NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想11週66話
2015年12月12日(土)放送
あさが来た11週テーマ「九転び十起き」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで 11週66話【12月12日(土)】
みんなが治郎作の行方を心配する中「おい! おったぞ!」と声が・・・
治郎作が、坑夫たちの肩を借りて歩いてきます。
カズが駆け寄り、宮部や坑夫たちがわっと治郎作を取り囲みます。

爆発の瞬闘、治郎作はとっさに側道に逃げ込み、最悪の事態を免れたというのでした。
事務所で事故の原囚を突きとめようと話し合うなか、友厚が言います。
「誰かが故意に火薬を仕掛けて、落盤さしたんやとしたら、これは事故やのうて事件です!」
その言葉をさえぎるように、友厚の前にあさが進み出ます。
今は犯人捜しよりも、一日も早く復旧させる事が先決だと言い、そして、友厚の親身の協力に、心から感謝の言葉を伝えるのでした。
翌日から、警察による事故の調査が始まり、あさは炭坑の責任者として何日にもわたって厳しい取り訓べを受けました。
数日後、あさは心身ともに疲れ切って大阪に帰りました。
榮三郎が、あさの用意した書類を見て「これぜえんぶ払てたら、えらい額になります」と言うと、その額を削るというのは人の道に外れること!と、新次郎が珍しく経営に口を挟みます。

しかし、書類を見た雁助が思い切って進言します。加野炭坑はもう手放したほうがええんのと違いますやろか・・・。加野屋の大番頭の意見だけに、ずっしりと重みが伝わります。
この夜、新次郎からいたわりの言葉をかけられ、あさはこらえていた涙が止まらなくなります。やっと、うまくいくと思ったら・・・、と涙ぐむあさに新次郎が言います。
「こら神様がくれはった試練だす。七転び八起きて言いますやろ!」
あさは寝ている千代を眺めていると、なんだか新たな意欲が湧いてきます。
「千代・・・お母ちゃんはな、七転び八起きの気持ちで・・・いいや、九転び十起き思て負けしまへんで!」
すると、あさらしい言葉が飛び出したと、新次郎がその肩を抱き寄せながら笑うのでした。
その日、正吉は雁助を部屋に呼びます。「雁助、お前に九州の炭坑に行ってほしいのや」
正吉が膝を折って頼むと、雁助はもはや断るすべはありませんでした。
それから数日たち、九州へと出立する雁助を、加野屋の者たちが見送ります。雁助は新次郎に向かい、使命は心得たとばかりに「どうぞ任せておくなはれ」と言い旅立つのでした。
加野炭坑に到着した雁助は、亀助との打ち合わせをする前に、ある問題に決着をつけようとしていました。「へえ、サトシやったら、あの男だすけど?」亀助が口で指した。
雁助はサトシに近づきます。
あんた・・・松造やな。あのころ手代やった雁助や。さ、昔話でもしまひょか!
雁助の言葉に、
サトシの顔から血の気が引いていきます・・・
しかし、この時大阪の正吉が強い発作に襲われていたことを、雁助は知りませんでした・・・
つづく
あさが来た 11週66話・感想まとめ
▮【今日の炭坑方面】
治郎作親分が見つかりました。みんなに囲まれ喜び合う中で、サトシに目を合わせると、サトシは挙動不審気味に目をそらしました。親分は、何かを感づいているかのようでしたね。
事務所では友厚さんが、これは事件です!なんて言い始めています。
まあ、ここまでのドラマ描写を見れば、これはどう見てもサトシがらみの事件と、誰もが想像のつくところとなりました。
さて、ではなんでサトシがここまでの暴挙に出たかという事ですよね。
大阪もんが嫌い!金持ちが嫌い!・・・それだけでは、こんな事件は起こさないでしょう。
自分の働く場所も無くなってしまうわけですからね。もっと別な理由が必要ですね。
そこで浮上するのが、7週目「だんな様の秘密」42話での、炭坑事務所での新次郎さんの告白です。暖簾分けした大番頭とその幼なじみの息子の話をあさにしていました。
そして、11週61話今週の出だし。
妊婦・あさの強制回収にと、再び炭坑にやって来た新次郎さんは、ついにサトシと接近遭遇しました。
この時に、新次郎さんはひょっとして・・・と、気づきかけましたが、まさかね・・・。と、やり過ごしてしまいます。
そしていよいよ昨日、みなさんも「はっはぁ~ん・・・」と、ヒントをもらいつつの、今回の落盤騒動へと繋がって来たわけです。
この騒動がどのように進展するのか、また、落としどころはどうなるのかはドラマの大ネタになりますので、来週以降のネタバレに譲ります。意外な展開がまっています。
さて、「あさが来た」のモデル広岡浅子さんと、炭坑事業の史実、実際はどうだったの?
について、少しまとめておきます。
実際に炭鉱事業を手掛け成功させるわけですが、いきなり炭坑を買ったわけではありませんでした。まず、北九州市に石炭の販売と輸出をする「広炭商店」を設立しますが、2-3年で閉じてしまいます。
その後、潤野炭坑を買い取り、ようやく炭鉱事業に乗り出します。
これが、明治19年のことですから、ドラマは10年くらい早く炭鉱事業に着手した事になりますね。
その後、紆余曲折はありましたが優良な炭坑として事業は成功し、やがて明治32年には国が潤野炭坑を買収するまでに至ります。
金額は35万円、現在の価値で150億円くらいと言われています。
これが、後の銀行設立への弾みになったとされています。
ということで、史実に準じて展開されるドラマだとしたら、復活は間違いなしと見ていいのではないでしょうか。安心してください・・・
▮【今日の大番頭方面】
どちらかというと、今までは脇役的存在だった雁助さん。
大番頭と言えば実務のトップ、経営陣にも一目置かれる存在です。きょうは、大番頭・雁助さんの加野屋での発言力がビシッっと決まっていました。店の実態、そして、店を守るという視点からは「炭坑を売る」というのは正しい発言でした。
ただし、経営者・正吉さんからすると、また別の正解があると雁助さんは諭されます。
そして、加野屋がこの先々まで繁栄するための正念場を、大番頭自ら陣頭指揮をとって欲しいと願う正吉さんの言葉を一度は断りますが、「私の、最後の頼みや・・・」と、しみじみと意味を含め言われます。
雁助さんも、その時に大旦さんが自分の寿命を悟ったうえで、頼んでいるという事を理解したんでしょうね。だから、万が一大旦さんに何かあったら文を送れとうめに言づけて旅立ったという事なんでしょう・・・
長年仕えた雁助さんは、全てを察しひとり九州へと向かうわけですね。
ここのところの雁助さん、かなりドラマの牽引役として重要なポストを担っています。
頼もしいかぎりです。そして、抑え気味の演技が心に染みます。
やがて、炭坑でサトシに会い、松造と名指しの上で「さ、昔話でもしまひょか!」ときました。サトシ、いや、松造がビビってます。おぉ~、雁助さん決まってます!
さあ、来週はどうなるの!!
来週第12週は「大阪一のおとうさま」
67話 友厚の教え偽善者とは?
68話 怪しげな男その顔は・・・
69話 打ちしおれた新次郎・・・
70話 サトシは松造そして・・・
71話 大旦はん正吉の最期・・・
72話 友厚があさを東京へと?
の6本です。おたのしみに~
ではでは
感想byどら子