NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレ感想2週12話
2016年10月15日(土)放送
べっぴんさん2週テーマ「しあわせの形」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで2週12話
昭和20年の事・・・
日本全土への無差別爆撃が、一層激しさを増していました。
「坂東営業部」も国の統制下に吸収され、事実上会社を失うことになった五十八は、近江の坂東本家に疎開することを決めます。
坂東本家には、五十八の母・トク子、兄・長太郎、その妻・節子、出征中の長男肇の妻・静子、その子・慶一が住んでいました。
近江・坂東本家にて・・・
「よ~ぉ遠いとこから来たなぁ・・・」祖母トク子の声がはずみます。
本家・家族一同の迎える中、五十八は「どうかよろしくお願いします」と深々と頭を下げすみれたちもそれに続きます。

五十八には、若い頃自分の得意先を本家再興のために譲って家を出たという経緯があり、長太郎にはその負い目と家長としてのプライドがありました。
五十八は、のどまで出かかったその話をぐっと飲みこみ、長太郎をにらみます。
お互いに、古傷に触れた一瞬でした。
ある日の事・・・
五十八は、忠一郎を供に神戸に出かけていました。道を歩いていると、突然通りに空襲警報が響き渡ります。
二人は一瞬身構えると、空を見上げるのでした。
坂東本家にて・・・
夜も更けたころ、倒れこむように駆け込んできた二つの影、五十八と忠一郎でした。
すみれとゆりが物音に気付き起き出してきました。
二人は神戸で大空襲があり、命からがら逃げてきたというのでした。
それから2ヵ月後、8月15日、日本は終戦を迎えるのでした。

近江・坂東本家の広間には、トク子、長太郎を始め五十八の家族もそろって、ラジオに耳を空向けていました・・・
神戸・坂東邸にて・・・
すみれはさくらを背負い、喜代と共に神戸の自宅に立っていました。
丘から見下ろす神戸の街は一面の焼け野原となり、そして、丘の上の邸宅もすべて焼け落ちていたのでした。
呆然と立ち尽くすすみれ、やがて瓦礫の中を探すと、一部焼けた母のウエディングドレスが出てきました。
それ以外の物は何も残っていませんでした。
憔悴したすみれに、娘・さくらの鳴き声が響きます。
我に返ったすみれは、守るべき娘がいることに気付き気持ちを奮い立たせます。
そして、焼け跡に坂東家の消息をしるす看板を立てると、すみれは近江・坂東本家で夫・紀夫とゆりの夫・潔を待つことにするのでした・・・ つづく