NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想22週129話
2016年3月2日(水)放送
あさが来た22週テーマ「自慢の娘」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで22週129話【3月2日(水)】
あさは寄付金集めにと京都にいました。
仕事の合間を縫うように、千代の暮らす寄宿舎「花霞寮」に顔を出します。
部屋に入ると二人の姿は無く、田村宜の母・フナが一人宜の机の前で本を眺めていました。
改めて親同士の挨拶を済ますと、フナの口から宜の愚痴が出ます。
まじめさが幸してか、頭は良いが気が利かない平凡な娘だと言い「学をつけさせるより一刻も早く嫁に行かさないともらい手が亡くなってしまう」と、宜を退学させて嫁がせようと説得に来たと言うのでした。
あさは、宜には非凡な才能があると誉め、親はなかなか自分の子供の事が見えないものと言いながら、自分もその一人と言い、千代の机に飾ってある鬼の角を書き足された自分の写真を見つめます。
宜に期待を寄せているあさは、あさやフナたちの時代と、これからの時代の女性の生き方が大きく変わって行くことを話します。
いつの間にかフナも理解を示し、もう少し見守って行こうと、あさと和やかに話すのでした。
大阪・白岡家では・・・
夜遅くに自宅に着いたあさは、心配そうな面持ちをした甥・藍之助の姿を見ます。どうしたのかと訪ねると、頻繁に来ていた和歌山のお婆ちゃん・菊からの手紙が、ここの所ずっと途絶えていると言い、藍之助は何とも言えない胸騒ぎを覚えていたのでした・・・
そして今日、父・惣兵衛から手紙が届き、春先に菊が腰を骨折して寝たきりになっていると知らせがあったと言います。
藍之助は翌朝一番で、和歌山の実家へと向かいます。
和歌山・眉山家では・・・
その朝、寝床で起きあがれるくらいまで回復した菊が、山が見たいと言い、障子戸を開けさせます。
菊は、みかんの花の香りが好きだと言います。
5月の暖かい日差しのあたる縁側に座り、菊はそこから見える眉山家のみかん畑の山を眺め「ここが私らの山王寺屋なんや・・・」と、様々な思いを胸にしみじみと言うのでした。
やがて、藍之助が有田の実家にたどり着きます。
勢いよく「ただいまっ!」と声をかけますが、誰の姿も見えません、そのまま奥に入ると菊の周りに皆が集まっていました。そして、菊の顔には白い布が・・・
菊はその日の朝、亡くなってしまったのでした・・・
つづく
□和歌山行き前の惣兵衛の心残りとは(57話)
■あさが福沢諭吉に言ったシビレ芸者とは?(74話)
あさが来た22週129話・感想まとめ
さようなら菊さん
みかんの花は白い真っ白な花が咲くのですねぇ。菊さんが寝所の戸を開け嗅いだのであろうミカンの花の香でしょうか、何かが鼻孔を刺激して涙があふれます。
多くの思いを残し、逝った菊さん。
『あの山は山王寺屋なんですなぁ。ここがあたしらの山王寺屋なんや』というセリフが胸に切なく響きます。養之助君が、おばあちゃん、菊さんの最後はみじめなもんやなかったと言っていました。
きっとそうであったろうと思います。そう願います。でも、見送る栄達さんや惣兵衛さんとはつさんの目に、光るものを見てしまうと涙腺は決壊してしまいました。
「ひっそりして品の良うて」という大阪では知りえなかったみかんの花の香りに送られ旅立った菊さん…合掌。
母と娘
菊さんとのお別れの後、正確には菊さんとのお別れの前でしたが、宜ちゃんのお母さんの登場ですね。
宜ちゃんとお母さんのフナさんもまるで、考え方が真逆のようです。
あささんと千代ちゃん母娘のようです。遠くて近きは男女の仲と申しますが、あささんと千代ちゃん、フナさんと宜ちゃん母娘は、近くて遠きは・・・でしょうか?
そんな感じがいたしますね。まるで、相手のことが理解できないのでしょうね。
共通点がなく、まるで似ていない考え方の正反対の母娘ですが、どこかで深く結ばれていて、きっといつかあっという間に分かり合える関係とでも言いましょうか・・・
ところであささん、さすがは大実業家です。
学校をやめさせてもお嫁に行かせようと、固い決心で迎えに来た宜ちゃんの母親のフナさんの考えを、一発で方向転換させてしまいましたものね。
『やっぱり女学校なんかに入れるやありませなんだ』と言うフナさんに『うちも、昨日までは女学校やなんて思っていました』と、あささんが言っていますが、これは嘘も方便ですね。
女性のための大学を作ろうという方、あささんがそんなこと思っているわけがありませんものね。今の時代は、一人前になる前にこれから先の人生について考える「さなぎ」でいる時間が作れるようなりました。
娘たちをもうちょっと見守らなければいけませんね。これも立派なプレゼンだったのですね。
亀助さんの洋服
新次郎さんがいまだに洋装を見せてくれませんが、見目麗しい栄三郎さんや成澤泉氏の洋服が似合っていることは当たり前すぎて気付かなかったのですが、亀助さんが帰ってきて改めて気付きました。
亀助さんも平さんも洋服にだけ注目すると(失礼ですね、ごめんなさい)とても素敵な装いをしているのです。とてもお洒落で、今の時代でも十分通用しそうです。
先細りのダブルのパンツに、お洒落な蝶ネクタイとタテ襟のシャツ、これってみな一品物のオーダーメイドなのでしょうかしら、ちょっと気になります。
ではでは
感想by香風