NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想26週155話
2016年4月1日(金)放送
あさが来た26週テーマ「柔らかい心」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで26週155話【4月1日(金)】
新次郎は、危篤状態に陥っていました。
主治医の大塚が往診に駆けつけています。
診察が終わると、家族が揃う居間に大塚が沈痛な面立ちで現れました。
「もう・・・、朝まで持たないかもわかりません」そう言うと、大塚医師は目を伏せました。

うつろな意識の中で、新次郎がひとりひとりに言葉をかけるのにでした。
「榮三郎、ずぅっと頼りないおにちゃんやったな・・・堪忍やで」
「ちぃ~よ、ええお母ちゃんになったな。おかげで、わての人生どんなに華やいだことか・・・」
「啓介さん、よろしゅう・・・たのんますわ・・・」
「亀助、いままで長い事おおきにな・・・」
一通り、言葉をかけるとあさと二人きりにしてほしいと、皆をうながします。
あさと二人になった新次郎は、思っていた事を全部伝えられてほっとしたと、最後まで新次郎らしい気遣いを見せるると、もう誰にも気を使わなくていいとあさは新次郎に寄り添います。
そして、新次郎は「いつも、そばに居てるさかいな・・・」と言いあさの名を二度呼ぶと、そのまま最期を迎えたのでした・・・
やがて葬儀の日となりました。
新次郎の交友の広さからか多くの弔問客が訪れます。千代はその中の客が、道楽もん、お気楽な人生だった、と言っている人がいて心外だというと、榮三郎は「お兄ちゃんはそない言われた方が嬉しいんかも・・・」と言います。
すると、亀助やうめ、雁助もそうかもと笑い出すのでした。
そんな、明るく勤めようとする皆の気遣いでさえ、今日のあさはその輪の中に入る事もできません。その場を離れ奥へと姿を消してしまいます。
あさは一人、うめの花の咲く庭に飛び出し、押えきれない悲しみをどうしたらいいのかと両手で顔を覆います。すると、晴れた空から突然しずくがふとつ、ふたつとあさの手に・・・

やがて雨は、優しくあさを包むように降りそそぐのでした・・・
つづく
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あさが来た26週155話・感想まとめ
サヨナラ新次郎さん
とうとう、来るべきものが来てしまいました。覚悟はしていましたが…。
『旦那様、後生だすさかい目え覚ましておくんなはれ』あささんの叫ぶ声が悲しく響きます。
あささんは、生まれついてのお商売の達人です。梅の木の赤い「パチパチさん」を与えたのも新次郎さんなら、その才能を見抜き育てたのも新次郎さんですよね。あささんは、それに応えるように見事に事業にも成功をおさめました。
それに、今では、新次郎さんが「パチパチさん」をあささんに贈ってくれたように、多くの女性に「パチパチさん」を贈っています。
人生の成功者と見えるあささんですが、千代ちゃんに『もっとゆっくり手つないで歩いたら良かった』と後悔の念を口にします。
過去に、よのさんが子育てに悩むあささんに、あなたは欲張りだ、何かを得ようとすれば何かが犠牲になるものだ、と諭していたことがありました。全くその通り、よのさんの言う通りだと思います。
でも、欲張りだと言われようが何と言われようが、新次郎さんとともに、もっとゆっくり手つないで歩きたかったと願うあささんの女心、とても良くわかります。心から愛していたのですもの、当たり前ですよねぇ。
そんなあささんの心の底からの願い、新次郎さんと離れたくない、もっと一緒にいたいとの想いは叶うことはありませんでした。
これが、エイプリルフールの嘘だったらどんなに良かったでしょうか。
優しい雨
あささんと新次郎さんの涙にシンクロしながら、お気に入りの亀助さんの涙でクライマックスを迎え、嗚咽状態に…。
『なんや、わてやっぱりお邪魔みたいですなぁ』とハンカチで涙を抑える亀助さんが、決してイケメンではないお顔(ごめんなさい)をゆがめると、より深い悲しみが伝わってきて、テッシュボックスの出番です。
新次郎さんとは親友同士のような絆で結ばれていた亀助さんの悲しみは、ほかの奉公人、もとい、従業員さんたちとは質が違いますよね。悲しみに質などないのですけれど…。
春の日の晴れ間からの突然の雨は、あささんの涙を洗い流すように優しく、優しくあささんに振り注いでいました。
きっと、あの雨は『いつも側にいてるさかい』と言って逝った新次郎さんが、あささんのために降らせた雨、そっとあささんの寂しさを癒して、いつも側で見守っていることを知らせた雨だったのでしょうね。
亀助さんスピンオフドラマ
朝ドラは今回が初登場という、亀助さんを演じる三宅弘城さんは、撮影中、プライベートでも新次郎さんの玉木宏さんとは仲良しなようですよ。
本人同士の誕生日が一緒なうえに、お互いのお母上の誕生日が一緒なのですって…。
わりと、びっくりポンでしょう?
誕生日が一緒だと運命が似るなどという説もあるようですが、容姿はともかく(本日2度目のごめんなさい)内面の二枚目度は似ているかも…です。
実は、あの亀助さんこと三宅弘城さんはバック転など、お茶の子さいさいの身体能力を持ち、バンド活動もしていてドラム担当、という二枚目ぶりだというのは知っていらっしゃいいましたかしら?きっと、プライベートではモテモテのイケメンさんなのかもしれません。
泣いても笑っても、本編は明日で最終回を迎えてしまいますが、4月23日(土)にはBSプレミアムで亀助さんが主役のスピンオフドラマが放映されるとのことです。
今はそれを楽しみにして明日に備えることにいたしましょう。
ではでは
感想by香風