NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想26週153話
2016年3月30日(水)放送
あさが来た26週テーマ「柔らかい心」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで26週153話【3月30日(水)】
早春のやわらかな陽に包まれた庭に、二人はいます。
新次郎は、庭に植えた記念樹の桜の木に、蕾がひとつ着いているのを見て近づきます。

それにしても、あさがどうして梅の木を選んだのかと不思議そうに尋ねます。
あさは、幼いころ新次郎からもらった「梅の木で出来たぱちぱちはん」の思い出が、この梅の木を選ばせたと言います。
そんな二人の話の中で、誰よりも商売の好きなはずのあさの「うちにもいい奥さんさしておくれやす」と言う言葉を聞き、新次郎は改めて自分の寿命を悟ると、穏やかに、そしていつもの新次郎の顔に戻って「あさ、おおきにな・・・」とほほ笑むのでした。
あさも、今にもこぼれそうになる涙を懸命の笑顔でおさえるのでした・・・
そんなところに、
亀助があさに来客の知らせにやって来ます。日の出女子大の学生だと言います。
あさが居間に行くと、平塚明(はる)・高橋ゆか斉藤のりの3人が居ました。
3人は田村宜から文句があるのなら面と向かって堂々と言えと言われやって来たといいます。
平塚はあさに向かい批判の言葉を浴びせます。
あさは、その言葉を聞くと、よく面と向かって堂々とものをいう事が出来たと誉め、大いに将来に期待が持てるとまで言って喜びます。
すっかりあての外れた3人は、帰途につきます。
表の道に出ると敗北感に苛まれた平塚が、「ホントに傲慢な女!」と言い捨てます。
すると、表で娘をあやしていた千代が、でもそんな人が道なき道を切り開いてくれたおかげで、今、女も自由にモノが言えるかもと、柔らかくあさを弁明するのでした。
白岡家・奥にて。
最近、美和が新次郎の見舞いと称して度々訪れ、あさはいささか妬けるのでした。
「はぁ?あさはホンマに鈍いなぁ」と新次郎。
美和のお目当ては、平十郎だと言います。
そんな中で、あさから千代にふたり目が出来たと聞くと、新次郎は嬉しい話に体調も良くなってちょっと遊びたい気分になって来たといい、あさに「あれを」というのでした・・・
つづく
■とと姉ちゃん・ど~したもんじゃろの~>>
あさが来た26週153話・感想まとめ
何よりも大事なもの
いけません、いけません。冒頭部分から涙でテレビが曇ります。
あの、あささんが思わず、顔を覆い偲び泣くなんて…。またまた、もらい泣きです。
限られた命、お別れの時が近いと新次郎さん本人も残されるあささんも知っているからこそ、なお切ないですよねぇ。
新次郎さんはあささんが、パチパチさんを持って踊っていた頃からず~と慈しみ愛してきたのですよね。だからこそ、自分のために大好きなお商売をやめさせたくないと心底思っているでしょうし、あささんだって心底、新次郎さんより大事なものはないと思っているのですものねぇ。 切ないですね、悲しいですね。
思えばこのドラマには多くのご夫婦が登場しました。
主人公のあささんと新次郎さん、はつさんと惣兵衛さんをはじめ、九州の治郎作親分とカズさんやあの雁助さんと奥さんも…。
形は違えども、支え合い慈しみ合って生きることが、とても幸せなことなのだと改めえて教えられた気がします。
新しい恋
ご夫婦だけではありません。この終盤になっても、また新しい恋が生まれています。
新次郎さんのセリフではありませんが、本当にあささんは幾つになっても色恋沙汰には鈍いようですね。でも、世の視聴者は、あささんほど男女の機微に疎くはありませんよ。
へぇさんこと山崎平十郎さん、藍之助君を連れて足繁く美和さんの店「晴花亭」へ通っていた時から気が付いています。
美和さんが、『なんやおまえ、言わはったらよろしいねん』とへぇさんに凄味を利かして言い放つ場面は、今までの妖艶な美和さんとは大違い、どう見ても、かかあ殿下間違いなしのカップルですね。
『ほな行きましょ、おまえ様』と幸せそうに答える美和さんとまるで、骨抜き状態のへぇさんの嬉しそうな『へぇ~』という返事が二人の未来を暗示しているようです。
感謝知らずの女
千代ちゃんが訪ねてきた平塚明さんたち女学生を「感謝知らず」と断じたのは、うめさんが笑ったように、いささか笑えましたが、千代さんが言うように『胸張って堂々としてはったらよろしい』は、本当にその通りです。これぞ、負た子に教えられですけれどもね。
正直なところ、あの生意気な平塚明さんを千代ちゃんがやんわりと諫めただけでは物足りません。感謝知らずもいいところです。
ちょっと大人気ないですけれど、千代ちゃんに代わって「未熟で偏ったところだらけです。あなたが傲慢そのものです」と言って後ろから蹴り飛ばしてやりたいようでした。
あの無礼を許すあささんは、やっぱり度量が違いますね。
麻の葉模様の帯
まったくもって個人的嗜好ですが、今日あささんが締めていた麻の葉模様の帯は、あささんの名前には合っていますが着物に合っていると思えなかったのですが…。
この麻の葉、成長の速さなどから邪気を払い魔除けになると考えられていたようです。
仏像に麻の葉模様を施したものは平安時代などの仏像にも多く見られますし、今はあまり見かけませんが、一昔前までは赤ちゃんの産着などに麻の葉模様のものは良く使われていました。
この帯のチョイスは、千代ちゃんの第二子誕生と新次郎さんへの思いからだろうかしら、と思ったのは穿ちすぎでしょうかしらねぇ。
ではでは
感想by香風