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【エール】朝ドラのモデル父・三郎「唐沢寿明」演|古関三郎次さんとは?

「エール」今回の朝ドラは、タイトルからして元気が出そうな作品です。

主人公は「古山裕一(こやまゆういち)」ですが、数々の名曲を手がけた作曲家「古関裕而(こせきゆうじ)」さんがモデルとされています。

ということで、裕一の父である『古山三郎』は古関裕而さんの父親『古関三郎次(こせきさぶろうじ)』さんがモデルということになります。

では三郎次さんとは、いったいどのような人物だったのでしょうか?

【エール】のモデル父・三郎「唐沢寿明」演|三郎次さんのプロフィール

古関三郎次さんのプロフィールをひも解いてみます。

音楽好きな呉服屋の跡継ぎ

福島市でも屈指の老舗呉服店『喜多三(きたさん)』を経営する古関家。

古関家は1774年には祓川橋・石造目鏡橋を寄進するなど、古くから続く裕福な家柄でした。

「喜多三」の店頭・使用人も大勢います

三郎次さんはこの古関家の3男として生まれました。

当時は長男が継ぐのが当たり前でしたから、まったく店を継ぐつもりなどなかったようです。

しかし、長男、次男が相次いで早逝したため、古関家の8代目跡継ぎとなり、当主としての名前「三郎次(さぶろうじ)」という名前を継ぎました。

三郎次さんは大変な音楽好きでした。

当時としては超高価な蓄音機があり、民謡、浪曲や吹奏楽のほか『お伽歌劇(おとぎかげき)』と呼ばれる、おとぎ話を歌にしたものをよく聞いていたそうです。

裕而さんはそれを聞きながら、音楽の才能の芽を伸ばして行ったのでした。

呉服店の破産

『喜多三』は代々続いていた大変裕福な店で、当時は非常に珍しいレジの機械まで設置されていたそうです。

しかし、1922年(大正11年)、息子の裕而さんが福島商業学校に入学した年に、経営危機に陥ります。

第一次世界大戦終結後のひどいインフレに加えて、三郎次さんが友人の借金の保証人になっており、その友人が逃げたために莫大な借金を負うことになったのだそうです。

大正11年銀行の休業・破綻が多発!

店も、元々の大きな店舗を閉め、現在の福島市新町(しんまち)で規模を縮小して開店する羽目になりました。

事業も、京染めの中継ぎだけに絞ったそうです。

十数人いた使用人は全て解雇、三郎次さんと、裕而さんの弟である弘之さんだけで店を維持する状態となってしまったのでした。

悠々自適の日々

再度開店した『喜多三』ですが、三郎次さんはそれからまもなくして仕事を辞め、息子の弘之さんに商売を任せてしまいます。

そして、1928年(昭和3年)3月に起った昭和金融恐慌のあおりを受けて『喜多三』は完全に倒産してしまいました。

すると三郎次さんは、好きな歌を歌う日々を送るようになります。

「気分のいい時は一日中、宝生流(ほうしょうりゅう)をうなっていた…」と、裕而さんは後に話しています。(宝生流=能楽の流派のひとつ)

 

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【エール】のモデル父・三郎「唐沢寿明」演|悠々自適の日々を送る

息子との連絡はとらず

三郎次さんは、1930年(昭和5年)に息子裕而さんが上京して以来、裕而さんとはほとんど直接のやりとりはなかったようです。

そして、後々の裕而さんの活躍は、ラジオなどで知ることもあったようです。

ラジオのある風景・昭和5年頃(イメージ画像です)

とはいえ、ラジオから息子の曲が流れてきても、作曲家まで紹介されることは少なく、息子の曲だとは知らずに聞いていた事も多かったそうです。

「露営の歌」の大ヒットで親孝行

1937年(昭和12年)の、息子裕而さんの「露営の歌」が大ヒットしたときのことです。

*音声が流れます。ボリュームにご注意ください。

この情報は福島にも伝わっていたようで、母・ヒサさんからその旨の手紙が裕而さんへ送られていました。

当然、父・三郎次さんの耳にも入ったことでしょう。

裕而さんは「ようやく一つ親孝行ができた、嬉しかった…」と、後に語っています。

しかし、それを知り安心したかのように、父・三郎次さんは、翌年(1938年・昭和13年)に亡くなってしまいます。

享年66歳のことでした。

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【エール】朝ドラのモデル父・三郎「唐沢寿明」演|三郎次さんまとめ

主人公・裕一の父・古山三郎のモデル、古関三郎次さんのプロフィールをご紹介しました。

父・三郎次さんの多彩なジャンルに渡る音楽好きこそが、息子・裕而さんの音楽の才能を育てるゆりかごとなりました。

しかし、代々続いてきた店を、自分の代でたたむことになった三郎次さん。

その時はどのような想いだったのでしょうか。

ただ、その後の三郎次さんは、音楽と共にのんびりと暮らしていた様子が伝わっています。

そして、何年もスランプに悩んでいた息子が「露営の歌」で大ヒットを飛ばしたことは、さぞ嬉しかったのではないでしょうか。

実際のドラマでは、主人公・裕一の父『三郎』として唐沢寿明さんが演じます。

どのような人物として描かれるのか、「エール」での登場が楽しみですね!

◆モデルから知るドラマの背景はコチラ▶

 

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