べっぴんさん ネタバレ8週46話感想あらすじ【11月24日(木)】|NHK朝ドラfan

NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想8週46話
2016年11月24日(木)放送
べっぴんさん8週テーマ「止まったままの時計」

べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで8週46話
11月24日(木)

近江にて・・・
ゆりが石鍋との件は自分に任せて欲しいと長太郎に申し出、坂東本家に呼んでもらいます。ゆりは、業者の石鍋に今日は夫・潔から仕事の話があると切り出し、祖母・トク子にも一役買ってもらい「情に厚い潔を敵に回すと怖い」と話します。

そして「あだ名は確か、狂犬の潔やったかしら…。」とゆりが言うと、潔も眉間にしわを寄せ石鍋を威圧するように話し出すのでした。

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やがて、サマードレス用の生地の話がまとまります。ゆりは、トク子に「泥水も自分次第で湧き水に変えられる。」という言葉のお陰だと言い、自分も強くならなければならないと、改めてトク子に礼を言うのでした。

「坂東営業部」にて・・・
紀夫が復帰しないまま、「坂東営業部」の新しいビジネスが進みます。潔達はサマードレスの生産を決めます。そして、売り出すからには注目を集めようと、ゆりのアイディアでファッションショーも企画されました。

そして、ファッションショー用の衣装の縫製を「キアリス」メンバーに頼むことにするのでした。良子も君枝もそのデザインに目を輝かせ、すみれも明美も賛成し、その依頼を引き受けるのでした。

坂東宅にて・・・
一方、紀夫は職探しの当ても尽き、家でぼんやりと過ごす事が多くなっていました。そんなある日、五十八と忠一郎が会いに来ました。

「坂東営業部」の新たなスタートを見届けた五十八は、近江に帰る決意をし、兄・長太郎の手伝いをすると言います。

isoya46そして、紀夫に向かい、潔とゆりに力を貸して欲しいと告げますが、紀夫は、就職先もない自分にそんな力は無いと言いうつむくのでした。

何を勘違いしとるっ!」五十八が一喝します。

「わしが近江に引っ込むっちゅう事は、君にほんまに坂東家を託すという意味やねんぞ!」五十八の思いを知った紀夫は、家族の為に一刻も早く働きたいと、ようやく「坂東営業部」への復帰を決心するのでした。

次の日の夜・・・
紀夫が「坂東営業部」から帰宅し夕食を口に運びます。そして、ファッションショーが終わったら仕事を辞めて家にいてくれと言いだすのでした。「キアリス」での仕事に生きがいを見い出しているすみれは、紀夫の言葉に戸惑うのでした。

翌日の事・・・
すみれの落ち込む様子を見かねた栄輔が、話をしようとすみれを「あさや」に連れ出します。すみれは苦しい表情で、紀夫から仕事を辞めて欲しいと言われた事を、二人に打ち明けるのでした。

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すると栄輔は、それはすみれにとって仕事がどれだけ大切なのかを、紀夫が知らないからだと言います。そして「自分の言葉で伝える努力をせなあかんで」と、まるで、麻田のお株を奪うかのような助言をするのでした・・・つづく

 
五十八役生瀬さんのデビュー時の芸名が凄すぎ?
紀夫のモデル・坂野通夫氏は7男でガキ大将?>>

べっぴんさんネタバレ8週46話・感想まとめ 

衝動的に栄輔に飛びかかってしまった紀夫。おそらく自分でも、何が何だかわからなくなるほどの心理状態なのでしょう。
自分が「変わる」ことができなければ、「自分の居場所」に元通り「戻る」ことはできません。「変わる」「戻る」「自分の居場所」。このあたりが今回のキーワードになりそうです。

◇ ゆりのハッタリ 

前回、ゆりと一悶着があった石鍋。どうやら、サマードレスを作るためには、彼の協力が必要なようです。こじれてしまった石鍋との関係を元に戻し、何とか麻を作ってもらわなければなりません。

今までのゆりであれば、「正しいこと」にこだわり、セクハラをした石鍋を許すことができなかったでしょう。でも、闇市での根本と五十八の交渉から何かを学んだゆりは、もうかつてのゆりではありません。「泥水も湧き水に変わる」、そんなトク子からの厳しいアドバイスもありました。

「狂犬の潔」、夫にも下打ち合わせをせず、一か八かの賭に出たゆりの思惑は当たりました。もちろん、今まで潔は、そんな二つ名で呼ばれたことはありません。言ってみれば、かつての「正しいこと」だけで押しとおそうとしていたゆりが、最も嫌っていた「嘘」です。でも、「正しいこと」すなわち「自分の信念」を通そうと思うなら、ときには、そんな「ハッタリ」や「駆け引き」も必要となってくるのです。

後のシーンで、すみれがゆりについて「別人やないね。あれが本当のお姉ちゃんやんね。」と語ります。ゆりは、「変わる」ことで元の生き生きとした自分自身に「戻る」ことができました。

きっとこれから、潔のかけがえのない「同志」となることができるでしょう。闘う潔の隣。ゆりはようやく、そんな立派な「自分の居場所」を見つけることができたようです。

◇ 「狂犬の潔」と「鼠小僧・清」 

今回、「狂犬の潔」というあだ名が出てきました。赤字で画面に書かれた「狂犬の潔」には、思わず吹き出してしまいましたね。実際に、野上潔のモデルとなった尾上清氏には「鼠小僧」というあだ名がありました。

戦後の誰もが辛い時期、利益を知り合いだけでなく行きずりの人たちにも分け与えていたことから付けられたあだ名のようです。ドラマの潔にも通じるところがありますね。

今回の朝ドラ「べっぴんさん」の「キアリス」のモデルとなったのは、ファミリアですが、実は、「坂東営業部」と「オライオン」にもモデルとなった企業があります。それが、すみれのモデル・坂野惇子さんの父・佐々木八十八氏が経営した「佐々木営業部」と「レナウン」です。

実際の尾上清氏は、坂野さんのお姉さんとは結婚していませんが、清氏の父はやはり佐々木営業部の番頭で、坂野さんと清氏は幼なじみだったようです。戦後、レナウンを世界的なブランドにまで成長させる清氏。この「べっぴんさん」では、ファミリアだけでなく、サイドストーリーとして、レナウンの成長も語られることになるのでしょう。こちらからも目が離せませんね!

◇ 五十八が語る「自分の居場所」 

五十八が近江に戻ることになり、もう一度、紀夫に坂東営業部へ戻ってくれと頼みます。それでも、「僕が何社から何人から断られたと思ってるんですか・・・。」と断る紀夫は、自信をなくし、かなり自虐的になってしまっているようです。

さあ、ここで、父・五十八の出番です。それまでの優しい口調から一転、紀夫を一喝します。けれども、厳しい口ぶりとは裏腹に、その内容は紀夫への大きな期待と信頼からの言葉ばかり。さすが一流の経営者。ハッパのかけ方も一級品です!
よく紀夫という人物を見ていたのだなあと感心させられます。

大切な娘を託す、坂東家を託す。その荒治療にやっと紀夫も坂東営業部に「戻る」決意を固めます。

◇ すみれも紀夫も「変わる」時 

これで、紀夫とすみれの関係も「戻る」のかな・・・と思いきや、やっぱりそういうわけにはいかないようです。紀夫はすみれに、仕事を辞めて家に戻ってほしいと繰り返します。

現代の感覚で見ている私たち視聴者は、思わず紀夫のことを「頭の固いヤツだな・・・。」と考えてしまいますが、むしろこの時代、紀夫のような男性が一般的。
日本では、ほんの少し前まで、「妻を働かせるのは、夫の恥」という考え方が根強く残っていました。

「妻が仕事をする」ということは、「夫の稼ぎで足りないから、妻を働きに出さないといけない」という発想にどうしても結びついてしまうのです。この後、栄輔から指摘されるように、突然帰ってきた紀夫は、すみれがどうしてそんなにも働きたいのかがわかりません。

「自分がいなかったから、家計を支えるため仕方なく仕事をしていたのだろう。」紀夫が「苦労をかけたな」とすみれに声をかけることからも、そんな認識しか持っていないはずです。

言葉で伝えなければ、伝わらない思い。すみれと紀夫の夫婦は、二人とも、「思い」は溢れているのだけれど、どちらも伝えるのが苦手です。でも、子どもを持ち、坂東家を二人で切り盛りしていく立場となり、仕事人として生きていくと決めたからには、二人とも、いつまでもそんなことを言っているわけにはいきません。

「何のために働くのか」。まずは、すみれ自身が、その問いに明確な答えを見つけ、それをきっちりと紀夫に伝えていかなければ、きっと今の事態を「変える」ことも、もとの二人に「戻る」こともできません。

はてさて、すみれはいったいどうやって紀夫に「思い」を伝えるのでしょうか?この後の展開が気になるところです・・・

ではでは
感想byありす

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