でならないはずです。それなのに、常子ちゃんやその家族の事まで考えてくれるとは・・・。

そして、「泣きたいなら、僕の胸を貸そうか。」と、いつもの五反田さんらしく振る舞う姿が素敵でした。常子ちゃんが暗い気持ちになってしまわないようにと、必死に明るくしようとしたのでしょうね。一見おどけているようで、とても紳士的でした。常子ちゃん、あなたは本当に良い会社に入りましたよ~!

そして、必ず生きて戻る、また良い雑誌を作る。五反田さんの目からは、そんな力強い執念をも感じました。そして、自分を鼓舞しているようにも見えました。
五反田さんも、谷社長も、社員の相田さんも富樫さんも、皆さん絶対に生きて帰って来て欲しいですよね・・・。また、良い雑誌を甲東出版で作って欲しいです!

【疑心暗鬼】
当時は貴重な栄養源だったはずの卵を分けてくれ、色々と気遣ってくれるお隣さん。そんな人に対しても、監視して組長に報告しているのではないか、と疑心暗鬼になってしまう様子が、観ていて悲しかったです。

組長の三宅さんも、息子さんからの連絡が途絶え、やり場のない感情が溜まっているのでしょうか。ですが、お国から命じられて組長になったからと、その権力を振りかざすのは横暴ですよね。息子を案じる組長さんのつらい気持ちも分かりますが、それは組長さんだけではなく、皆同じなはずですよね。せめて具合が良くない方や年配の方には、もう少し優しくしてあげて欲しいです・・・。

他にも、仲の良い常子ちゃんと鞠子ちゃんが言い合いになってしまい、何だか暗い雰囲気が漂っていましたね。皆が気持ちに余裕が無くなってしまっていて、観ているこちらも胸が苦しくなります。戦争とは、人々の心までも変えてしまうのですね・・・。

常子ちゃんの深川を思い返すシーンでは、懐かしい顔がたくさん出てきましたね~。
皆さん、お元気なのでしょうか。戦時中は、東京だけではなく各地で空襲がありましたから、皆さんの無事も気掛かりなところです・・・

ではでは
感想byさら☆彡

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