NHK朝ドラ「なつぞら」
ネタバレあらすじ感想10週59話
2019年6月7日(金)放送
なつぞら第10週テーマ「なつよ、絵に命を与えよ」
なつぞらネタバレあらすじ感想・最終回まで!10週59話
なつは、仲の力添えで、アニメーターへの昇格試験を受けることになった。
試験まで、1か月しかない。「やるしかない!」なつは、心を決めた。
『風車』にて・・・
なつが帰宅すると、カウンターにひとり雪次郎が来ていた。
雪次郎は、なつを見るなり「ずいぶんあか抜けたな」と言った。
初めて服のことをほめられたなつは、素直に嬉しかった。
なつは二人を前に、少し得意げに『特別にアニメーター試験を受けることになった』と話すと、「チャンスをつかんだってわけね」と亜矢美も感心する。
「チャンスか、うらやましい・・・」と、雪次郎はなにか複雑な表情でつぶやいた。
いつもの雪次郎らしくなかった。
そこへ、なつの兄・咲太郎が帰ってきた。
「待ってました!」と雪次郎の顔がぱっと明るくなった。
「咲太郎と雪次郎って、旅回りの看板役者になりそう」と亜矢美が笑う。
咲太郎が持ってきた次回公演の『人形の家』のポスターに、雪次郎は目を輝かせる。
「俺、絶対見に行きます!」とはしゃぐのだった。
試験までの1か月間、なつは寝る間も惜しんで勉強をした。
昼休みの中庭・・・
ある日、中庭でなつがスケッチしていると、麻子がつかつかと近づいてきた。
なつは何事かと身構える。
「アニメーターになりたかったのね。早く言ってよ、恥かいたじゃない。」
麻子は失言を反省するように、なつに言った。
なつも「白娘の絵の時に言ってくれたことはうれしかった」と伝えた。
打ち解けたかのように、なつと麻子は笑いながら会話した。
しかし、試験の話になった途端「あの絵で?あなたには絶対に無理よ」
急に冷たい顔になった麻子は、そのまま立ち去っていくのでした。
この落差に、なつは身震いした。
そこへ陽平がやって来た。
天陽が、帯広の展覧会で入賞したと言うのでした。
展覧会の表彰式
「絵を描きながら、畑を耕し、牛を飼う。絵を描くことは、生きることと同じ。社会の価値観とはまったく関係ないただの絵を描き続けていきたい」
天陽は、集まる人々を前に、自信みなぎる笑顔でスピーチした。
<なつから天陽への手紙>
『天陽君、おめでとう、
ベニヤに描いた馬の絵は、今の私にとって大きな憧れ、目標です・・・』
山田家にて・・・
夕食時に、母・タミは、なつから届いた手紙を天陽に渡した。
そして、「なつは戻らない。天陽が一人で待つことはない」とタミは言う。
「待ってねえべ」と、ぶっきらぼうに応える天陽。
父・正治は、この土地で生きていくために、天陽に早く家族をつくるようにすすめる。
そして、「なっちゃんのことは、もう忘れてちょうだい」と、タミが念を押すように言うと、天陽は無言で夕食を口にするのでした。
天陽のアトリエにて
天陽は、ベニヤに向かって新作を描き始めた。
<天陽からなつへの手紙>
『泰樹さんのように荒れ地を切り開くために、ベニヤに向かいたい。
なっちゃんも試験頑張って・・・』
試験の当日・・・
養成期間中の人たちに交じって、なつの試験が始まった。
8時間で15枚以上書かなければならない。
なつは必死にペンを走らせるのでした・・・
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なつぞら 感想・最終回まで!10週59話
今日も見どころがたくさんありましたね。
◆まずは、雪次郎くん。
父・雪之助のように菓子のことではなく、演劇になるとやたらと熱くなる雪次郎くん。
今までの雪次郎の行動や言動もそうですし、今日のリアクションなどを見ると、菓子職人ではない別の道に進むのではないかなと確信めいた気持ちになります。
『雪月』や『川村屋』の皆さんのを考えると心が痛みますが、雪次郎くんのやりたいことも応援したい、複雑な心境です。
◆そして、麻子さん。
なつの才能を認めて接してきたと安心したところ、まさかの手のひら返しに呆然です。
嫉妬心まるだしの挑発なのか? それとも、ツンデレとして素直ではない表現の激励なのか?!
まだしばらく、取扱要注意の人物ですね。
◆最後に、天陽くん。
両親から「なっちゃんことは忘れて、自分の家族を作れ」と言われるときの姿は、見ていて私も心が締め付けられました。
天陽くんも百も承知しているはずだけど、言われたくないデリケートな話ですよね。ん~どうなる?
ところで、展覧会の表彰式での山田家3人の衣装は、自前の一張羅なのか、それとも借り物なのか?
天陽くんの、ズボン裾の長さの微妙さ加減が、ちょっと気になりました・・・。
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◆『風車』の「商売〼〼繁盛」とは?
商売と繁盛の間に、斜め線の入った四角が二つ。
『風車』の壁にある「商売〼〼繁盛」の貼り紙が気になっていました。
この「〼」は、枡記号(ますきごう)と読み、枡を記号化した文字だそうです。
つまり「商売ますます繁盛」と読むんですね! なかなかシャレが効いていますよね。
語尾の「ます」の置き換えとして、使用される例が多いようです。
酒あり〼、おでんあり〼、冷やし中華あり〼、うけたまわり〼、自信あり〼・・・などなど。
江戸時代では一般的に使われていたようですが、近代になり使用頻度は少なくなっていきました。
ところが、この記号が2000年にJIS文字コードで採用され、「準仮名・漢字」のグループに登録されてから、少しずつ注目されいるとの話もあるようです。
PCやスマホで「ます」で検索してみてください。出てきますよ。
気付いていないだけで、身近なところでもありそうですね。注意してみようと思い〼
さて、同じように、シャレの効いた商売言葉を二つ見つけした。
【一斗二升五合】=ご商売益々繁盛
一斗は五升の倍で「ごしょうばい=ご商売」
二升は升が二つで「ますます=益々」
五合は一升の半分で「はんじょう=繁盛」
【春夏冬二升五合】=あきない益々繁盛
春夏冬で「秋がない=あきない=商い」
二升は升が二つで「ますます=益々」
五合は一升の半分で「はんじょう=繁盛」
誰かに教えたくなる小ネタでした。ぜひ使ってみてくださいね(^^♪
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◆雪次郎が興奮の『人形の家』とは?
雪次郎が興奮した、咲太郎の所属する劇団「赤い星座」の次回公演作品。
この『人形の家』は、明治12年(1879年)に、ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンによって書かれた戯曲です。
しばしばフェミニズム運動の勃興とともに語られる作品で、この作品の成功がイプセンを一躍世界的な劇作家にしました。
【内容をかいつまむと・・・】
地位も名誉もある裕福な弁護士ヘルメルの妻はお嬢様育ちのノーラ。
ノーラは人形のように可愛がられるだけの存在であることに気づき、夫も子どもも、家も財産もすべてを捨てて、一人の人間として生きようとして、家を出ていく決断をしたという話です。
このノーラの生き方は、当時の「女性解放運動」に大きな論議を巻き起こし、世界中で上演。各国の名女優がノラを演じたそうです。
日本での初演は執筆から32年後の明治44年(1911年)で、ノーラを演じたのは女優・松井須磨子さんでした。
明治大正期に盛んになった日本の女性解放運動にも影響を与えたようです。
朝ドラ「あさが来た」の時代ですので、あさも見たのか気になりますね。
そして現在でも、世界中で繰り返して上演されている定番作品なんですね。
この『人形の家』は、雪次郎の中にある「演劇魂」に火をつけ、人生を左右しかねない予感がしてきます。
雪次郎どうなの?(^^♪
第59話はいかがだったでしょうか。
なつは、このチャンスをつかめるのか?
お嬢様風の新キャラ茜はどんな存在?
明日も楽しみですね。
ではでは
朝ドラ♪ランド♬一同