NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想14週79話
2016年7月4日(月)放送
とと姉ちゃん14週テーマ「常子、出版社を起こす」
とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで14週79話
昭和21年2月・・・
長かった戦争が終わり、半年が経っていました。食料や物資などの国からの配給が不足し、都市部では餓死者も多くなっていました。その為、非合法の取引場所である「闇市」が、人々の拠り所となっていました。
もちろん、それは小橋家にとっても同じでした。とにかく食料を手に入れようと、手分けして闇市を回ります。
しかし、どこも我先にと奪い合う状態で、常子たちはなかなか目ぼしいものを手にする事ができずにいました。
一方、この頃は戦争によって職を失った人や戦地から戻る人が増え、求職者が増えていました。
男性が優遇される中、女性が定職に就く事は難しくなっていました。
大学を卒業した鞠子でさえ勤め先が見つからない状態で、君子と美子は、家で着物の仕立て直しや縫製の仕事を受けていました。
常子の貸本屋でのわずかな収入が、小橋家の大きな支えでした。
闇市にて・・・
常子たちが汁物を分け合って食べていると、わずかながらも食料を手に入れた鉄郎がやって来ます。
そして、常子に対して、そんなに稼げない仕事なら辞めろと言い出します。
すると、なかなか仕事が決まらない鞠子が、それを聞いて激怒します。
「簡単に辞めろなんて言わないで下さい!」と椅子から立ち上がり、鉄郎に抗議するのでした。
その時、店の外でにぎやかな声がします。
闇市では、戦時中の言論統制の反動からか、娯楽に飢えた人々に雑誌や書籍が人気を博していました。
カストリ雑誌をはじめ、様々な雑誌が飛ぶように売れていたのでした。
ある日の朝・・・
常子が甲東出版に出勤すると、突然背後から目を塞がれ「静かにしろ、金を出せ。」という声がします。
一瞬驚く常子でしたが、声の主が誰かはすぐに分かりました。
無事に戻ってきた五反田でした。
五反田によると、社長の谷と社員の相田も無事で、富樫も療養すれば復帰できるといいます。
変わらない五反田の姿に、常子は喜びます。
一か月後。
谷と相田が復員してきました。
早速の会議の席で、谷は言います。
「人間は、飯を食うだけじゃ生きていけない。」谷は、文字の有り難味を改めて感じていたのでした。
そして、早々に雑誌「新世界」の7月の復刊へと動き始めるのでした。
常子が雑誌の復刊の事を話していると、それを聞いていた鉄郎が「お前の稼ぎで一家を養ってるんだぞ。
もっと金を稼ぐ事を真剣に考えろ。」と話します。いつになく真面目な鉄郎に、常子は何も返せませんでした。
その時、「ごめん下さい。」誰かが訪ねて来ます。
常子が玄関を開けると、そこにいたのは、女学校時代の親友・綾でした・・・つづく
■甲東出版社長・谷誠治のこと>>
■帰って来たぜベィベ~五反田一郎のこと>>
とと姉ちゃん14週79話・感想まとめ
【たくましさを増した小橋家】
戦後半年もたったというのに、庶民生活は楽にならず・・・益々貧困層が増えている。今日はそんな戦後からドラマの後半編へと突入です。闇市での必死に食料を奪い合う姿がとても印象的でした。小橋家の女性陣も本当にたくましくなりましたね!~♪
終戦を喜んだのもつかの間、これから生きていくために必死に仕事や食料を調達しなければならないという現実が待っていました。女性だけというのは心細いですが、こんな時は鉄郎おじさんでも(←でもというのは失礼かしら?笑)居てくれるだけで心強い♪実際に何かしら物資の調達してくれますからね・・・。
その鉄郎おじさんが、常子に家族を養うなら人に雇われる身ではなく、自分で事業を起こすようにと発破をかけたつもりの一言に、鞠子が激怒するシーン。鞠子の心の叫びが爆発した感じでした。大学まで行かせてもらっても、女性に仕事はほとんどない。家族の為に働きたいのに働けないジレンマがよく伝わってきて・・・。切なかった。
あれだけの人前で、自分の気持ちを言える鞠ちゃんだもの、きっと大物になりますね。
【五反田ロス解消】
ネットでは、最後まで残っていたミッチーこと五反田さんが、戦地へ行くことになってしまい、五反田ロスになっていた方も多かったようですね。twitterでは、「#五反田ロス」というハッシュダグまで出来てしまうほどの反響があったそうですよ!今日は、突然の登場で常子を驚かせるという演出で、五反田ワールドが再開しましたね(笑)「泣くなら僕の胸で!!」なんてロマンチックな五反田さんにキュンキュンきた人も多いはず♡キザな言葉もミッチーが言うと決まっちゃうから不思議ですよね。
これがぐっさんこと谷編集長が言ってもしっくりきませんけどね。皆でまた本を出版できる喜びを味わえて本当に良かった!!
でも常子の曇った表情を五反田さんは見逃しませんでしたね。繊細な観察力・・・女性だけにという事ではないようです。常子の考えている雑誌の内容と、編集長の考えている内容とでは少しずつズレが生じているのでしょうか??
今後、鉄郎おじさんの助言もあり、自分で雑誌を出すことを考えていくことになるのでしょうが、甲東出版の仲間がよい人たちなので離れて欲しくないなんて思ったりもしますね。とは言え、もちろん常子の夢を応援したい気持ちもあるので、これは見守っていくしかありませんね!
【久々に綾さんが登場】
学生時代はお嬢様だった綾さんが、常子を訪ねてきました。久々の再会ですが、どう見ても苦労している様子でしたね。戦争のせいでしょうか?綾さんのことが気になります。
困っている時に助け合える友達って本当に素晴らしいですよね。女学生の時は常子が綾さんに助けてもらっているので、きっと今回は常子が助けるはずと勝手に思い込みながら、少しでも安心したい気分でいっぱいです。
そして、常子に見せた笑顔は本物の笑顔、女学生の時のそれと同じでしたよね。
今週第14週のテーマは「常子、出版社を起こす」です。みどころは、常子たち三姉妹で協力して雑誌を作るところでしょう!!大盛況で終わってほしいと願いつつ、そう簡単には運ばないんだろうなぁと思ったり、・・・やっぱり今週も目が離せない一週間なりますね♪
ではでは
感想byあさひめ