NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想15週90話
2016年7月16日(土)】放送
とと姉ちゃん15週テーマ「常子、花山の過去を知る」
とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで15週90話
小橋家の居間にて・・・
「おかげさまですべて売り切れました。」と常子が言い、小橋家一同が揃って花山の前に手を着き感謝の気持ちを告げます。

雑誌作りには優秀な編集長が必要な事を痛感した常子は、この場で、改めて花山に編集長の継続を頼み込みますが、花山は「一度だけ」という条件を覆すことはありませんでした。
「失礼するよ・・・」そう言い残し花山は小橋家を出ます。
あとを追うように見送りに出た常子に、花山は最後の言葉を送ります。
「今のままでは売れなくなるぞ。」人気の雑誌は真似され前回と同じことが起こる、そうならないためには、誰もまねできないような本を作らなければならない。
・・・でも実際には、そんな金のかかる雑誌は出来ないだろうと、なぜか自分の事のように残念そうに言うのでした。
小橋家にて・・・
常子は台所に立っていました。美子は玄米の瓶突きをし、鞠子は鉛筆を削り、かかは繕い物をするそんな光景を眺めながら、花山の「誰にもまねのできない本作り」の話を思い返していました。すると、常子は何かに気づくのでした・・・
翌朝、常子は早々に花山宅へと駆け出します。
花山は、新しい仕事仲間の長澤や社員と一緒にバラック街を歩いていました。
新しい会社のビルの建設予定地だと長澤が花山に説明します。
そこには空襲で家を失った多くの人々が暮らしていましたが、その人たちには立ち退いてもらうのだというのでした。
花山が一人バラック街にいると、常子が現れます。花山の妻・三枝子から居場所を聞いて来たと言います。
そして、「誰にもまねされない雑誌」の構想を花山に語りだすのでした。
実際に生活の知恵を実験し、その体験記事を伝えることで、読者の暮らしが少しでも豊かになような雑誌を・・・と言いかけると、花山も同じことを考えていたと話します。
しかし、それにはコストがかかりすぎると言い、夢みたいな雑誌だと言い捨てます。
「出来ますよ!私となら・・・」常子は、根拠はないが出来ると食い下がります。
やがて、戦争と人々の暮らしを語るうちに、花山の心が動きます。
そして、家族思いの孝行娘の手伝いをしてやるだけだと、いつもの偏屈の花山に戻ると「終戦後、初めて他人のいう事を信じて見たくなったんだ!」と、まるで誰かを叱り飛ばすような口調で、常子の雑誌の編集長を引き受けるのでした。

こうして、常子と花山の新しい雑誌作りが始まるのでした・・・ つづく
とと姉ちゃん15週90話・感想まとめ
【炭団】
今日のドラマの中で、常子ちゃんが台所に立って一生懸命に握っていた真っ黒な固まり、皆さんはお分かりになりましたか?あれは、炭団(たどん)ですね。
炭団は、粉末状の木炭や竹炭につなぎを混ぜて形を作り、その後に乾燥させて作る団子状の燃料です。炭を入れておく袋や俵の底に粉末状や欠片になった炭が残ってしまうので、これを有効活用させる為に作ったのが始まりだそうです。
強い火力は無いようですが、石油ストーブなどが普及する以前まで、火鉢やこたつ、そして料理用の火として、家庭でも重宝されていたそうです。
【人々の為の雑誌】
バラック街の中で、突然、花山氏に声を掛けて来た男性がいましたが、観ていてつらくなりました・・・。戦争が終わって、日本が負けたという事を認めたくない。戦争で家族を失い、全ての希望を失ってしまったのでしょうね。戦争は多くのものを破壊するだけで何も生まない、改めてそう感じさせられたシーンでした。
そして、新しい事業の為にバラック街に住む人達には立ち退いてもらう、これは仕方が無い事、とあっさり言い切る長澤さん。その言葉に、私は悲しくなりました。長澤さんは、確か医療関係のお仕事をなさっている方なのですよね。そんな方が、人々を「こいつらは勝手に住み着いてるんだから、出て行ってもらう。」という言い方をするとは。すごく冷たいなぁと思ってしまいました・・・。
花山氏も、その言葉に対して腑に落ちない様子でしたね。やはり、花山氏は人の痛みが理解できる、思いやりのある人なのでしょうね。自身が幼い頃から苦労してきた経験がある為でしょうか。なかなかクセの強い部分もお持ちですが、必死に生きている人達を虐げてまで医療の仕事をする事はできない、そんな思いも湧いてきたのでしょうね。
戦争が終わり、まだまだつらい思いをしている人ばかりなのですよね。常子ちゃん達には、そんな人達の為になる、皆が明るくなれる、そんな雑誌を作って欲しいなぁと強く願うばかりです・・・。
【花山編集長、誕生】
簡単に真似されないような雑誌を作らなければやっていけない。しかし、そんな雑誌を作るにはそれなりの資金が必要・・・。確かに、お金になるものなら、誰だって真似して自分も儲けたいと思いますよね。それが、昔も今も、“良い商品の宿命”なのかも知れませんね。
常子ちゃんが思いついた、洋服だけではなく衣食住について色々な情報を載せる雑誌は、とても素敵ですが、簡単に作れるものではなさそうですよね。ですが、常子ちゃんは、私とならできる、と言い切りました!このセリフを言える常子ちゃんは、やはりものすごいバイタリティーの持ち主だと思いました。なんとかして花山氏を編集長に、という必死の思いからでしょうが、なかなかここまで言えないですよね。そして、少しでも人々の役に立ちたい、その為に良い雑誌を作りたい、そんな常子ちゃんの熱意が、あの言葉を言わせたのでしょうね。
そして、ついにペンを再び握る覚悟を決めた花山氏。今まで五反田さんにどれだけ口説かれても、絶対に編集の仕事はしないと言い切っていましたが、とうとう常子ちゃんの思いに負けましたね~。
これで、本格的に常子社長と花山編集長がタッグを組む事になりました!常子ちゃんと花山氏なら、きっと良い雑誌を作ってくれるはず。そんな希望で、ワクワクしてきますね!
ではでは
感想byさら☆彡