朝ドラ「エール」
ネタバレあらすじ感想
2020年6月18日(木)放送
エール第12週テーマ
「アナザーストーリー/環のパリの物語(前編)」
【エール】ネタバレ12週59話|あらすじを最終話までお届け!
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フランス・パリにて・・・
1913年(大正2年)の春。
後に、世界的オペラ歌手となる双浦環は、声楽を学ぶために2か月前にパリに来たばかりの留学生でした。
ホームパーティーにて・・・
ある日、環は現地在住の友人・里子に誘われて、日本人画家の主催するホームパーティーに参加します。
その場の雰囲気に馴染めない環は、一人である絵を見ていました。
そこへ、日本人の青年が声をかけてきました。
絵について感想を求められた環は、「中途半端・・・」と答えます。
すると、青年は同感だと笑い「今村嗣人(いまむらつぐひと)。中途半端な画家を目指す男です」と、この絵の作者であることを伝えます。
嗣人はフランスでの受賞歴もあり、天才画家として注目を浴びる青年なのでした。
カフェにて・・・
数日後、環と嗣人はばったり再会しました。
嗣人は、世界に認められる画家を目指していました。
一方で、環はスカラ座やオペラ座の舞台に立つ夢を明かしました。
「一緒に行こう!」
嗣人が環を見つめると、環は小さくうなずきます。
環は恋に落ちたのでした。
アパートメントにて・・・
季節は夏。
嗣人の部屋で同棲を始めた二人は、甘い日々を過ごしていました。
ある朝、嗣人から個展を開けるかもしれないと聞いた環は、自分の事のように喜びます。
一方で、自分は学校で発声練習ばかりの毎日のため落ち込みます。
そんな環に、嗣人は「基本は大事だから頑張って」と応援するのでした・・・
カフェにて・・・
ある日、環は友人の里子とおしゃべりをしていました。
日常会話ができるほどフランス語が上達してきた環ですが、歌手の夢に関しては自信を失いかけていました。
そんな環に、外交官の娘として長く海外生活を送ってきた里子は、欧米人が創り出した芸術の中で「アジア人が成功するのは万に一つもない」と言い切ります。
「甘かった…私…」環はうなだれました。
すると、里子は日本大使館の晩餐会で聞いた話をします。
イタリアの作曲家・プッチーニが、日本を舞台にしたオペラを作曲したというのです。
そのオペラのタイトルは『蝶々夫人』。
「日本人が世界の舞台に立てる唯一にして最大のチャンスよ!」
里子は環の背中を押すのでした。
アパートメントにて・・・
個展開催が決まった嗣人は、作品作りに没頭していました。
チャンスをつかんだ嗣人に刺激を受けた環は、オーディション受験を決意したのでした。
イタリア・ミラノにて・・・
環は『蝶々夫人』のオーディションが行われるミラノに向かいました。
そこには世界各国から歌手が集まっていました。
他の受験者から冷笑されたり、主催者から追い返されそうになる中、何とか一曲だけ歌わせてもらいました。
その一方で、力不足を痛感するのでした。
カフェにて・・・
環は里子にオーディションのことを報告します。
すると、里子は、個展を控えた嗣人の大事な時だから、嗣人を応援したほうがよいと進言するのでした。
里子が席を外した時にカフェのマスターが環に近づきます。
そして、「芸術の道を究めるなら人に惑わされないことだ」と助言します。
環はその意味を考え込むのでした。
アパートメントにて・・・
「やった~!」
一次審査通過の知らせを受けた環は興奮しました。
嗣人も祝福しますが、なぜか複雑な表情を浮かべるのでした・・・
つづく
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【エール】ネタバレあらすじ12週59話|感想を最終話まで!
環の恋人役は金子ノブアキさん!
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特別編の第12週。今話は、若き双浦環さんのお話です。
【第10週50話】において、音ちゃんから「夢も子どもも夫婦二人で育てていく」と伝えられたところから話が始まりました。
環さんが音ちゃんに語った『プロの覚悟』に至る背景が描かれるようです。
前作【スカーレット】でも描かれた、クリエイター同士のカップルの葛藤と決断に注目です。
そして、環さんが恋に落ちた嗣人役は、人気俳優でミュージシャンでもある金子ノブアキさんです。
1981年(昭和56年)年6月5日 生まれで現在39歳の金子さんは、東京都世田谷区下北沢出身です。
所属は『イトーカンパニー』で、同事務所には蒼井優さん、ともさかりえさんらが在籍しています。
金子さんの朝ドラ出演は【おひさま】(2017年上半期)川原功一役に続いて、2作目となります。
さらに、金子さんは放送中の大河ドラマ【麒麟がくる】でも、織田信長を支える重要な家臣・佐久間信盛役で出演中です。
嗣人のモデルは 藤田嗣治さん?

画家・藤田嗣治さん
当時、パリで注目されたていた若い日本人画家といえば、藤田嗣治(ふじたつぐはる)さんです。
役名から考えて、藤田さんが今村のモデルなのではないでしょうか。
藤田さんは、20世紀の日本人画家として、海外で絵で生計を立てることのできた最初の画家と言われています。
新宿区内で医者を営む家庭の、4人兄弟の末っ子として生まれた藤田さん。
画家になった藤田さんは新宿にアトリエを構えた後、1913年(大正2年)にフランスに渡ります。
藤田さんは、猫と女性の絵を得意としていました。
日本画の技法を取り入れ、独自の『乳白色の肌』の裸婦像は、西洋画壇で絶賛を浴びるようになりました。
そして、第二次世界大戦中は、日本軍の従軍画家を務めました。
終戦後にフランスに戻ると、フランスに帰化し『レオナール・フージタ』と名乗るようになりました。
国際的に活躍し、1968年1月に81歳で逝去されました。
藤田さんといえば、印象的なヘアスタイル『おかっぱ頭』が有名です。
非常に自身のイメージ作りに長けていた藤田さんは、フランス人に印象付けるためにおかっぱスタイルにしたそうです。
髪だけでなく、服も自分で仕立てるなど器用でお洒落な方でした。
ちなみに、生涯で5人と結婚したとのことです(1人目と5人目が日本人女性、2~4人目はフランス女性)。
なお、三浦さんと藤田さんの交流は確認されていないため、ドラマはフィクションだと思われます。