ネタバレ予告あらすじと感想
2024年7月4日(木)放送日
虎に翼14週「女房百日、馬二十日?」
虎に翼14週69話7月4日(木)|退任する穂高に物申す!
*虎に翼14週69話【放送後】のネタバレあらすじ感想です。
甘味処・竹もとにて
秘書課長の久藤と人事課長の桂場から、恩師・穂高先生の『退任記念祝賀会』を手伝って欲しいと頼まれた寅子。
「名誉なことだから、君が喜ぶと思ったんだがな」
桂場から煽られた寅子は、売り言葉に買い言葉で引き受けてしまいました。
愛想笑いを浮かべた寅子は、心の中で不満を爆発させたのでした。
「穂高先生と私が気まずいって分かってるくせに!」
家庭裁判所家庭局にて
国際結婚した梶山夫妻の離婚調停に関わる資料を読み込む寅子。
親権を手放したいと言われた息子・栄二の今後について悩んでいました。
そんな寅子は、上司・多岐川に「私は多岐川さんやライアンさんが掲げた家裁の理想に近づきたいんです」と話しかけます。
すると多岐川は、少年部は司法を汚さないために気高い理想である裁判の独立を守ろうとしているだけだと自論を述べました。
それを聞いた寅子は、今ぶつかっている壁は『理想vs現実』ではなく『理想vs理想』だったと気付かされたのでした。
少年部にて
寅子は少年部の責任者・壇のもとへ。
檀も寅子と同じように、容姿のせいで幼い頃に学友からひどい扱いを受け、居場所を求めて悪事に手を染めた栄二に真っ当な居場所を作ってあげる必要があると考えていました。
壇の胸の内を聞いた寅子は、家事部も少年部も目指すべきゴールが同じだと確信します。
そして、頑なに口を閉ざす栄二と向き合う覚悟を決めたのでした。
穂高の退任記念祝賀会にて
「佐田君!今日は本当にありがとう。後でゆっくり話そう。ねっ!」
会場にやって来た穂高は、寅子を見た途端に顔をほころばせます。
やがて穂高のスピーチが始まりました。
「結局、私は大岩に落ちた雨垂れの一滴にすぎなかった・・・」
穂高は法の道に人生を注いだものの、思いを遂げることができなかったと振り返りました。
一方、花束贈呈を任されていた寅子ですが、穂高のスピーチに怒りが込み上げ、悔し涙が止まりません。
ついには多岐川に花束を任せると、会場を飛び出してしまったのでした。
会場の廊下にて
「ガキ!何を考えているんだ!」
慌てて追いかけてきた桂場が寅子を一喝します。
するとそこへ穂高も現れました。
桂場から非礼を詫びるよう命じられた寅子でしたが、謝るどころか怒りを爆発させます。
寅子は穂高が成し遂げた女子部の設立や初の女性弁護士誕生への功績を認めていました。
しかしその影で、歴史にも記録にも残らない雨垂れの一滴のような女性たちを多く生み出しただけだったと断じたのです。
「先生に感謝はしますが許さない!納得できない花束は渡さない!」
寅子は穂高の理想に共感し、共に夢を描いて集まった女性たちの無念を渾身の言葉でぶつけると、その場から立ち去ったのでした。
家庭局にて
「うわぁぁぁぁーーーーーー!!!」
怒りが収まらない寅子は寒空に向かって雄叫びを上げました。
同時にコトの大きさに頭を抱えながら、その場にへたり込んでしまうのでした。
つづく
虎に翼14週69話7月4日(木)今日の感想!
放送後の感想とポイントをお届けです。
今日のポイントは
怒りぶちまけの寅子ちゃんです。
穂高先生のスピーチでスイッチが押された寅子ちゃんが大爆発です~!
自分の人生を「大岩に落ちた雨垂れの一滴に過ぎなかった」と振り返った穂高先生。
寅子ちゃんは、これまで先生の元に集い女性弁護士になろうと不断の努力で頑張ってきた女性たち『ごと』否定された気持ちになったようです。
怒る気持ちも無理はありませんよね・・・。
寅子ちゃんの怒りは、妊娠をアウティングされて弁護士を辞めざるを得なくなった時のことや、戦後に法曹界ではなく別の道で働くことを勧めたことへ恨みつらみかと思っていました。
しかし寅子ちゃんのセリフを丁寧に紐解くと、それだけに留まらなかったように思います。
穂高先生が『なかったこと』にしようとした女性たちの存在に気づいて欲しいという心からの叫びに感じました。
この穂高先生に直接怒りをぶつけるシーンは、ネット上でも賛否両論が!
「寅子の気持ちがわからない!難解だ〜」
「寅子にとって穂高先生は純粋な未熟さをぶつけられる最後の存在なんだ」
「穂高先生が会場に力なく戻る姿、本当に可哀想だったなぁ・・・」
などなど、ハレの日に寅子ちゃんからボコボコにされた穂高先生に同情するコメントも意外に多かったです。
また寅子ちゃんがこんなにも怒りを露わにした経緯には、第68話で星長官の息子・航一さんから言われた言葉も大きく影響したのではと思っています。
あの時、あんみつを食べながら「新しくて理想的なことを行うためには、相当の努力と日時を要するもの」で、「学生時代から心底分かっているはずなのに、うまくいかないと腹が立つ」と愚痴った寅子ちゃん。
それに対して航一さんは、うまくいかなくて腹が立っても必ず意味はあると言い切ってくれました。
寅子ちゃんを始めとする女子部で弁護士を目指してきた女性たちを無意味な存在などにしないために、自分だけでも穂高先生を許してはならないと一矢報いたように思うのです。
あの航一さんの言葉がグッと心に刺さっていた寅子ちゃんならば、女子部の先輩や同期、後輩たちに思いを馳せてあんな大胆な行動に出たのも理解できます。
抱えていた思いをぶちまけた寅子ちゃんですが、どんな顔をして桂場さんや久藤さん、多岐川さんと顔を合わせるのか注目ですね♪
虎に翼14週69話7月4日(木)予告・感想まとめ!
放送前のネタバレ・予告ポイントです。
寅子節が炸裂する?!
言いたい放題言っちゃう寅子ちゃんが心配です〜!
恩師である穂高先生が最高裁判官の座から退くことになりました。
穂高先生に思う節がある寅子ちゃんですが、それは第49話~第50話のことでした。
法律の道に引きずり込んだ責任を勝手に感じていた穂高先生と、それに反論する形で自分らしさを取り戻した寅子ちゃんが描かれましたよね。
またまた師弟の間に緊張が走るシーンになるのかもしれません。
ところで穂高先生のモデルは、明治生まれの法学者・穂積重遠(ほづみしげとお)さんではないかと言われています。
民法が専門で『日本家族法の父』と呼ばれ、最高裁判事としても活躍した人物なのだとか。
実は穂積さんは、新1万円札のデザインに起用された渋沢栄一(しぶわさえいいち)さんの孫でもあり、男爵位を持つ家柄で育ったそうですよ。
ただ『虎に翼』では、表立ってそのバックグラウンドを物語に反映させてはいません。
しかしどこか寅子ちゃんの気持ちと噛み合わない世間ズレしたやりとりが多かったように思います。
そう考えると穂高教授もまた、一般庶民とはまた違った文化の中で育った設定なのかもしれませんね。
そういった背景を踏まえると、祝賀会で炸裂する寅子節によって、穂高先生と分かり合えるのか決別となるのかが見どころポイントになりそうですね!
おそらく10代で穂高先生と運命的に出会ってから今日までがギュッと詰まったような集大成的な神シーンが見られるのではないかと期待しています。
ドキドキハラハラの展開に手に汗握りそうです~!
以上、虎に翼14週69話のネタバレあらすじ予告でした。