とと姉ちゃん ネタバレ感想あらすじ 13週77話【7月1日(金)】

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想13週77話
2016年7月1日(金)放送
とと姉ちゃん13週テーマ「常子、防空演習にいそしむ」

とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで13週77話

大空襲の翌日・・・
焼け出された人達の中にお竜を見つけた常子は、思わず声を掛けます。

お竜は、まだ幼い弟と妹を連れ、川崎にいる親類の元へ行くところでした。

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三人を小橋家に招き入れ、傷の手当をしてわずかながらの食事を出します。

すると、空襲で焼け出されて以来、何も食べていなかった幼い弟妹の事を思い「あたい達にはごちそうさ。」と喜ぶのでした。

やがて、お竜は空襲の惨状を語り始めます。その語られる内容のあまりの衝撃に、常子たちは言葉を失います。

その夜・・・
お竜たちは小橋家に泊まることになりました。

居間で皆がくつろいでいる様子を見て、お竜がポツリと呟きます。

あと何年続くんだろう・・・」お竜は、幼い弟が成長しても、兵隊として戦地へ行かされる日が来るのではないか、そんな心配をしていたのでした。

言葉に詰まり席を立ったお竜を常子が追いかけると、お竜は一人、外で膝を抱えて座り込んでいました。

おっかないんだ・・・」去年の空襲で父親を失っていたお竜は、もしも自分が死んだら弟や妹はどうなってしまうのか、そう考えると怖くてたまらないと話します。

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常子も、同じでした。いつどうなるかわからない、でも、そんな時は何としても自分が家族を守ると思いながらも、常子もまた、不安と恐怖に押しつぶされそうになるのでした・・・

常子たちが部屋に戻ると、“戦争が終わったら何がしたいか”を皆で話していました。

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お竜の弟妹たちは、「上野の動物園に行きたい!」と言い、鞠子も美子もそれぞれに夢を語ると、お竜は「あたいは特に無いよ。戦争が終わってくれりゃ、それで十分さ。」そう話します。

そして常子は、「好きな雑誌を作りたい。女の自分でも自由に考え、実現する雑誌を作りたい。」と目を輝かせます。

そして、その思いは大きくなり、その夜はなかなか寝つけなかったのでした。

翌朝
縁側で常子が作った雑誌を見ていたお竜が、常子に雑誌の題名を聞きます。

お竜は漢字が読めなかったのでした。雑誌の名前が“新世界”だと聞いたお竜は、戦争が終わったら、字はもちろん、色々な事を知りたいと話します。

常子は自分もまだまだ知りたい事がたくさんあると話すと「あんたも一緒か・・・」そう言って、お竜は笑顔になるのでした。

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やがて、お竜と幼い兄妹たちは小橋家に別れを告げると、再び川崎へと向かうのでした。

そして、この時お竜と語り合ったさまざまな事は、後の常子の生き方を大きく動かすことになるのでした・・・ つづく

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とと姉ちゃん13週77話・感想まとめ 

【思いがけない再会】
あのお竜さんとの再会がこんな形だったなんて・・・。恨めしいのは戦争です。でも、お竜さんの小さな妹弟の突然の訪問に、よっちゃんがとても嬉しそう!末っ子のよっちゃんにとってお竜さんの小さな妹弟は、初めてできた自分より幼い守るべき存在です。そんな二人にお姉さん振るのが嬉しかったのかもしれませんね。

『綺麗にしてあげるからお姉ちゃんのところにおいで』だなんて、よっちゃんの嬉しそうな笑顔が可愛いですねぇ。それにあの楽しそうな追いかけっこ。でも、あれは少し危険だったかも…。楽しい笑い声がご近所まで漏れ聞こえて、また隣組の組長三宅さんの耳にでも届いたら厄介なことになりそうですものね。

まだ小さいうちに母親を亡くしたお竜さんは、幼い妹弟の母親代わりです。常子ちゃんが幼くして父親代わりとなったのに良く似ています。だから、お竜さんが必死で幼い二人を守っているのが常子ちゃんには良くわかるのでしょう。

今は空襲で父親も亡くし、一人で幼い二人を守るお竜さんです。でも、戦争の闇は伝法肌のお竜さんにも否応なく襲い掛かり、お竜さんに『おっかねいんだ』と弱音を吐かせています。
幼い妹弟を守り抜くことができないのではという不安が募るのでしょう。
本当に戦争の罪は重いですよね。

【東京大空襲】
常子ちゃんが川崎に向かうお竜さんと偶然再会した朝は、1945年の3月11日でしょうかしら?前日が下町空襲のあった日、3月10日ですから、お竜さんたち姉弟はその日被災して命からがら逃げのびてきたのでしょうね。

3月10日の下町空襲では、東京での死者数が10万人以上に及んだことから「東京大空襲」というと、この下町空襲を指すことが多いようです。でも、この日だけではなく東京は合計106回もの空襲を受け、特に1945年3月10日の他に4月13日、4月15日、5月24日、5月25日~26日の空襲でも東京は大きな被害、死者数を出しています。

アメリカ軍は日本に対して大規模な戦略爆撃計画を綿密に立てていて、江戸時代まで遡り、
度重なって起きていた江戸の大火や関東大震災での被害実態を詳細に把握していました。
戦略爆撃の前には日本家屋を再現した実験場を作り徹底して検証しているのです。

わざわざ、日系人の多いハワイから取り寄せ精密に作られた畳を使い、日本家屋の大規模な延焼実験を行っています。ですから、木造住宅の密集地、東京の下町は爆撃の前から攻撃目標として選ばれていたと言えます。その結果、東京大空襲の被害地域は関東大震災の延焼地域とほぼ一致していて、これは偶然ではないと言われています。

攻撃の際、人口密度は重視され、浅草区の13万5000人そして、順に本所・神田・下谷・荒川・日本橋・荏原、各区の8万人以上とされ、3月10日の下町空襲では、これらの区と荏原区の代わりに小橋家の第二の故郷、深川の北側半分を加えた地域がアメリカによる焼夷弾攻撃の第一号地となりました。

とても悲しい事実です。戦争には悲しい事実がたくさん存在しているのですね。

【新世界】
お竜さんの一宿一飯の恩義でしょうか。小橋家で一泊した後、姉弟揃って小橋家の周りの掃き掃除です。よっちゃんではありませんが、ようぞう君とかず子ちゃん可愛いですねぇ。
『おはようございます』の挨拶が良いですね。

そして、今朝はもうお竜さんもいつも通り、伝法肌の姉御に戻っていましたね。
『あたいを誰だと思ってるんだい』良かったです。ようぞう君とかず子ちゃんのためにも頑張らなくては・・・、ですものね。

知りたいこと見たいことがいっぱいある、常子ちゃんやお竜さんのためにも、一日も早く、日本に、平和な日々「新世界」が訪れますように・・・

ではでは
感想by香風

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