ネタバレあらすじ感想
2020年10月22日(木)放送
エール第19週テーマ
「鐘よ響け」
【エール】ネタバレ19週94話|あらすじを最終話までお届け!
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古山家の書斎にて・・・
裕一は、劇作家・池田の勧めで、ある映画の主題歌を引き受けました。
映画の題材は、原爆の現実を正面から描いた著書『長崎の鐘』です。
原作者は、永田武(ながたたけし)という被爆者の治療にあたった長崎在住の医師なのでした。
裕一は、永田に会うために長崎行きを決めるのでした。
しかし、それを聞いた妻・音は、再び裕一の中に戦争の恐怖がよみがえるのではと心配します。
すると裕一は、「もう一歩前に進むためには必要なことだと思う」と、音に理解を求めるのでした。
つらい記憶から完全に抜け出そうとする姿を感じた音は、裕一の手を取り、「頑張って下さい」と送り出すのでした。
長崎の鐘にて・・・
長崎にやって来た裕一。
焼け跡の広場に作られた祭壇に手を合わせます。
するとそこに、『長崎の鐘』の原作者・永田武の妹・ユリカが、裕一を迎えにやって来ました。
裕一は、焼け跡の中に鎮座する大きな鐘に目を引かれます。
ユリカは、本の題名になった鐘だと説明すると、原爆の後に大人や子供たちみんなで掘り起こした鐘だと感慨深げに言うのでした。
『如己堂』にて・・・
原作者の永田は、『白血病』で寝たきりになりながらも、執筆活動を続けていました。
その療養所兼仕事場を『如己堂(にょこどう)』と名付けていまいた。
緊張した面持ちで永田の前に座った裕一。
「題材が大きすぎて、どこから着想していいのか・・・。何かきっかけがほしいんです」
裕一は、悩ましい胸の内を打ち明けました。
数多くの作曲を手掛けてきた裕一が、悩む理由を疑問に思った永田は、戦地で裕一の歌をよく歌ったと明かします。
すると裕一は、「すいません・・・」と、うつむきます。
不思議に思った永田は、なぜ謝るのかと裕一を見つめます。
裕一は、自分の歌によって多くの若者たちを亡くしてしまったと自責の念を口にすると、『贖罪』のためにこの歌を作りたいと打ち明けます。
すると永田は、裕一自身のために作って欲しくはないと告げるのでした。
そして、原爆は兵隊だけでなく普通に暮らす何万もの命を、たった一発で奪ったと怒りを込めます。
そして、答えは「どん底まで落ちることだ」と、言うのでした。
しかし、裕一には全く分かりません。
そんな裕一に、永田は穏やかな口調で助言するのでした。
「自分で見つけることが、きっかけになるはずです・・・」
闇市にて・・・
その頃、音の姉・吟は、夫・智彦の行動をあやしみ、後を付けていました。
ラーメン屋で働き始めて2か月が過ぎた智彦でしたが、元軍人のプライドからか、吟には内緒にしたままなのでした。
吟は、懸命に働く智彦の姿を見て、自分が追い詰めてしまったと嘆くのでした。
一方で、朝から晩まで必死に修行を重ねる智彦は、少しずつ充実感を感じ始めているのでした。
『如己堂』にて・・・
永田医師と妹のユリカは、3日間も宿にも籠って考え続ける裕一のことを心配していました。
永田医師は、裕一は真面目すぎると評すると、「自分を見つめても、見つからんのだがな・・・」と、ため息をもらすのでした。
一方、裕一の目の前の五線譜には、『長崎の鐘』の題名しか書かれていないのでした・・・
つづく
◆長崎で出会う永田兄妹を演じる吉岡秀隆さん・中村ゆりさんとは?▶
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【エール】ネタバレ19週94話|感想を最終話まで!
オーラがすご~い!
映画「 #長崎の鐘 」の原作者・永田武に会うため、長崎へ向かいました。#朝ドラエール#窪田正孝#吉岡秀隆 pic.twitter.com/skOrmp4jUh
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) October 21, 2020
永田医師役で吉岡秀隆さんが登場!
子役時代から、数々の名優たちの中で存在感を発揮していた吉岡秀隆さん。
「本物の病人?!」と見間違うような迫真の演技でした。
テレビを見ている立場なのに、裕一くんと同じように問われているようでした。
一方で、追い詰められて苦悩する裕一くんを演じた、窪田正孝さんも素晴らしかったです。
朝から、二人の役者のぶつかり合いを堪能させてもらいました。
そんな緊迫感のあるシーンを柔らかく包んでくれたのが、妹役の中村ゆりさんでした。
朝ドラ常連の中村さんですが、相変わらず美人でほれぼれしてしまいます~♪
妄想が膨らむ~
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吟ちゃんの心配をよそに、智彦さんが激的に変化してきましたね。
なかなか元軍人のプライドを捨てられなかった智彦さんが、唯一、心を開ける相手がケンちゃんなのでしょうね。
一方で、天涯孤独なケンちゃんが甘えられる相手が智彦さんです。
何だか良いコンビですよね。
子どものいない智彦・吟夫妻の養子になる展開があったりして?!
それで、五郎くんの作るグローブで甲子園を目指すという妄想が膨らみます~♪
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【エール】ネタバレあらすじ19週94話|予告ポイント
『長崎の鐘』とは?

永田武のモデル・永井隆さん
第19週94話の舞台は、原爆で多くの命が奪われた長崎です。
裕一くんのモデル・古関裕而さんの代表作のひとつ『長崎の鐘』をめぐる物語。
さて、永田医師のモデルは、医学博士で随筆家の永井隆(ながいたかし)さんです。
永井さんは、長崎原爆(1945年8月9日)の際に、爆心地から700メートルの長崎医大の診察室にて被爆。
一時は危篤になるほどの重症を負いますが、頭に布を巻いただけで救護活動にあたったそうです。
その時の救護活動の模様を記録した著書が『長崎の鐘』です。
▼永田のモデル・永井隆医学博士
戦後の日本を統治していたGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による検閲の結果、なかなか出版が認められなかったとか。
そして、終戦から3年半後の1949年1月にようやく出版が認められ、紙不足という時代背景の中で、空前のベストセラーとなった一冊です。
なお、新キャスト・永田武を演じるのは、子役時代から活躍し数多くの代表作を持つ俳優・吉岡秀隆(よしおかひでたか)さん。
そして、妹・ユリカ役は、元アイドルデュオ『YURIMARI』のメンバーで、現在は女優として活躍する中村ゆりさんが演じます。
戦争の悲劇の象徴の一つの原爆に向き合うことになる裕一くん。
長崎の地で、戦争の恐怖に向き合うのかもしれません。