NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想11週66話
2016年12月17日(土)放送
べっぴんさん11週テーマ「やるべきこと」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで11週66話
12月17日(土)
翌朝、すみれはキアリスを休み、さくらを保育所に送ります。
いつもは慌てて仕事に向かうのですが、この日は、友達と遊んでいるさくらをしばらく眺めていました。すると、園長が声をかけてきて、さくらの靴がきつそうだと言うのでした。
さらに、忙しそうなお母さんを気遣って言えないようだと話す園長に、すみれはすっかり自己嫌悪におちいるのでした。
夕方、さくらを保育所に迎えに行く時に、すみれは新しい靴を用意して行きました。
「ありがとう」さくらは満面の笑顔で応えます。その愛しいさくらの顔を見つめながら、不憫な思いをさせてしまった娘にすみれの胸は詰まるのでした。
坂東宅にて・・・
すみれは、翌日も休みさくらと家で過ごしました。そこに、近江に行ってきたと言うゆりが訪ねてきました。ゆりは、潔との関係に悩んでいたと言います。そんなゆりに、本家の節子は納得のいく答えをくれたと話します。
「…夫婦って、一蓮托生なんやって。そう思うと、考え方が『自分』やなくて『自分ら』になるんやって。家族って、そうやって作っていくんやって」
この時、すみれは家族の意味を再認識すると共に、ある事を決意するのでした・・・
坂東営業部にて・・・
ゆりは、すみれの顔を見た後に、会社に行くと潔がひとり仕事をしていました。
「潔さん、報告があるんやけど…」緊張気味のゆりは潔の前に立つと『妊娠』していることを告げるのでした。
その報告に、潔は驚き、そして、涙を流し喜ぶのでした。
キアリスにて・・・
すみれは3日間仕事を休んだ後、神戸の店に出勤しました。その日すみれは、何かを確かめるかのように動き回ります。
大急支店に行き悦子たちの状況を見て、さらに、作業場に行き、時子たちが真剣に作業に取り組み、製品もよくできていることを確認しました。
一日中走り回っていたすみれが、夕方に神戸の店に戻ると、キアリスメンバーと武がそろっていました。この日は経理を見てもらうことになっていたので、勝二と昭一、そして、紀夫も来ていました。
「どないしたん…」明美がいつもと様子が違うすみれに声をかけます。
すみれは、一呼吸おくと真剣な顔で「お願いがあるの」と切り出します。その言葉に皆が静まり、すみれを見ました。
「キアリスを辞めさせてください…」すみれの突然の発言に、良子も君枝も明美も動揺します。
そして、夫たちや武も驚き、すみれを凝視します。
すみれは、休んでいた間に考え続けていたことを、皆の前で話すのでした。
子供の時から、集中すると周りが見えなくなってしまう。そんな自分の性格が、結局、紀夫とさくらに迷惑をかけてしまっている。そのことに気付いたというのでした。
「自分勝手なことやけど…お願いします」すみれは涙ながらに語るのでした・・・
つづく
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べっぴんさん11週66話・感想まとめ
すみれと紀夫くんの間にある居心地の悪い空気。なんとかして綺麗な空気に入れ替えたいものですが、2人の性格からすると、なかなか難しそうです。
◇ 夫婦は『一蓮托生』
妊娠したことを潔くんに言い出せないゆりは、潔くんの出張について行かない口実を作るのために、近江の坂東家を訪れました。
忠さんは、ゆりの「私らしいって、何ですかね?」という言葉に、思わず「そういうことを言うときは夫婦の仲がうまくいっていないとき」と言ってしまって、節子さんに睨まれてしまいましたね。
でも、忠さんのおっちょこちょいのおかげで、ゆりは節子さんから「夫婦とは何なのか」聞くことができました。
「夫婦は『一蓮托生』の身。『死なば諸共』の仲だと思えば、考え方が『自分』ではなく『自分ら』になる」
ここでの『一蓮托生』という言葉は、「結果はどうであれ、行動、運命を共にすること」という意味で使われています。『死なば諸共』(死ぬときは一緒だ)と同じですね。
もともとは仏教の言葉で、その場合には「死後、極楽の同じ蓮の花の上に生まれること」という意味になります。なんだかロマンチックではありませんか? この場面では先に書いた意味で使われていますが、今でも仲睦まじい潔くんとゆりにぴったりな気がします。
◇ ゆりは一歩前に進めたけれど…
ゆりは節子さんの言葉を建設的にとらえて、潔くんに妊娠報告することができましたね。潔くんの喜びようったら!「潔さんは仕事をしている私が好き」だなんて、ゆり以外の人は誰もそんなふうには思っていないのに、初めての妊娠でゆりはナーバスになっていたのでしょうかね。
仕事が軌道に乗ってきたときに妊娠したことも、ゆりを悩ませていましたよね。これは今現在の働く女性と通じるところがあります。
やっぱり、一蓮托生である以上、何かあったら話をすることが大切なのではないでしょうか。その点では、すみれと紀夫くんは問題ありですよね。お互いのことを考えるあまりに何も言えないということもあるのでしょうが、2人してモヤモヤしていることが、さくらに伝わってしまっています。
節子さんの話を伝え聞いたすみれは、自分がキアリスを辞めれば家庭がうまくいくと考えました。でも、その考え方はまったく建設的ではありません。
みんなにキアリスを辞めさせてほしいとお願いするすみれの様子からは、辞めた先に明るい未来があるという雰囲気は感じられませんでした。
紀夫くんは、突然そんなことを言われて、厳しい表情を浮かべていました。すみれにキアリスを辞めてほしいとまでは思っていなかったんでしょうね。
すみれは、辞めようと思っていることを紀夫くんに相談するべきでした。ですがその前に、仕事に夢中になりすぎて朝帰りしたすみれをどうして叩いたのか、紀夫くんは話すべきでした。
すみれのモデルになった坂野惇子さんも、仕事帰りの電車で寝入ってしまって、朝帰りしたことがあったといいます。そのとき、夫の通夫さんは「家庭をおろそかにするのなら仕事を辞めろ」と激怒したんだそうですよ。
ですが、紀夫くんは喜代さんが入院したとき、自分も家事を手伝うと言っていました。ということは、紀夫くんがすみれを叩いたのは、すみれが家庭をおろそかにしたからではないですよね。すみれの事が、心配で心配でたまらなかったからだったのでしょう。
五十八氏が「辛いときは自分のことしか考えられなくなっている」と言っていましたが、すみれも、紀夫くんも、お互いのことを思いやっているつもりが、結果は違うものとなってしまいました。
紀夫くん・すみれ夫妻が辛さを乗り越えて、『自分』ではなく『自分ら』のことを考えられるようになる日が早く来てほしいものです。
◇ 理想の嫁姑
節子さんと静子さん、琴子さんと君ちゃん、嫁と姑の関係が良好でうらやましいと思う方が多いのではないでしょうか。
節子さんと静子さんは明るく家を盛り立てている感じ、琴子さんと君ちゃんはおしとやかで芯が強い感じが似ています。似ているとお互いの気持ちを察しやすいですよね。
それに、姑の節子さんと琴子さんは、嫁の静子さんと君ちゃんから尊敬されています。「目上の人だから尊敬しなければならない」という感じではなく、人として尊敬、信頼されている感じがします。そうでなければ、夫婦仲の相談もしないし、孫の世話も頼みませんものね。
まだ昭和の時代にこんなに仲が良いなんて、本当に理想の嫁姑です。
来週は?
予告では紀夫くんとすみれとさくらが幸せそうに過ごしているシーンが流れて安心しましたが、そのあと紀夫くんが誰かに謝っていましたね。一体何が起こるのか…またまた目が離せません。
ではでは
感想byふう