NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想10週59話
2016年12月9日(金)放送
べっぴんさん10週テーマ「商いの聖地へ」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで10週59話
12月9日(金)
大急百貨店にて・・・
キアリスが出店して6日目、客足はどんどん伸び、店内は大賑わいです。
そんな中、仕事の途中の紀夫が様子を見にやって来ました。
「すごいなぁ、すみれは。」紀夫はキアリスの様子に喜びますが、一瞬、表情が曇ります。
新企画の為に営業回りをしていましたが、なかなか結果が出ていなかったのでした。
一方、これを好機と見た潔達は、大急百貨店の大島社長に面談を申し込みます。大島社長は、キアリスの売上が良い事もあり、上機嫌で受け入れてくれます。
潔は、紀夫とゆり、秋山を連れ、婦人服ブランド・オライオンの売り込みを掛けます。しかし、大島社長は紳士服に戻る気は無いのかと念を押します。
潔は、それでも婦人服でやりたいと強く言い、新しい企画を提案します。それはゆりがひらめいた企画で、潔に代わりゆりが説明します。
内容は、一流デザイナーがデザインした洋服を、自分で作る事ができる「洋裁と服地のセット販売」で、さらに、百貨店内でその作り方を教える教室を開くというものでした。この提案に、大島社長も興味を示します。
ゆりは、大急百貨店がこの話を受けてくれるのならすぐにでも始めると言い、断るのなら他の百貨店に売り込むと、強気の交渉をかけるのでした。
すると大島社長は真剣な表情をふっと崩し、笑顔で頷きます。その場で契約を決めたのでした。
その夜。
勝二と昭一、武が『男会』を開いていると、すでに酔った紀夫がやって来ます。紀夫は、勝二達に悩みを打ち明けます。初対面の人との付き合いが苦手で、営業の仕事は向いていないと話す紀夫に、勝二は転職という考えもあるのではないかと言うのでした。
大急百貨店に出店して7日目。
この頃になると、好調な売れ行きで2つのショーケースには商品がほとんど無い状態でした。すみれ達は、補充分の商品を持って百貨店に向かいます。
商品の陳列をしていると、そこに小山が慌てた様子で現れます。
「坂東さん!ちょっとよろしいですか。」小山は、すみれと明美を応接室に通すと、「ほんまに困るんですよ!」と怒りだします。
せっかく来たのに品切ればかりだと、お客からのクレームが多く入っているというのでした。
明美が、自分達は小山が出した売上予測の通りに商品を用意したのだと言うと、小山は「予測はあくまでも予測です。」と開き直るのでした。
困ったすみれ達は、ショーケースを1つ返す事にします。それを見ていた周りの店は驚き、呆れます。普通はショーケースを1つでも多く増やそうと必死で、それを返すというのは考えられない事なのでした。
ショーケースを片付け、すみれが振り返ると、そこには厳しい表情の大島社長が立っているのでした・・・つづく
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べっぴんさん10週59話・感想まとめ
人には、どうしても向き不向きがあるようです。
紀夫さん。得意でもないお酒の力か『まるで、出来ん子になってしもうたやんか』だなんて、優等生の言い訳見たいですし『職を変える』は本心からの言葉に聞えましたよ。
適材適所という言葉があるように、努力で補えるには限度があるのかもしれませんね。でも、潔君はまだまだ紀夫君を鍛え抜くつもりのご様子ですねぇ。紀夫君が仕事に悩む中、すみれちゃんたちは志を守り抜いているようです。
◇ キアリス対大急はファミリア対阪急
今日のべっぴんさん、放送の最後に大島社長の顔がアップで終わっているのがとても気になるところではありますけれど…。
その点はさて置き、今日周りのお店からの嫉妬の眼差しのなか、ショウケースを一つ返そうとしていたすみれちゃんたちですが、どうやら、ファミリアの坂野敦子さんたちも同じことをしたらしいのです。
キアリスの大急百貨店への出店の成り行きは、ファミリアの阪急百貨店への出店前の事実を、かなり忠実に再現したようですね。
阪急百貨店の担当者さまが、大急百貨店のあの鼻持ちならない小山某氏と同じような態度だったとは思えませんが、実は、阪急百貨店の担当者さまもファミリアに破格の申し入れを断られて、唖然としたらしいのです。
すみれちゃんたちキアリスがそうしたように、敦子さんたちファミリアの方々も、自分たちで作った製品にファミリア以外のネームタグをつけることを断固固辞していますが、阪急百貨店の担当者さまにしてみれば、しがない小売店の名前のまま阪急百貨店で販売するわけにいかないと思ったのでしょうし、そんな前例もなかったようです。
その頃には既に、神戸店の売る製品を用意することだけでも忙しいほどになっていた敦子さんたちは、ファミリアの名前が付かない商品をわざわざ作る気持ちはない、ときっぱりとお断りしたようです。
なんといっても、創立から1年足らずの店に阪急百貨店が出店を打診することさえ異例でしたし、阪急百貨店の特選マークを使用できるというのも特別のことだったのでしょう。そんな好条件を断られたのですから阪急百貨店の担当者さまはビックリするしかなかったのかも…。
このエピソードは、ドラマと同じですね。
◇ 阪急百貨店の売り場では
坂野敦子さんたちのファミリアが阪急百貨店に出店した際は、宣伝はまるでしていなかったのにもかかわらず(ここは少し違います)、オープン初日から大人気となり1週間もたたないうちに、ショウケースが寂しくなってしまったそうです。ガラガラのショウケースではみっともないから、製品の補充をと指摘されたのもドラマと同じです。
実は、百貨店側から1か月の販売目標額の予想を20万と聞かされていたため、20万分の製品しか用意していなかったのですって。これも同じですねぇ。それにしても、当時の20万って今だといくらぐらいでしょうかしら……。
当時、東京の某鰻屋さんの並みの鰻重が300円ぐらいだったと言いますから、約10倍の200万ぐらいでしょうかしらね。そう言えば、「ベビーショップ・モトヤ」の初日の売り上げが4万円だったような記憶が…。1日平均売り上げが6万6千円以上です。この20万の売り上げを1週間ほどで達成できそうになるなんて、大変な人気だったのですねぇ。
話はそれてしまいましたけれど、坂野敦子さんたちは、やはりファミリアが品不足と思われるのは心外だとしてショウケースを返そうとしたとのこと。ここまでも同じです。
そして、そのことが、阪急百貨店の当時の清水社長の耳まで届き、次の日には社長室に呼び出されたと言いますから、明日、すみれちゃんが大急百貨店の大島社長にどんなことを言われるのか、とても気がかりですね…
ではでは
感想by香風