NHK朝ドラ「なつぞら」
ネタバレあらすじ感想7週37話
2019年5月13日(月)放送
なつぞら第7週テーマ「なつよ、今が決断のとき」
なつぞらネタバレあらすじ感想・最終回まで!7週37話
天陽の家に行く途中、なつは猛吹雪に巻き込まれ、気付けば見知らぬ小屋で寝ていた。
頬に炉端の火が当たって暖かい。
阿川家にて・・・
寝たまま見回すと、真っ先に目に飛び込んできたのは熊だった。
サケをくわえた、木彫りの熊が何体も。
「…ここは、どこなんですか?」
なつがゆっくりと布団から起き上がると、少女が近づき、なつの手に白湯を渡した。
中年の男は阿川弥市郎(あがわやいちろう)、少女は砂良(さら)と名乗った。
父娘である。
雪に埋もれていたなつを砂良が見つけ、弥市郎と二人でこの小屋まで運んだという。
もうとっくに日は暮れていた。
砂良は「あなた、芝居してるでしょう?」と大きな瞳でなつの顔をのぞき込むように見た。
驚いたことに、砂良と弥市郎は演劇部顧問の倉田と知り合いだった。
「よくここへ来て、俺らの話を、しつこく聞きたがっていたからな」と弥市郎はようやく笑った。
倉田に誘われて、阿川父娘は『白蛇伝説』を観劇したという。
「見たぞ、あんたの芝居」と言って笑った。
木彫りの熊は帯広の土産物店で売るためで、弥市郎はそれ以外に、自分の作品も作っているという。
「弥市郎さんは、芸術家なんですね」と、なつ。
昔は東京で教師をしていたが、終戦後、北海道に来て森に入ったのだという。
「魚が焼けたよ」
なつがしみじみしていると、砂良が炉端で焼いたオショロコマをなつに差し出した。
今日はこれを獲りに行った帰り、なつを見つけたと言います。
屈託のない、からりと明るい娘に見える砂良だった。
劇中でしか知らなかったオショロコマを、なつは夢中で口にする。
「砂良の母親も空襲で死んだんだ」と、弥市郎。
自分たちも、なつと同じように空襲で大事な人を失って、北海道に来たと話し、だから倉田先生は、あの芝居を、俺たちに見せたかったんだろうと語ります。
そう言いながら、神の魚をほおばる弥市郎を見つめ、なつは「…おじさんは、戦争を恨んでますか?」と少し声を落として問いかけた。
「もちろん、今は恨んでいる。」そして、助けてやれなかった、自分に対する怒りもあるという。
「…そういう怒りや悲しみは、どうしたら、消えるんですか?」
「そういう怒りや悲しみから、新たな絶望を生まないために、俺はこうやって、この木の中に閉じ込めてる。それを自分の魂に変えるのさ。」
弥市郎は魚を食べ終わると作業に戻り、のみで木を削り始めた。視線から指先まで集中力がみなぎるその姿を、なつは見つめた。
翌朝・・・
夜が明ける前に家に帰ろうとするなつに、弥市郎は、まっすぐ森を抜ければ帰れると教える。
「気をつけてな」
日が昇る前の森はまだ暗い。でも、雪のおかげでほんのりと明るい。
ザクザクと雪をスキーで踏みしめ歩くなつ。
森を抜けると、ちょうど目の前の山々から朝日が顔を出し、なつの全身を陽光が包んだ。
その神々しいまでの朝日を浴びながら、なつはある決意をするのでした。
柴田牧場・牛舎にて・・・
早朝の牛舎に天陽がやってきました。
心配そうに「なっちゃんいますか・・・」と富士子に聞きます。
一瞬に、みんなの目が天陽に向けられます。
事情を知ったみんなが、血相を変えてなつを捜しに出ようと表に出ます。
すると、「あーっ!」剛男が指さす先になつが帰ってきました。
なつは、力強い足取りで一歩一歩近づいてくるのでした・・・
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なつぞら 感想・最終回まで!7週37話
37話のポイントは、新キャラの登場ですね。\(´▽`*)
阿川弥市郎(あがわやいちろう)さんと砂良(さら)さんです。
このなつの遭難事件が、後のドラマの伏線になっているようですね。
先行あらすじの読者さんは、もうご存知の事と思いますが「なつの恩返し」なんてオチになるんですよね。
まあ、それにしても「木彫りの熊」、メンバーの一人がうちの実家に2つくらいあった、と言うのをかわきりに、「あっ、そういえば…」と出るわ出るわ。
全員が何らかのかたちで、手に触れているってことを知りました。
そんなに有名なお土産だったんですね。
北海道の八雲町が発祥の地とされていて、資料館には300体以上の木彫り熊が展示されているそうです。
最近は、木彫り職人も少なくなって、後継者不足とか。
ちょっと興味深々です…
皆さんからの感想のご紹介です。
命の恩人の弥市郎・砂良の親娘との出会いは、壊れかけていたなつの心も救ってくれた気がしました。
しかも、なつと同じく東京大空襲の恐怖と家族を失った悲しみを抱えて、北海道に来たという境遇に強い縁を感じたはず。
人生の節目になる重要な出会いになったと思いました。
同じ境遇だからこそ、分かり合えたのでしょうね。
弥市郎が言った「怒りや悲しみから、新たな絶望を生まないために、俺はこうやって、この木の中に閉じ込めてる。それを自分の魂に変えるのさ。」は、心に刺さるものがありましたね。
内に抱えた葛藤や後悔の念を背負って生きる姿に、なつ自身の心の中にある怒りと悲しみを解き放つ大きなヒントになったのではないでしょうか。
創作活動をする先輩としても、今後もなつに良い影響を与えてもらいたいものですね(^^
魂のフレーズで倉田先生のことを思い出していたら、親娘と倉田先生とは実は知り合い。しかも演劇のモデルは砂良だった?・・・。
倉田先生の魂連呼は、もしかしたら弥市郎さんの受け売りだったりして・・・と思いニヤニヤしています(^^
私も「魂のひとつ覚え」だった倉田先生を思い出し笑いしてしまいました(^^
倉田先生の「魂」は見事な伏線になりましたね。
弥市郎親娘に感銘とヒントを受けて、あの演劇「白蛇伝説」に繋がり、その演劇を鑑賞した二人だから、なつのことを知っていて助けてくれたのでしょうね。
まさに白蛇(伝説)に命を助けてもらったなつ。まさに運命的な巡り合わせです。
そう考えると、倉田先生も今回のなつの生還劇の恩人ですね。
朝ドラに全く興味を示さなかった釣り好きの旦那さんが、炭火で焼いたオショロコマに食いつきました!
急に調べ始め、サケ科に属し別名カラフトイワナで絶滅危惧種。
だけど今でも釣ったり食べたりできるから一緒に北海道に行こうと言い始めています(><)
人それぞれ興味の切り口は違いますね。
これをキッカケに旦那さんが朝ドラファンになるかもしれないですよ。
ご夫婦で北海道にロケ地巡りしてみて、オショロコマも堪能してみてはいかがでしょうか。
木彫りの熊のお土産も外せませんね(^^
十勝の壮大な自然の中に浮かぶ色鮮やかな朝焼けの光。
このきれいな太陽のように明るい未来になってほしい。
ウッチャンの「なつよ、その目に映るもの全てに魂を込めよ。」は、なつに届いたはずですね。。。
吹雪に中であのままだったら決して見ることが出来なかった景色。
生きている喜びを感じて朝日をしっかりと目に焼き付けた後に、柴田家に帰る際の表情は凛々しく力強さがあふれていましたね。
抱えた悩みや、これからの希望など様々なことがスッキリ整理できて、自分の決意が固まったような清々しい表情でしたね。
どちらかと言うと、今までは受け身だったなつが、自分のやりたいことに向かって自主的に動くようになるのではないかと期待しています。
「魂」がこもったなつの、決意と行動をこれからも応援していきましょう!d(#^.^#)ノ