NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想16週95話
2016年1月22日(金)放送
あさが来た16週テーマ「道を照らす人」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで 16週95話【1月22日(金)】
「明日、五代様が東京に行きはります。ひょっとしたら、もう二度と、この大阪に戻って来ること・・・出来へんかもしれません。」
五代の側近、三坂の言う事がどういう意味なのか、とっさに、あさは理解できませんでした。
そこに、新次郎が商人仲間とやって来ます。
三坂は、わき目もふらずあさに語りつづけます。五代はこれから東京で療養生活に入ることになったと告げ、そして、もし自分が死んでしまったら、あさに渡してほしいと言っていたと「ペンギンの写真」を手渡すのでした。
あまりのショックに、あさはその場に崩れ落ちるようにしゃがみこんでしまいます。
新次郎は、あさを抱えると「行こう!」と、五代のもとへとあさを連れだって駆けつけるのでした。
ふたりが五代のもとに駆けつけると、通路も部屋も整理された仕事の資料が山積みとなっていました。それは、五代の膨大な仕事量を彷彿させると共に「何かが終わる・・・」そんな気配を漂わせていました。
「行っといで・・・」新次郎は友厚の寿命を悟り、あさとの二人の時間を作ります。
あさは、ひとり部屋に入ると憔悴しきった五代友厚がソファーに横たわっていました。
あさに会わずに去ろうとしていた友厚でしたが、やはり、あさの来訪は嬉しく、つい会話が弾みます。時折笑顔を浮かべながら、はじめてあさと会った日の思い出話を交わしながら、やがて、大阪の発展の為と会話に熱が入ります。
「わたしは、まだまだ死にません。やり残したことが沢山ある」と、気を奮い立たせます。
あさは心の友として精一杯の励ましを送り、病を治しまた再開できることを願っていると懸命に話します。
翌日、友厚はあさからの言葉を力に、東京へと向かうのでした。
友厚は、東京で療養に専念します。そして、あさとの思い出の数々、あさの言葉を思い起こしながら、その再会を夢見るのでしたが、友厚の夢がかなう事はありませんでした。
わずか1カ月後、五代友厚は、療養生活の中でその生涯を閉じるのでした。
明治18年(1885)9月の事でした・・・
つづく
【今日のポイント】
リアル・友厚さんは糖尿病の療養中、49才という若さで亡くなりました。
史実では、五代友厚さんと広岡浅子さんが直接言葉を交わしたのは、わずか一度。炭鉱の爆発事故と、加野銀行創立延期が重なって落ち込んでいる時に、五代さんが直接浅子さんを励ましたと言われています。その言葉を胸に、浅子さんは奮起し事業を再興できたと後に語っていました。
そして、五代さんが亡くなった時には、人目もはばからず号泣したというエピソードが伝わっています。たった一度の会話でしたが、浅子さんにとっては運命を左右するほどの出会いだったようです。
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あさが来た 16週95話・感想まとめ
▮五代様との別れ
そうですか、明治18年9月、でしたか…。
あさちゃんの道を照らしていた五代友厚氏が亡くなったのは…。
思わずまた、史実を調べてみました。
「東の渋沢栄一、西の五代友厚」「大阪近代経済の父」と称された五代氏が49歳で亡くなったとき、あさちゃんのモデル白岡浅子さんは35歳だったようです。女ざかりですね。
とにもかくにも、もう毎朝、五代様に御目文字がかなわなくなってしまった、ということですよね。ちょっとガッカリです。いいえ、ちょっとではなくてたいそう気落ちしております。
世の「あさが来た」の女性ファンの落胆の声が聞こえてきそうです。
今日は、カラスがカアカアと騒がしい「晴花亭」の入り口に立つ五代様の秘書、三坂さんが、地獄の閻魔様に見えてしまいました。
三坂さんが五代氏を大事に思い仕えているのは、よく分かっているのですが、三坂さんを演じる中川浩三さんの風貌が言ってみれば強面ですし、もうすでに、五代様の死亡フラグが立ったあとですから、閻魔様に見えてしまったことはどうぞ、ご勘弁くださいませ。
▮ふたりの思いで
今日で最後の五代様の回想シーン、そして、この国や大阪のためにまだまだ仕事がしたい、命をかけたい、死ぬわけにはいかない、という五代氏の熱く強い思いをあさちゃんにぶつけるディーン.フジオカ(いいえ、失礼五代様でした)の思いが凄かったですよね。
遠くにシューポーポーと、機関車の汽笛が聞こえる大阪商法会議所でのあさちゃんと五代様のシーンでは、『最初はこの町が嫌いでした』と、言う薩摩生まれの五代氏を『まだまだにこれから大阪のためにすべきことがいっぱいある』と、言わしめた大阪の町に大変興味を惹かれ、心乱れるほどの心を残す殿方の強い思いとはどのようなものなのでしょう。
はたまたその無念さはいかばかりなのでありましょうやと、かわいい小さなあさちゃん鈴木梨央ちゃんを見つつ思ったことでした。
▮プロの語り
『その一か月後、五代は東京の地で亡くなりました』
プロですねぇ。杉浦アナウンサーのこの語り・・・。この短い語りだけで、聞く者に万感の思いを抱かせます。
けして、自分の感情や状況を押し付けない、一見淡々とした語りですのに、すごい語りだと思いました。『明治18年9月のことでした』。最後はこの語りで締めくくっていますよね。
ズシーーンと胸底に響きます。うまく言えないのですけれど、とにかく感心いたしました。
どのように表現したらいいのでしょう。字で書いてしまうと、ただそれだけ、事実を述べているだけですのにね。
ニュースで有名人の死を告げるのとはわけが違いますものねぇ。視聴者のこころに語り掛けているからでしょうかしら。
サヨナラ五代様。ゆっくりお休みください。
ではでは
感想byドラまま