NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想25週147話
2016年9月21日(水)放送
とと姉ちゃん25週テーマ「常子、大きな家を建てる」
とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで25週147話9月21日(水)
小橋宅にて・・・
花山伊佐次が、かか・君子を見舞いに訪れました。ぶっきら棒で偏屈と言われた花山が、唯一といっていいほど丁寧に会話をする相手、その一人が君子でした。
花山が君子の部屋に通されます。お茶を運んできた常子に、君子は花山と二人にしてほしいと告げます。

常子が部屋から姿を消すと「ずっと、花山さんにお礼を申し上げたかったんですよ・・・」と君子は話しだします。そして、君子は花山に向き直ると「娘たちを、立派に育てていただき、感謝しています」と言うのでした。
すると花山は神妙な面持ちで‟これまでずっと悩んでいたこと”を、君子に語り始めます。
それは、常子の事でした。
終戦後「あなたの暮らし」を27歳で創刊した常子は、その時花山に宣言した「雑誌作りに人生をかける」と言ったことを守り44歳、まさに人生を「あなたの暮らし」に捧げてきました。
しかし、常子も妹たちや一般の女性のように、家庭を持ち家族を持つ暮らしを送ることもできたのではないかとも思っていたのでした。
「申し訳ありません・・・」
花山は、常子の人生を誤った方向に導いてしまったのではないかと、後悔の念を込めて君子に謝ります。
すると「常子は、幸せだと思います。」と君子は言い、何よりもそんなふうに見守ってくれる人がいるのだからと、改めて花山への感謝の気持ちを告げるのでした。
そして「よかった、お伝えできて・・・」と、何か一つの使命を果たしたかのように、安堵の表情を浮かべるのでした。
やがて、長話は体に障ると帰ろうとする花山に、「娘たちをこれからもよろしくお願いします」と、今度は花山に娘たちを託すかのように言うのでした・・・
花山が帰った後、姉妹は三人そろってかか・君子の部屋に集まります。
冬の柔らかな日差しが縁側から部屋の中にまで伸びる、そんな中で、君子は三姉妹一人ひとりを褒め、そして感謝の言葉を伝えるのでした。
やがて、私の宝箱だという小さな行李(こうり)を皆の前に持ち出すと、常子に開けさせます。
すると中には、とととの最後のお花見をした造花、KT歯磨きなど、様々な小さな思い出が詰まっていたのでした。

やがて、君子は娘たちの顔を見渡して「みんな、本当にありがとう、あなたたちは私の自慢の娘よ・・・」と言うと、仏壇のととの写真に向き直り、心の中で何かを報告するのでした。
そして、10日後。
君子は安らかに息を引き取ったのでした・・・ つづく
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とと姉ちゃん25週147話・感想まとめ
【今後も多忙なかか】
今日のドラマで、とうとうかかを演じる木村多江さんとのお別れがやって来ました。もうかかを観られないなんて・・・と、かかロスになってしまいそうな私は、泣きながら木村さんの今後の出演予定を調べてみましたよ~。
まず、今秋は、立て続けに映画に出演されます!
10月22日(土)公開予定の映画「バースデーカード」、さらに同日公開予定の「金メダル男」、そして、11月18日(金)公開予定の「幸福のアリバイ」に出演されています。
さらにさらに、12月3日(土)から上映が予定されている映画「RANMARU 神の舌を持つ男」にも出演されます。
こちらは、鉄郎叔父さんを演じる向井理さん主演で放送されたテレビドラマの映画化です。向井さん演じる朝永蘭丸が一目惚れするのが、木村多江さん演じる女医・りん先生なのだとか!「とと姉ちゃん」の中でずっと義理の姉と弟としてのお二人を観ていますので、何だか不思議な感じです。
また、10月14日(金)公開予定の映画「永い言い訳」では、声の出演をされているそうですよ。映画の他にも、テレビではNHKの「美の壺」でのナレーション、そして「ゆうパック」のコマーシャルなどでお目にかかる事ができます。
そして、ラジオ「Sound Library ~世界にひとつだけの本~」では、木村さんが物語の朗読をされています。
これでひとまず、かかロスにはならずに済みそうかな?と思っている私です。
【かかと花山氏、それぞれの思い】
かかは、花山氏と二人にして欲しいと常子さんにお願いしました。三姉妹が心から頼りにし慕っている花山氏に、三人の事を託そうと考えていたのでしょうね。
常子さんは我慢強く、ずっと“とと姉ちゃん”として生きてきました。いつも、自分の事は後回しにしてきました。そして、そんな娘をいつも温かく見守ってきたかか。そんな娘が心から信頼する花山氏になら、三姉妹の事をお願いできると思ったのかも知れません。花山氏に想いを託したかかの表情からは、これでもう心残りは無い、もう大丈夫、そんな安心感のようなものを感じました。
一方の花山氏は、ずっと自分のせいで常子さんの人生を縛ってしまったのではないかと感じていたのですね。ですが、かかの言葉で、花山氏の心の重荷は、少しは軽くなったのではないでしょうか。
花山氏は一通り話すと、かかの身体にさわるといけないと言い、足早に帰って行きました。私は、もしかすると、溢れそうな涙を堪えていたのかな?と思いました。花山氏は早くにお母様を亡くされて、もっと親孝行をしたかったという思いがずっとあり、母親への愛情が深い方です。
かかと話して、その老いた姿を見て、自分の母親と重なって見えたのではないでしょうか。そして、“母親との別れ”を感じ、たまらなくなったのではないでしょうか。思えば、花山氏は他の人に対する態度とは違い、かかに対しては素直というか、穏やかでした。やはり、自分の母親の面影を重ねていたのでしょうかね・・・。
【ありがとう、かか】
常子さん達も知らなかった、押入れにしまわれたかかの宝箱。家族の思い出と共に、母親の愛情がたくさん詰まった宝箱でした。
そして、「あなた達がいてくれたから、幸せだったわ。」と言ったかか。「幸せだった。」と、過去形なのが気になりました。
さらに、仏壇のととの写真に微笑み、何かを語りかけるような表情。「もうすぐそちらに行けそうですよ。待っていて下さい。」と言っているようでした。あぁ、もうかかとのお別れが近いのかな・・・そう感じずにはいられない流れでしたね。
そして、かかが亡くなったとのナレーション。
覚悟はしていましたが、まさか今日とは・・・。ドラマが始まった頃からずっとかかのファンだった私にとって、この展開はつらいです。ドラマなのですが、本当に悲しくて、寂しくて。・・・涙が止まりません。
おっとりしていて天然ボケで、でもしっかり芯のある強い女性だったかか。今頃は、天国でととと仲良く語り合っているのでしょうか。滝子おばあ様とも会えているのでしょうか。
癌に侵されながらも、最期まで柔らかい笑顔を絶やさなかったかか。やはり、母親の存在というものは大きいですね。改めて痛感させられました。安らかにお眠り下さい・・・。今まで、本当にありがとうございました。
ではでは
ご冥福を祈りつつ・さら☆彡