NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想21週118話
2017年2月22日(水)放送
べっぴんさん21週テーマ「新世界へ、ようこそ」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで21週118話
坂東宅にて・・・
さくらの帰国祝いで、ゆり、潔の野上夫妻が来てくれました。
そんな中、さくらがキアリスの採用試験を受けたことをゆり話すと、すみれは「就職活動は、他を頑張りなさい。」と言い捨てるのでした。
その頃、村田家でも同じように、健太郎が母・君枝と父・昭一に反対されていました。
キアリス本社にて・・・
数日後、10名の最終試験の日がやって来ました。「それでは皆さんお入りください!」人事部長・中西の声で、受験者が会場に入ります。
しかし、10名という最終選考のはずが、さくらと健太郎を加えた12名が入室してくると、すみれたち採用メンバーは驚きと困惑を隠せませんでした。
試験が終わり、受験者の帰った会場で、中西はどうしてさくらと健太郎がいたのかを追及されます。
「わしが勝手に入れました」と中西。
すると、そんなことをしてと、温厚な君枝が強く抗議します。
しかし、中西は勝手な判断を謝りながらも、さくらと健太郎の能力を認めての事と、人事部長としての見解を話します。
そんなもめる中に、さくらと健太郎が入ってきます。「ここで諦めたら、ホンマにあきらめることになる!私は本気でキアリスで働きたいんです。」「ボクも本気です。」と二人。
キアリス社長室にて・・・
「私はやっぱり…賛成とは言えないわ…」すみれがため息をつきます。それを聞く紀夫も、より深いため息をつくのでした。
そんな所に、潔が訪ねてきました。さくらの採用試験の一件を、心配してやってきたというのでした。
すみれがどうしても賛成できないと話すと「いやぁ、うちならイッパツで採用や」と潔が言います。
あんなに優秀な学生はめったにいない。『親という色眼鏡』で大事なことを見落としてるのではないかと、潔は指摘するのでした。
さらに、優秀な人材を身内だという事だけで排除するのは、会社に対する背信行為ともいえるとまで言われてしまいます。
みんなもそれを分かっているから賛成しているのだと話すと、紀夫もすみれも改めて『会社のため』の意味を再確認するのでした。
その結果、健太郎とさくらはキアリスへの採用試験を受けることを改めて許可されました。
やがて、厳格な公正さを保つためにと、個人名が特定できないような方法で試験が審査されることになりました。
そして、二人は優秀な成績で最終試験を突破し、親も、キアリスメンバーも認めざるを得ない成績でキアリスへの入社を果たすのでした・・・つづく
▮中西役の森さんはリアル留学生だった▶
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べっぴんさん21週118話・感想まとめ
さくらちゃんと健ちゃんの入社、すみれ、紀夫くん、君ちゃんも納得のいく形で決着してよかったですね。こういう結果になったのは潔くんのおかげです。
潔くんはいつもいいタイミングでアドバイスをくれますよね。最近は語り口も風貌も、まさにご意見番といった感じがしませんか?
『ファミリア』でも同じような出来事が
キアリスのモデルとなった子供服メーカー『ファミリア』でも、近親者を入社させないという方針を取っていたそうです。ですが、坂東夫妻のモデル・坂野夫妻の娘さんの夫がファミリアに入社したいと言い出しました。
坂野夫妻は方針通り入社に反対しましたが、潔くんのモデル・尾上清さんたちから「会社に役に立ちそうな人材なのに、近親者だからといって入社させないのは、会社に対する背任行為だ」と説得されたのだとか。
ドラマの中で潔くんは「背信行為」と言っていましたが、いずれにせよ穏やかではありませんよね。でも、こんなにギョッとするようなことを言っているのに、潔くんの口調は穏やかでした。
このギャップのおかげで、すみれも紀夫くんも「確かに」と素直に受け入れることができたのかもしれません。紀夫くんはその場で考えを改めたようにも見えました。
さくらちゃんと健ちゃんの正念場
気になるのが、ほかの社員の反応です。いわゆる『家族経営』の会社に対して、マイナスイメージを持つ人も少なくないですよね。
中西部長は「2人を採用することになった経過と結果を、ちゃんと社員に伝えればいい」と言い、一方、紀夫くんは「役員の子供が入社したらほかの社員の士気が下がる」と気にしていたので、2人を特別扱いすることは絶対にないのでしょうが、やっぱり初めのうちは風当たりが強いかもしれません。
周囲に認めてもらうために、さくらちゃんも健ちゃんも人一倍頑張らないといけませんね。ところで、2人と一緒に採用されることになった阿部靖夫くん。彼を演じる上川周作さんは、あの松尾スズキさんが主宰する劇団『大人計画』所属なんだそうですよ。「べっぴんさん」の中ではどんな演技を見せてくれるんでしょうか?楽しみですね。
本気の健ちゃん
それにしても、今日の健ちゃんはカッコよかったです。候補者に入れてもらえない歯がゆさ、苛立ちは相当なものだったでしょう。ですが、そんな感情を抑えながら、熱い想いを理路整然と打ち明けました。
こういう内輪の話は集団面接でするわけにはいきませんよね。家でも2対1で負けてしまいます。だから、役員たちの話し合いの場に踏み込むというルール違反もやむを得ないと、頭脳派の健ちゃんは思ったのでしょうか・・・
今回はさくらちゃんが黙っていてくれてよかったです。さくらちゃんが話すとどうしても感情的になってしまって、すみれもつられて感情的になるという悪循環に陥りますから。
選考会議では、2つの課題とも、すみれはさくらちゃんの作品を真っ先に手に取っていました。親子だから感性が似ているということもあるのでしょう。
でも、きっとさくらちゃんはどうしてもキアリスに役に立つ人材になりたくて、お母さんと子供たちにどんなものが必要なのかを考えながら学生生活を送ってきたんですよね。
すみれ以外の役員もさくらちゃんの作品を高く評価したということは、感性云々の話ではありません。さくらちゃんの努力の結果です。
こんなに頑張って勉強してこられたのですから、初めは「社長の娘だから」という目で見るであろうほかの社員たちも、すぐに考えを改めることになるのではないでしょうか。
ところで、入社試験ということで思い出したのですが、酒癖の悪い元新入社員・西城くんは今どうしているでしょうか?私語の少ない静かな職場を見つけることはできたでしょうか?それとも、まだいろいろな会社を渡り歩いているのでしょうか?なんて思っていたら、ひょっこり再登場のうわさもちらほらと・・・
ではでは
感想byふう