NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想7週41話
2016年11月18日(金)放送
べっぴんさん7週テーマ「未来」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで7週41話
11月18日(金)
梅田のバラックにて・・・
五十八と忠一郎がラジオで復員情報を聞いていると、すみれが訪ねて来ます。
すみれは、紀夫の戦死を身近に感じ、居ても立ってもいられなかったのでした。
「お父様・・・紀夫さんの事、何か分かった?」五十八は何も分からないと謝り、さらに、紀夫のいない人生を考えることも必要だと話すのでした。
五十八の言葉にショックを受けたすみれは、雨の降る中をバラックから駆け出して行きます。そんなすみれを栄輔は、傘を手に後を追うのでした。
「すみれさん!待ってよ、すみれさん!」泣きながら逃げるように歩くすみれに、栄輔が傘をさし出します。
すみれの涙を見た栄輔は何も言えず、無言ですみれに傘を持たせ、力なく歩き去るすみれをずっと見送るのでした。
すみれの家にて・・・
この日、すみれは店には戻りませんでした。
すみれが自宅にいると、明美が訪ねて来ます。明美は「自分で決めるしか無いんやない?」と、紀夫の生死はすみれが決めれば楽なのではないかと言います。
すみれは、決められる訳がないと言い、そのまま黙り込んでしまうのでした。
ベビーショップにて・・・
翌日、良子と君枝はすみれを心配し、店先ですみれを待っています。そこに、すみれが出勤して来ました。2人は笑顔ですみれを迎え、相談があると言ってすみれの腕を引きます。
子供服の型紙はどんなものが良いか、新しい店の名前をどうするか。2人は矢継ぎ早に話し、すみれの気を紛らわせようとしてくれるのでした。
梅田のバラックにて・・・
栄輔の言葉に触発された潔は、ゆりに「今後の事で、話があるんや。」と、ずっと考えていた事を改めて相談します。
近江の麻糸を使い布を作れないかと言い、近江で良質の糸や布を調達する仕事をゆりに担って欲しいと言います。
「わしらの未来の為、坂東営業部の復活の為に・・・先代のお義父さんとお義母さんがやっとった事を、わしはゆりとやりたい。」
ゆりは、やっと自分の考えを話してくれた潔に、嬉し涙を流します。そして、自分もそうできたら良いと考えていたと、近江に行く事を承知するのでした。
ある日の朝。
すみれが店に向かおうと家を出ると、玄関先に栄輔が立っていました。栄輔が、すみれの事を心配していたと言い、「あの・・・わしで良かったら・・・。」そう言い掛けた時、すみれ宛ての手紙が届きました。
それは、待ち焦がれていた夫・紀夫からの手紙でした。すみれは大粒の涙を流し、手紙を胸に抱き締めるのでした・・・つづく
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べっぴんさんネタバレ7週41話・感想まとめ
切ない雨でした。すみれちゃんの涙雨でしょうか。かける言葉もなく傘を差し出す栄輔君も辛そうです。
空をみあげながら、降る雨を軒下で避ける花売りの少女がいました。そして、昨日は梅田の闇市で靴磨きの少年が同じように雨を避けていましたね。
この二人、明美ちゃんと栄輔さんの分身の様にそっと画面に映し出されますが、その場面々に優しく流れるピアノの音が胸に沁みます。そこで今日は、この琴線に触れるような音楽を担当した方がいったい誰なのかとても気になり、少し調べてみました。
◇ 世武裕子さんのこと
結果、今回「べっぴんさん」の音楽担当は作曲家でありシンガーソングライターの世武裕子さんという方だと分かりました。お名前は存じ上げていませんでしたが、世武裕子さんはフランスのパリ・エコールノルマル音楽院の映画音楽作曲科を首席で卒業されたとのこと。
2008年のデビュー以来、多くの映画やドラマのサウンドトラックやCM音楽などでも活躍中でいらっしゃいます。とても才能豊かな方で、その他にもシンガーソングライターとしても「sébuhiroko」というお名前で活動中だそうです。
その「sébuhiroko」として、今月の23日には「べっぴんさん」のオリジナル・サウンドトラックとオリジナル・アルバム「L/GB」(エルジービー)の2作が同時に発売されるそうです。
「べっぴんさん」のオリジナル・サウンドトラックの収録楽曲は、世武裕子さん書き下ろしのメインテーマを始め、全部で32曲が収録されています。その32曲の中には、べっぴんさんのメインテーマはもちろんですが、「四つ葉のクローバー」「シナモンティーの味」「すみれの初恋」「お母さんのお裁縫箱」「ゆり、突然の告白」「一攫千金を求めて!」「急成長!オライオン」などなど…。是非、聞いてみたいものばかり!
それに、このサウンドトラックのジャケット写真には、清川あさみさんが手掛けたすみれちゃんこと、芳根京子さんが微笑んでいるドラマのメインビジュアルが使われるとのことですから、音楽版「べっぴんさん」の集大成ということでしょうかしらね。
◇ 世武裕子さんが朝ドラにかける思い
実は、世武さんはべっぴんさんからオファーが入る前日に『日本で作曲家とした活動するからには、いつか大河ドラマや朝ドラを手掛けてみたい』という会話をかわしたばかりだったそうで、実際にオファーを知らされたときは本当に驚いたとのことですよ。
でも、すみれちゃんがご自分に似ていると感じて、とても気持ちが入りやすかったようです。で、そのすみれちゃん像はと言うと、意思が強く真面目。熱中すると周りが見えなくなるが、他の手助けがいらないほど強くはないというもの…。なるほど、当たっているような気がいたしますね。
世武さんはまた、ドラマ音楽は映画音楽よりも難しい面があるとおっしゃりつつ、この「べっぴんさん」が自分たちの生きている時代や、人生についてふと考えるきっかけになり、その一翼を音楽で担えることを願っている、ともおっしゃっています。
ますます、世武さんが手がけたべっぴんさんの音楽が好きになり、ピアノの音に魅入られそうです。
◇ 守ってあげたい
『あんたが決めたらいい。決めたら楽やで』今日もまた、一見ぶっきらぼうで情のないセリフが、明美ちゃんの口から次々に発せられましたねぇ。さすがのすみれちゃんも、一瞬むっとした様子が…。
でも、心配して訪れたことを『来てもうた』という表現しかしない明美ちゃんの本当の姿、優しい心は『生きとったら会われへんくてもいいやないか 元気に生きとってくれば…』という言葉に良く表れていますよね。
良子ちゃんも君枝ちゃんも、そして栄輔君も、誰もがすみれちゃんには優しい気持ちを持たずにはいられないようです。守ってあげたくなる気持ち、良くわかります。でも、喜ばしいはずの紀夫君の便りは、栄輔君の気持ちを考えるととても複雑…弱りましたねぇ。
ではでは
感想by香風