NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想13週73話
2016年12月26日(月)放送
べっぴんさん13週テーマ「いつものように」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで13週73話
12月26日(月)
すみれはキアリスに復帰し、紀夫はキアリスの経理担当となりました。こうして、キアリスは新体制で再スタートを切ったのでした。
大急百貨店にて・・・
そんな中、すみれと紀夫は大急百貨店の大島社長の元に挨拶に伺います。
大島社長は、紀夫が経理担当になった事を聞くと、これを機にキアリスを法人化してはどうかと提案します。
「うちとの取引も始まった事だし、今後の事を考えても、会社にした方が良いと思いますよ。」と言うのでした。
キアリスにて・・・
集まった夫達に法人化の話をすると、皆、その話に賛成します。会社にすれば信用が得られると言い、長く続けていく上で資金が足りなくなった時も、銀行から融資を得られる利点があると話します。
さらに、働く人を社員として雇用できる為、安定した生活を保障できると言うのでした。早速、昭一が務める銀行から融資を受ける事にします。

ところが、肝心の社長を誰にするかが決まりません。良子達キアリスメンバーはすみれが良いと言いますが、すみれは自分が社長など無理だと言い、紀夫も経理に専念したいと辞退します。
そこに、麻田が明美を訪ねて来ます。麻田の顔を見た明美は「おった!おったで、ここに!」と叫びます。
すみれからの、キアリスの社長になって下さいという言葉に、麻田はうろたえます。
一同が、キアリスの原点は『あさや』だと言い頭を下げると、麻田は突然の事に困りながらも、引き受けてくれるのでした。
キアリスの代表取締役に麻田、取締役に紀夫とすみれ達キアリスメンバーの4人、そして監査役には勝二と昭一が就く事になりました。こうして“株式会社キアリス”の設立に向け、着々と準備が進められていきました。
ある夜。
屋台では男会が開かれ、妻達への愚痴が始まります。現場を取り仕切る紀夫は、世間知らずな妻達に頭を悩ませます。そして、男会でも“キアリス”のような良い名前を付けようと、武、紀夫、昭一、勝二のそれぞれの名前の頭文字を取り、“タノシカ(楽しか)”を結成するのでした。

昭和24年4月。
キアリスが株式会社になり、初めての朝を迎えました。そして、この日から朝礼が始まります。
紀夫は、これからはきっちり気持ちを切り替える必要があると張り切り、いつまでも女学校の時のままの呼び名ではおかしいからと、苗字で呼ぶように言います。
すみれ達は、いままでと違うキアリスの空気に戸惑いを隠せないのでした・・・つづく
べっぴんさん13週73話・感想まとめ
「一番自分らしくいられる場所」そう言って、すみれがキアリスで生きることを選び、坂東営業部から転職した紀夫。はたして、キアリスは、紀夫にとっても「一番自分らしくいられる場所」となるのでしょうか?
◇ 女性たちの生活保障のために・・・
すみれが復活し、紀夫が加わったことで、さらにパワーアップしたキアリスに対し、大急百貨店社長・大島は、法人化を勧めます。
明美以外は、キアリスの他で働いたこともなく、法人化と言われてもどんなメリットがあるのか、よくわからないすみれたちに、男会のメンバーがアドバイスを送ります。普段は、上から目線ばかりが気になる男会の面々ですが、実際に社会人としての実績は、彼女たちとは比べようもないほど上。
年齢が上の勝二は会社でもそれなりの立場でしょうし、紀夫は経理処理なら誰にも負けません。そして、昭一は銀行マンですから、キアリスの法人化となれば、太いパイプとなって活躍してくれそうです。
法人化のメリットは、信用と安定。特に、すみれの心を打ったのは、働いている人の生活を保障できるというところ。時子や悦子たちの将来の不安を取り除くことができるのなら、これほど嬉しいことはありません。
紀夫の生死がわからなかった戦後すぐの頃、不安の中、手探りで毎日を過ごしていたすみれには、夫という後ろ盾のない彼女たちの心中が痛いほどよくわかるはずです。女性たちの生活保障のために・・・。何ともすみれらしい理由で、キアリスは法人化へと踏み切りました!
◇ 初代社長は・・・!?
法人化を決めたすみれたち、次は初代社長を決めなければなりません。
ここで、すみれは、社長職に就くことを固辞しました。
どうやら、この辺りは、実際のファミリアでも同じだったようです。すみれのモデルとなった坂野惇子さんも、会社のトップは男性が務めるべきという考えで、ファミリアの社長にはなりませんでした。
今でこそ、女性の社長も何も珍しくない時代ですが、当時は、まだ働く女性自体が少ない時代。実際のファミリアの方でも、初代の社長には、麻田のモデルとなった靴職人・元田蓮氏が就任したようです。
それにしても、武が社長と呼ばれてその気になっていた顔は、なんとも可愛らしかったですね。
法律的には、未成年の武であっても社長になることは可能ですが、現実的には、民法上の制限が加わりますから、少し面倒な点も出てきそうです。武には少し気の毒ですが、ここは、やっぱり「麻田社長」が最も丸く収まりそうです。
◇ 「たのしか」結成!
今回、「キアリス」に対抗して、男会が自分たちのネーミングを考えました。紀夫の「の」、勝二の「か」、昭一の「し」、武の「た」。色々と組み替えて見た結果、何とか「たのしか」に決定したようです。
全く新しい言葉を作り出したすみれの「キアリス」に比べ、もともとある「楽しか」という言葉に決まってしまうあたり、男性陣の頭の固さを感じないでもありませんが、本人たちはご満悦のようです。お酒ではなく、ちゃんと串を持って乾杯する武がまたまた良い味を出していますね。
◇ 「坂東くん」の朝礼タイム!?
良くも悪くも仲良し「手芸クラブ」の延長線上にあるキアリス。お互いのことは「ちゃん」付けで呼び合います。一応、看護師として働いた経験のある明美も、「麻田社長」のことは、「おっちゃん」呼び。下町情緒あふれる素敵な呼び名だとは思いますが・・・(笑)。
これは何とかしなければ・・・と男会のメンバーは、朝礼を始めることに決めました。
法人化した初日、戸惑う女性陣を前に、持ち前のマイペースで朝礼を進めていく紀夫。「小澤さん」「村田さん」「小野さん」「足立くん」「坂東さん」。
正直、「坂東営業部」で聞き慣れている「坂東さん」以外は、「そんな名字だったんだ・・・」と驚かれた視聴者も多かったのではないでしょうか!?
「小野さん」の不満顔とそれをなだめる「坂東さん」。何が起きているのかわからないような「小澤さん」と「村田さん」。ひとり元気に返事する「足立くん」・・・。
書いている私も、誰が誰のことなのか、少し混乱してきました・・・。はてさて、紀夫のことは、「坂東くん」と表記すれば良いのでしょうか??
ある意味、衝撃の幕開けを遂げた新生キアリス。紀夫の舵取りのもと、いったいこれからどんな方向へと進んでいくのでしょう?
坂東営業部で営業の仕事をしていたときに比べると、生き生きとした表情を浮かべている紀夫を見ると、安心する反面、何だか嫌な予感も・・・。
明るく楽しい展開ながらも、何か一波乱ありそうな雰囲気です。
ではでは
感想byありす