NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想4週
2015年10月24日(土)放送
あさが来た4週テーマ「若奥さんの底力」
あさが来た ネタバレあらすじ 4週・24話
あさと亀助は、奈良の豪商・玉利家の前に立っていました。事前に文をだし訪問の意図を伝えていましたが、「またの日に改めてお越しください」と女中に言われてしまいます。
そこには、今夜の宴会に呼ばれた芸人や、猿まわしと猿がいました。
もう帰りましょうと言う亀助をよそに「うち、ほんまもんのお猿さん始めて見たわ!かいらしいなぁ」と言いながら、掃除を始めるのでした。
一方、はつと惣兵衛が、京都の今井家の前に立っています。
菊に命じられて、はつの実家・今井家に借金に走らされていたのでした。
惣兵衛は、こんなことで里帰りさせてしまい情けないと、はつに詫びます。
二人ははつの父・忠興に会い、借金を申し込みますが断られてしまいます。
しかし、はつはこれで良かったと言います。二人とも心のどこかで断って欲しかった、それが私たちのせめてもの誇りでしたと言うのでした。惣兵衛の目がはつを愛おしく見ます。
あさは、玉利との駆け引きで見事借金を承知させました
その切り札は、「新しい商い」でした。
帰り道、亀助があさにその新しい商いとは?と聞くとあさはあっけらかんと言うのでした。
「それは・・・まだ考えておりません・・・」
あれ?・・・「お姉ちゃん!!」ナントあさ達の前を姉・はつと惣兵衛が歩いているではありませんか。
どこに行ってきたのかと聞くあさに、懸命の作り笑いで「お互い頑張ろうな。お家守ろうな。」と言うと、先を急ぐと言い、はつは涙を伏せてさっさと歩きだします。
惣兵衛が後を追います。あまりの後悔の為か惣兵衛は「加野屋に嫁いでいたらこんなことにならなかったのに」と、口にします。
一瞬、はつは何を言っているのか分かりませんでした。
「知らんかったんか?」
はつは、この時始めて、本当は自分が新次郎に嫁ぐはずだったことを知るのでした・・・つづく
□ビックリなカッパって何でしたっけ?(29話)
□あさがビンタされた理由は?(38話)
あさが来た 4週・24話・感想まとめ
▮【今日の返す当て方面】
およそ人の悩み事の9割は「健康・身体」と「人間関係」そして、「お金」の話だと言われていますが、今回はそのお金についてのエピソードでした。
今の世の中でも、事業をしていれば一時的にでも借金という事は付き物ですね。発展させようと思えば先立つものが必要になり、銀行などの金融機関で調達するわけです。
その時に必ず用意しなければならないものが、返す当て「返済計画」です。または、借りる金銭に相応した担保です。
さて、今回は同じ状態の借金に二つの異なった結果がでてしまいました。
▮その1、今井忠興の場合
同じ両替商ながら、早くから時の風を読み切り、新政府の支援をした事で時流に乗ります。
娘はつと、夫の惣兵衛さんが頭を下げて「お願いします!お金用立ててください!!」と切り出しました。
もちろん、忠興さんは山王寺屋も加野屋も風向きを読み違えたことを知っていますし、その現状も充分わかっていた事でしょう。
でも、これは両替屋同志、共にプロとプロの話し合いです。つまり、今井屋が山王寺屋に融資をするかどうかというお話です。
たぶん、加野屋と同じ状態とすると、10万両(50億円)の調達金と、当面の資金繰りという事になりますね。さらに、両替商は今のやり方ではじり貧間違いなしですから・・・
惣兵衛さんも、プロとして借りたお金の返し方「返済計画」、または、担保を出さないと借金はできないと分っているでしょうが、残念ながら、今日は嫁の家に当面をしのぐための借金に来たという感じでした。
忠興お父さんに返す当てを聞かれ、惣兵衛さん、目がクロールで泳ぎアタフタぱくぱくです。これではさすがに、お父さんもお金出せませんよね。
母・梨江がとりなしますが、忠政お爺ちゃんも「なにも言いようが無いやないか・・・」と、残念ながら商人の筋は曲げられません。
「なんで貸せないの?」「娘が困っているのに何で?」「なんで!?」「なんで!?」と、あさが乗り移ったかのように「なんで?!」を繰り返す“なんで母”状態になった梨江お母さん、感情はよくわかりますが、勘定の世界ではあきまへん~ ┐(´д`)┌
▮その2、玉利師匠の場合
玉利・つるべ師匠は、奈良の宮大工の総棟梁的な仕事をやっている人みたいでしたね。直感力や、物事を見極める目利きとして、自負されている方が多いようですが。
このタイプの方々は、まず人を見るという意味で、いろんな理不尽な事をやらせてみるようですね。そうすると、その人の本心や本気度が分かると言う事なんでしょうが・・・。
あさ達もさっそく試されますが、実は亀助さんが馬小屋で「もう帰りましょう!」と言った時にあさも一旦帰りかけますね。
ですが、猿に目が行った途端ハマります。それがきっかけで、掃除はじめて・・・、といういきさつで「おもろいやっちゃ会ってみよう」となるわけです。
会った後の攻防も面白かったですね。
こちらもやはり「返す当て」を聞かれます。
するとあさは「新しい朝、新しい商い」という、キーワードをだし加野屋は新しい商いで儲けると言いました。
確かに、ここまではあさも今までの経緯の中で、漠然とは考えていた事なんでしょうね。
でも、玉利師匠からそれは何か?と聞かれたあたりから、とっさのアドリブが始まりました。
具体的なアイディアはないんだろうなぁ・・・的ニュアンスは、玉利さんも感づいてはいたんでしょう、でも、あの爬虫類的な師匠の眼にじっと見つめられても、クリリとした目が同じませんでした。
その時、きっと玉利さんの自負するところの、直感ってやつがぴーんと働いたんでしょうね。
返済計画の詳細ではなく、あさの心意気・人間力を買ったと言う事で、つまり、それを担保に融資を決めたと言う事なんでしょう。
あげくに、成功したら自分からの恩を忘れるな、なんて言います。
きっと、人前であん時ぴーんときて無利子でポンと金を出したんや、へぇ~さすが大物は人を見る目がありますね~、なんていう会話は大好物なんでしょうね。
あさは、交渉相手が玉利さんで正解でしたね。投資家や、バリバリの事業家相手ではなかなかこうは行かなかったんじゃないでしょうか。
それにしても、はつの納め方がすごいです。
断わったお父ちゃんも、断られた旦那様も傷つかず、面子を保てるような締め方をしました。
ホントに相手の立場を理解し、上手に後ろからサポートする、この時代の良くできた女房様の鏡のような人ですね。これは、またあさとは違ったすごい才能です。
さて、来週はこの借金の結果を受けて、姉妹の嫁ぎ先の状況が大きく変わります。
第5週の放送予定は、
25話 山王寺屋が夜逃げや!
26話 疫病神はおまえや~!
27話 明治なんて糞喰らえ!
28話 新次郎のはつ捜索隊!
29話 石炭をやってみたい!
30話 はつの妊娠そして・・・
の6本です。
来週もますます目が離せなせん。
ではでは
感想byどら子