NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想13週77話
2015年12月25日(金)放送
あさが来た13週テーマ「東京物語」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで 13週77話【12月25日(金)】
あの大久保利通が暗殺されたというのです。
大久保と親しい友厚の身にも危険が迫っているのでは!あさはとっさに、五代友厚の安否を危惧します。
同行するうめは、心配することは分かるが汽車の出発時間が迫っていると、あさを駅にうながします。
あさもその通りだと自分に言い聞かせ、大阪で家族が待っているとさらに言い聞かせ、後ろ髪を引かれる思いで歩きはじめます。
「あかん!やっぱり心配や・・・」
あさは友厚の無事を確認したら、後の汽車に乗ると言いうめだけを返すと、一人で友厚の事務所へと駆け出すのでした。
あさが友厚の事務所に駆け込むと、大久保の死に、その無念さに打ちひしがれ、友厚は我を忘れるかのようにウイスキーをあおり続けていました。
![五代友厚77](https://drama-blog.net/wp-content/uploads/2015/12/五代友厚77.jpg)
「もう船に乗っている時分や・・・なんで・・・」と、友厚はもうろうとする意識の中で、あさの来たことを驚きます。
一方、大阪では・・・
ふゆに縁談話が持ち上がっていました。
ふゆの父から加野屋に手紙が届き、そこにはふゆの縁談話を知らせる内容が綴られていたのでした。
新次郎と共に、物陰からその様子を知った亀助は驚きます。
ふゆも突然の話で「うちみたいなもんが縁談やなんて・・・」と言うと、よのは、相手の方はふゆのことをよく知っているから大丈夫だと言うのでした。
部屋に戻った亀助と新次郎が話しています。
以前、加野屋を覗いていた男がサトシ以外にもいたが、どうもその男が縁談の相手らしいと新次郎が言います。
ふゆの縁談相手の男は、ふゆがどんな娘かと店を覗きに来たが、あまりにも器量よしで、つい何度も見に来てるうちに、懸命に働く姿にも惚れてしまったのだと、いきさつを語ります。
落ち込む亀助、あわてる亀助。
長年ふゆを思い続けていた亀助はショックを受けますが、気の弱い亀助はオロオロとするばかりです。
見かねた新次郎は、ふゆの父親が挨拶に来る前に、ふゆに思いを伝えてはどうかと亀助を励まします。
すると、亀助は「自分はお兄ちゃんだから・・・」ふゆが幸せになれば、それでいいのだと言い、部屋を出て行くのでした。
その頃、五代友厚の事務所では、あさがいるのも忘れているかのように、友厚の嘆きは増すばかり、髪を振り乱しどこにもぶつけられない悲しみにもだえ苦しむのでした。
![ああが_あさ抱擁77](https://drama-blog.net/wp-content/uploads/2015/12/ああが_あさ抱擁77.jpg)
そして、その苦しみのあまり、あさを抱きしめてしまいます。
「許してください・・・今この時だけ・・・」と、すがるように涙するのでした・・・
つづく
□白ヘビの最初の恐怖シーンは?(10話)
□ピストル以上のあさの武器は?(41話)
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あさが来た 13週77話・感想まとめ
▮明治の激動方面
ああ~なんということ、あの冷静な五代様の慟哭・・・。
その、激しい嘆きの元となった、内務卿大久保利通氏の暗殺、別名紀尾井坂の変を思わず詳しく調べ直したくなってしまいました。
立派な政治家として知られる大久保利通氏の暗殺は、如何に明治が激動の時代であったのかを物語っていますよね。
大久保利通氏は1878年(明治11年)5月の朝8時30分ごろ、明治天皇に謁見するために向かっていたが、途中紀尾井町にて暗殺された、とあります。
ですから、あさちゃんがうめさんと大阪に帰ろうとしていた朝がその日であったことは間違いなさそうです。
この時、新次郎さんのつま弾く三味線の音とかぶせるように、旅支度のまま五代様のいる東弘成館に向うあさちゃんを映し出していますが、背景の街並みもすてきでしたね。
▮三味の音と女心
東京にいるあさちゃんが、五代様の身を案じひとりで東京の街を急ぐ姿と、三味線を一心につま弾く新次郎さんを交互に映し出していました。
それを、新次郎さんに想いを抱くふゆちゃんがそっと廊下で見つめ、正吉様に先立たれ、その正吉様になり代わり新次郎さんとあさちゃん達を見守っていこうとするよのさんも新次郎さんの三味の音に聞き入っています。
門外漢ではありますけれど、その演出の妙に感心させられてしまいます。
バックに流れる哀調を帯びたBGMと、腕に磨きのかかった新次郎さんの三味の音をオーバーラップさせ、大阪の新次郎さんと東京のあさちゃんの心情の揺らめきが、不穏な気配とともに押し寄せてくるようで、絶妙なシーンでした。
また、よのさん、ふゆちゃんと三者三様の女心を表わしたのではないのでしょうか・・・
正吉さんを失ったよのさんの哀しみと新たな決意、ふゆちゃんの切ない恋心そして、あさちゃんの五代様への思い…。
それと、冒頭で新次郎さんの三味線の弦、糸が切れてしまいますが、これは、大久保卿暗殺などの激動の時代の暗示、もしかしたら、あさちゃんの五代様への気持ちの変化を暗示しているのでは?なんて、思って見入っていましたけれど、さすがにそこまで行くと穿ちすぎでしょうかしらねぇ。
▮亀助さんの想い
やっぱり、亀助さんの想いは叶うことがないのでしょうか。
加野屋の前をうろついていた怪しい男の正体は解明されましたが、亀助さんにとってはまたまた大きな問題が・・・。
このドラマ、男心も女心も切なすぎますねぇ。叶わぬ想いが多すぎです。
でも、この恋心に限らず縦横無尽に張り巡らされた横糸縦糸の緻密さ。人間模様や心の機微に毎日捕らわれているのですけれどもね。
それにしても、今日はあさちゃん、帰れないわね・・・
ではでは
感想byまっちぃ