NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想12週67話
2016年12月19日(月)放送
べっぴんさん12週テーマ「やさしい贈りもの」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで12週67話
12月19日(月)
坂東宅にて・・・
「お仕事、辞めるの?」すみれから仕事を辞めると聞いたさくらは笑顔になり、嬉しさのあまりすみれに抱きつきます。
紀夫はそんなさくらの様子に顔をほころばせますが、「ほんまに、ええんか?」とすみれに確認すると、すみれは笑顔でそれでいいと答えるのでした・・・
キアリスにて・・・
すみれは、悦子達に辞める報告を済ませて店に戻ります。
良子、君枝、明美の3人は、すみれが辞めることを素直に受け入れる事などできませんでしたが、それでも、笑顔ですみれを送り出そうと決めたのでした。
すみれは、自分がしていた仕事の引継ぎをします。大急の小山との打ち合わせは、君枝が担当する事になりました。
そんな話の中で「4人でしてた事、これからは3人でするんか…」明美が寂しそうに呟くと、すみれの顔にも戸惑いの表情が浮かぶのでした。
そんな中、すみれはずっと前から考えていた事があると話し出します。
明美の「ベビー相談室」のたくさんの知恵によって、多くのお母さん達が救われました。その相談を記録していたものをまとめて、お客に配ってみてはどうかと提案します。
夕方になり。
店に紀夫と勝二、昭一が来てくれます。この頃、夫達が週に一度のペースでキアリスの経理を見てくれていたのでした。
そんな中、妻達が「ベビー相談室」での知識をまとめてお客に配ろうとしている事を夫たちは知ります。
すると、そんな事をしたら他人に真似をされてしまうと反対するのでした。
しかし、その言葉に明美は「心が狭いんですね。」と言い、何でも商売にしようとしなくても良いのではないかと反論します。
すみれは、この西洋式の育児法が広まれば、事故を防いだり、助かる命があるかも知れないと言い、「だから、真似してもらって良いんです。」と笑顔で話します。
すみれのそんな仕事への思いを見た紀夫は、すみれがこのまま辞めてしまって本当に良いのかと戸惑うのでした。
数日後の事。
ついにすみれが店を辞める日になり、店にはキアリスのメンバーと共に時子達も集まってくれました。
すみれは「ベビー相談室」の知識をまとめた本の名前を、英語で‟道しるべ”を意味する「キアリスガイド」が良いのではと提案します。一同が賛成し、名前が決まりました。
「ありがとう…。」すみれは、涙ながらに皆に今までのお礼を述べます。
こうして、すみれはキアリスを旅立ったのでした・・・つづく
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べっぴんさん12週67話・感想まとめ
キアリスを辞めると言いだしたすみれ。その意志は固いようです。誰もが驚きの中、今週の「べっぴんさん」が始まりました!
◇ さくら、満面の笑顔
仕事を辞めると聞いたさくらは大喜びですみれに飛びつきます。思えば、これほどまでの満面の笑顔を浮かべるさくらを見たことがあったでしょうか?
さくらは、すみれと紀夫の子どもですから、どちらに似ても、それほど自分の意見を積極的に発言するタイプではなさそう。先週の放送でも、足が成長し、靴のサイズが合わなくなったことをずっと誰にも告げられずにいました。
この事件は、おそらくすみれの中でも、仕事を辞める決定打になったのではないでしょうか。
靴といえば、すみれは小さい頃から、いつも「あさや」で靴をあつらえてもらってきました。きっと、さくらのように、小さい靴で足を痛めたことなど一度もないはずです。
死後のことまで考えて、自分のウェディングシューズを麻田に頼んでくれていた母・はな。それにひきかえ、自分は、目の前のさくらが困っていることにさえ、気づいてやることが出来なかったのです。
私も同じ働く母親として、自分自身を不甲斐なく感じたであろうすみれの心の内が手に取るように伝わってきます。
今でこそ、女性が働くことは世間でも認められていますが、当時は、よっぽどの事情がない限りまだまだ珍しいこと。生活のために必要に迫られて・・・というわけでもなく、自分の信念のために働くすみれのような女性は、現代以上に後ろめたさを感じていたはずです。
そして、このさくらの喜びようを見れば・・・。すみれの決心もますます固くなりそうですね。
◇ 「キアリスガイド」誕生!
すみれは、辞める前に、これまで明美が行ってきた育児相談をまとめて本にしたいと考えました。男性陣は「慈善事業やないんやから・・・。」と止めますが、彼女たちの思いは、儲かるとか儲からないとか、そんなちっぽけなものではありません。
すべての赤ちゃんやお母さんのために・・・。
まだ乳幼児の死亡率も高かった当時、商売抜きに、すべての赤ちゃんに幸せになってもらいたい。そんなすみれの思いは、たとえキアリスを辞めると決心しても何一つ変わってはいません。
今日の話の最後に、すべてのお母さんたちの「道しるべ」という意味を込めて、「キアリスガイド」と名付けられたこの本。実は、「べっぴんさん」のモデルとなったファミリアでも、1952年に「ファミリアガイド」という名前で実際に発行されていました。
今でこそ、スマホでサッと育児情報を調べられるようになりましたが、当時はもちろんそんなことは不可能。かの有名な「スポック博士の育児書」が1966年、松田道雄氏の「定本育児の百科」が1967年に日本で発行されていることを考えると、このファミリアの取り組みはどれだけ先進的なことだったかがわかると思います。
◇ ゆりと潔の考え方にズレ!?
早速、この「キアリスガイド」が役に立ちそうなのが、ゆり。それにしても、潔は本当に嬉しそうですね。喜びのあまり、潔は、どんどんと子どもの将来のことまで夢想していきます。
「男やったらわしと一緒に、坂東営業部を支えていかなな。」そして、ゆくゆくはさくらの婿を守っていく。
当然のようにそう語る潔に、ゆりはどうしても違和感を覚えてしまうようです。
もともと潔は、野上家の養子。「家を継ぐ」「坂東営業所の番頭を務める」おそらく潔は、小さい頃から何度もそう言い聞かされて育ってきたのでしょう。
一方、ゆりは、自身も坂東家の長女として、当然婿をとる身として育てられてきました。けれども、彼女は、その道を選ばず、愛する潔と結婚し、嫁に出る道を選択したのです。
坂東営業所の社長も、紀夫でなく、潔が継ぐべきだと考えているゆり。
生まれてくる子どもは、まだ男の子と決まったわけではありませんが、二人の考え方の違いは、今後も事あるごとに表出してきそうな予感です。
すべてのお母さんや子どものために働きたい、という強い思いを持ちながら、キアリスを辞め家に入ることを決めたすみれ。他の子どもたちのために働くことは、明美や他のキアリスのメンバーに任せて、自分自身は、さくらと紀夫のために尽くす決心をしたのです。
さて、本当にそれで、すべてがうまく進み出すのでしょうか・・・
ではでは
感想byありす