NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想7週42話
2016年11月19日(土)放送
べっぴんさん7週テーマ「未来」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで7週42話
11月19日(土)
「桜の咲く頃、帰ります」
すみれから、紀夫の無事を聞いた五十八やゆりたちは喜び、栄輔も自分の気持ちを押さえすみれを祝福します。
良子、君枝、明美も、そして、ずっと見守ってくれていた麻田も、心から喜んでくれました。
ある日の事。
五十八、ゆり、潔、忠一郎は、近江の坂東本家を訪れました。
五十八は、改めて兄・長太郎への思いの丈を語ると、心から感謝していると頭を下げます。その上で、潔たちの話を聞いて欲しいと頼むのでした。
潔は、長太郎やゆりの祖母・トク子を前に、近江の布の調達をゆりに任せたいと話し、本家でゆりを預かってほしいと頼みます。
すると、トク子は「無理や、この子にはでけへん」と言い、お嬢さま育ちのゆりにはその仕事は無理だというのでした。
しかし、ゆりは自分の意志が固いことを、トク子と長太郎の前ではっきりと言うのでした。
「ほんまやな」トク子がゆりに念を押します。その問いに「はい。」ゆりは躊躇せずに答えます。
そして、潔とゆりが揃って頭を下げると、トク子も長太郎にとりなすのでした。
「・・・分かった」長太郎が承諾しました。
その頃、ベビーショップ新店では・・・
すみれたちは、心機一転、新しい店の開店準備に没頭していました。
そして、店の名前は、すみれの案が採用され「キアリス」と決まりました。
君枝、明美、良子、すみれの名前を一字ずつ取った店名でした。
さらに、シンボルマークは、良子のアイディアで、従来のクローバーにリスの絵を加えることにしました。
4人は新たな店の話で盛り上がるのでした。
翌日の事。
すみれは栄輔に借りた傘を返そうと、さくらを連れゆりたちのバラックを訪れました。すみれは、傘を返しながら栄輔に感謝の言葉を伝えます。
「・・・栄輔さんにいつも救われてた・・・私も・・・さくらも」栄輔はこみ上げる気持ちを押さえるかのように、さくらを抱き上げ陽気に振る舞うのでした・・・
それから数日後・・・
春の訪れとともに、桜が満開に咲いていました。栄輔は梅田の闇市の片隅で一人、満開の桜を見つめていました。
同じ頃、すみれは娘・さくらと一緒に、自宅近くの満開の桜を見上げていました。やがてその背景に軍服姿の男性が歩いてくるのが見えます。
振り返るすみれ。一瞬戸惑いながらも「…紀夫さん?…紀夫さん!」ついに紀夫が、すみれの元へと帰ってきたのでした。
紀夫は桜の花びらの舞う中で、初めて見る娘・さくらの小さな手を握り、そして、すみれの手を取ります。「・・・ただいま」・・・ つづく
すみれの祖母・トク子役の玉緒さんのこと>>
紀夫のモデル・坂野通夫氏ホントはガキ大将だった?>>
べっぴんさんネタバレ7週42話・感想まとめ
新しいすみれたちのお店「キアリス」のシンボルマークが、クローバーとリスに決まりましたね。クローバーは幸福のシンボル。ドラマの中では「勇気、愛情、信頼、希望」という意味があると、すみれの母・はなさんが言っていました。
リスは良子ちゃんの思いつきで決まりましたが、シンボルにふさわしい意味などはあるのでしょうか? ちょっと調べてみましょう。
◇ リスについて
リスというと、小さくて、木の上や地面をちょこちょこと動き回る様子が思い浮かびますよね。実は、プレーリードッグやマーモットも、あんなに大きいのにリスの仲間なんですよ。
ムササビやモモンガもリスの仲間ですが、これには違和感はありませんよね。シンボルマークには、もちろん小さくてかわいいリスが使われるでしょうけど。
さて、リスについては、古代ローマの博物学者・プリニウスが、嵐を予知する能力があると言っています。嵐による風が巣に入ってこないように、リスは嵐が来る前に巣の入り口の場所を変えるんだそうです。
リスのこのような行動、家族を守る強くて優しいお母さんのイメージと重なりませんか?キアリスのシンボルにぴったりですよね。
また、リスは別名を「木鼠(きねずみ)」といいます。北原白秋が作詞した童謡「ゆりかごのうた」に「ゆりかごのつなを 木ねずみがゆするよ」という一節がありますよね。リスが赤ちゃんを寝かしつけている姿を想像すると、ほんわかした気分になります。
クローバーとリスのシンボルマーク、どんなものになるか楽しみですね。
◇ 傷心の栄輔くん
紀夫くんが帰還すると、すみれが五十八氏たちに報告に来たとき、栄輔くんの顔は土気色に見えました。体調まで悪くなってしまったのでしょうか。
すみれとさくらが、ようやく紀夫くんと暮らせるようになることに、心が「チクッ」としていると話す栄輔くん。その姿に陰影がついて、まるで彫刻のようでした。
ゆりは、栄輔くんがすみれに思いを寄せていることに気づいていながらも、そのことに触れることはありませんでした。そんなゆりに「栄輔くんは絶対に幸せになる」と励まされました。栄輔くんは、今までそっと見守っていてくれた、ゆりの優しさを感じたのではないでしょうか。
でも、そんなにすぐに元気にはなれません。おめかししたさくらを連れて栄輔くんに傘を返しに来たすみれの顔を、栄輔くんは直視することができませんでした。すみれへの思いは本当に深かったのですね。
時間はかかるでしょうけど、栄輔くんには立ち直って幸せを手に入れてほしいものです。こんな真っすぐな好青年、なかなかいないですからね。ゆりから保証書も出ていますし、きっと大丈夫ですよね。
◇ ゆりの船出
ゆりと潔くんの念願が叶って、坂東営業部復活の第一歩を踏み出すことができました。以前のトク子おばあちゃんは、長太郎氏に何も言えない様子でした。
でも、今回はゆりの覚悟を知って長太郎氏を説得してくれましたね。
「ほんまやな」とゆりに確認するトク子おばあちゃんの厳しい表情は、女学校時代のすみれと語り合ったときの表情と同じでした。
すみれの母・はなさんが、坂東家をなんとしても引き継いでいかなければならないと思っていたはずだ、とすみれに話したことがありましたよね。
「ゆりには無理だ」と初めは言いましたが、それはゆりの気持ちを確かめるためだったのでしょう。はなさんの娘ならできると思っていたはずです。
意外なことに、長太郎氏はゆりの面倒を見ることをあっさり引き受けてくれましたね。長太郎氏が本当はどんな人物なのか、わからなくなってきました。それはこれからだんだんと明らかになってくるのでしょうか?
◇ そして、ついに紀夫くんが
やっと帰ってきました~♪。疲れ果てた様子の紀夫くんは、すみれとさくらを見つけて頬をつねります。長いこと帰れなくて、もう2人は自分のことを待っていないだろうと思っていたのでしょうか。
紀夫くんのご両親・田中夫妻が戦死を覚悟していたのですから、紀夫くんのほうも、そう思われていても仕方がないと思っていたのかもしれませんね。
紀夫くんとすみれとさくらの新生活、うまくいくでしょうか? なんだか不穏な予告映像が流れていましたが・・・、来週が心配です。
ではでは
感想byふう