NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想24週144話
2016年3月19日(土)放送
あさが来た24週テーマ「おばあちゃんの大仕事」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで24週144話【3月19日(土)】
あさは、長年育て上げ優良事業となった炭坑を売却し、将来の投資へと準備します。
有田・眉山家には、兵役に付いていた次男・養之助が無事に帰って来ました。
いよいよ「日の出女子大学校」が入学の募集を開始します。
成澤は、事務所で初年度100名の生徒を集めたいと話すと、そんなに集まるだろうかと一応に微妙な雰囲気になります。
加野銀行役員室にて・・・
新次郎夫婦と、千代・啓介の四人が今後の事を話しています。
啓介は、あと2年大学院で学んだ後に結婚したいと報告します。話が和やかに進む中、あさが仕事の算段や、住む所をいろいろ決めて行こうと言います。
すると、「住むとこやったら、うちらで考えますさかい!」と、千代がきっぱりと断ります。
ふたりが言い合っていると、新次郎が声をひそめながら、うすうすわかっているとは思うが千代は母親に似てへんようで、これがなかなか・・・と言いかけると、啓介も「なかなか強いとこもあるようで・・・」と、顔を見合わせるのでした。
晴花亭にて・・・
宜と、その母・田村フナ、そして、あさが話しています。
あさは、宜を大学校へ入学させてほしいとフナにお願いします。
大学まで勉強して何の役に立つのかと、フナはいぶかしそうにあさを見ます。
その時、亀助が駆け込んできます。
「奥さん、エライことだす!」亀助に連れられ一同事務所へ向かうと、まだ、応募開始間もなくだと言うのに、ナント、200名を超える応募が全国各地から届いていました。
やっぱり学問がしたいと言う女性は、こんなにもいたのだとあさが感激し、事務所の皆が喜び合っている様を見たフナは、宜の入学を許すのでした。
明治34年(1901)4月「日の出女子大学校」は、創立の日を迎えました。
校長の成澤泉の挨拶の後、白いドレスに身を包んだあさが、祝辞を述べます。
その数日後、
難波銀行と七十九銀行が支払い停止となり、大阪に金融恐慌の荒波が押し寄せるのでした・・・
つづく
□第1話のシーンはこちらから(1話)
□あさが炭坑で宮部に勝った相撲技は?(42話)
あさが来た24週144話・感想まとめ
変わりゆく時代
そうなのですね。
かのさんはよのさんのお付きの奉公人、女中さんでしたものね。よのさんが亡くなれば、かのさんはお役御免なのですねぇ。うめさんと年齢的に変わらないとすれば60歳は過ぎているかもしれませんものね。
新次郎さんやあささんの御髪にも白いものが目立つようになってきましたしね。『ほんにほんに』も今日で見納め、聞き納めかと思うと感慨深いものがありました。
丁稚奉公という日本的雇用慣行も明治の世が進むにつれ少なくなって行ったのでしょう。
時代は否応なく過ぎて行き、加野屋にも時代の波は幾度となく押し寄せますが、あささんは動じることがありませんよね。
普通なら、手塩にかけて大事に育ててきた物を手放すことは、とても大きな決断と苦悩を伴うものだと想像するのですが…。ところが、時代の流れを読むことができるあささんにとっては、あんなに苦労して大きくした九州の炭鉱でさえも、手放すチャンスを見逃すようなことは起こり得ないことだったようです。その決断力の確かさには驚かされます。
あささんの時代を読み取る力は生まれながらのものですから、実業家としての才能は疑うべくもありませんが、後世の女性たちのために私利私欲なく心血を注ぐ魂に魅せられてしまいます。尊敬いたします。
日の出女子大学
『この宜、20世紀の女性となる甲斐もありません』というセリフは宜ちゃんのお母さんでなくとも何とも大袈裟だと思いますけれど、頭でっかちの宜ちゃんらしくて笑わせてくれます。
日の出女子大学校は、今の日本女子大学校がモデルなのは周知の事実ですし、宜ちゃんこと田村宜さんは日本女子の四代目の校長先生であった井上秀さんがモデルらしいですものね。
それに、来週の予告で平塚明(はる)、後の平塚らいてうさんを演じる大島優子さんが、ちらっと毒のあるセリフを吐いていましたよね。またまた、興味がそそられます。
ところで、広岡浅子女史と同じように日本女子大学校の創立に大きく寄与した林業家の土倉庄三郎氏の役どころは、加野銀行の上顧客・工藤徳右衛門さんだとのことですが、その徳右衛門の娘・工藤サカエ役を演じた女優・横田美紀さんは、日本女子大の家政学部家政経済学科の卒業生だそうですよ。なんとも不思議なご縁ですよね。
今日のわき役、小物たち
「日の出女子大学校」創立日。そのめでたい春の良き日の朝。今日のトンビは声だけではなく大きく空に輪を描くように飛んでいました。
あささんのドレスは、純白で豪華。凛としてあささんそのもののです。今、残っている広岡浅子女史のドレス姿の写真も、純白だったのではないでかと思います。よく似ていますよね。
そして、初代校長の成澤氏はあささんに作ってもらったスーツで式に臨みます。
また、あささんが折った千代紙でつくられた翼で繋がった折り鶴は、良き家庭人だったよのさんに捧げられ、さちさんから千代さんに手渡された「細君の勧め」の本も、またしっかりドラマの中で役目を果たしています。
そんな心温まるシーンの最後に、不穏な気配が立ち込めました。来週も、ひと騒動から始まるようです・・・
25週のテーマは「誇り高き人生」
145話・月曜 金融恐慌で取り付け騒動
146話・火曜 保険事業への期待と賭け
147話・水曜 淀川生命の誕生で一息
148話・木曜 新次郎の有田への旅
149話・金曜 千代の結婚/夫の異変
150話・土曜 らいてう登場/千代出産
の6本です。
ではでは
感想by香風