NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想7週39話
2016年5月18日(水)放送
とと姉ちゃん7週テーマ「常子、ビジネスに挑戦する」
とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで7週39話
常子が学校から帰宅すると、家の中は宴会の盛りでした。そして、あろうことかあの叔父・鉄郎が近所の人に交じって盛り上がっていたのでした。
つまみを持って来いと言われた常子が厨房に行くと、すでにかか・君子と鞠子がつまみを作っていました。おじさんはまたお金なくなっちゃったのか・・・、などと三人で話している所に、上機嫌の鉄郎がやって来ました。
鉄郎はすでにかかから情報を得ていたようで、女学校卒業後に就職を希望しているつねこに「やめとけ、勤め人なんてばっからしい!」と顔の前で手を振ります。すると常子は、叔父さんのように定職につかず生活費にも困るよりはましですと、皮肉ります。
それを嬉しそうに眺めると「当たっちゃってさぁ~」と、鉄郎は言いながら、実業家はいいぞと常子に自慢するのでした。
珍しく事業が成功し、大金を手にした叔父・鉄郎に興味津々の常子は、鉄郎に成功の秘訣を聞かせてほしいと頼みます。
東堂先生の「挑戦」という言葉に触発されたようで、常子自身も男性のように事業を興して稼いでみたいと言うのでした。
一方、そんな宴会の最中、大女将・まつと嫁の照代が帰って来ますが、玄関の前まで聞こえる宴会の声に、まつは激怒しみんなを追い出してしまいます。
ようやく静まり返った森田屋の茶の間に、ぺたりと坐りこんだまつは、二・二六事件以来景気が悪くなってしまい、このままでは君子の給金も払えなくなってしまうと嘆きながら、歯の痛みを訴えます。
まつは「歯槽膿漏」で病んでいたのでした。
鉄郎に影響された常子は、それ以来、商売になりそうなものを探して、猪突猛進、まっしぐらに「商売の素」を探し歩きます。人が集まっている店を通りかかれば、お客にその理由を聞き、変わったものを売っている露店があれば、その店主に聞き、常子の好奇心は今や事業熱で燃え上がっていました。
弁当回収の途中、そんな常子の姿を眺めていた鞠子に、森田屋の娘・富江が話しかけます。「学校の先生に相談した?」鞠子は家族には話せない悩みを、同い年の富江に相談していたようでした。鞠子の悩みとは・・・
ある日、学校から常子が帰ると、まつに招かれたと星野が来ていました。
常子は、調度良かったと星野に事業の話をするのでした。
やがて、話を進めるうちに常子は「困っている人を助けてあげられるようなものを作って商売にしたい・・・」と、言いはじめます。
そして、星野の話から何かヒントをつかんだようですが・・・ つづく
とと姉ちゃん7週39話・感想まとめ
酔っ払い七人衆
今日は男衆が飲んだくれているシーンから始まりましたが、隈井さん、やはりお酒が入ると人が変わってしまうタイプのようですね。酒の肴の酒盗を一人で食べてしまった事を他の6人から責められ、急に「うっせぇな、バカ野郎!」とキレる隈井さん!これは、典型的な“酔うとタチが悪い人”ですね~。「俺が肝食っちゃいけねぇのか!俺はな、女房にいつも肝を冷やされてんだ!」のセリフは面白かったですね~。一同の、酔いが冷めたような表情もコミカルでした。常子ちゃんは、いきなりキレた隈井さんに引いていたようですけどね(笑)
ところで、飲んだくれ七人衆が肩を組んで陽気に歌っていた歌は、当時の流行歌手・渡辺はま子さんが1936年に発表した「忘れちゃいやヨ」ですね。
実はこの歌は、当時、政府の内務省から「歌詞や歌い方が卑猥だ」とされ、レコードの発売を止められたそうです。
今の時代では、そんなに卑猥だとは思わない内容ですが、当時は厳しかったのでしょうね。
(画像出典/Amazon:httpwww.amazon.co.jp)
そして、こんなどうしようもない七人衆を、キラキラした目で見守る福助さん。その可愛らしい丸いお顔と存在感が、森田屋さんの一員のようで、良い脇役になっていますよね。
私としては、お笑い芸人トリオ“我が家”のネタ「言わせねぇよ!」が久々に観られたのは、密かに嬉しいシーンでした(笑)
ところで、星野君はお顔が真っ赤で、相当ぐでんぐでんになっていましたが、あれは大丈夫でしょうか?しかも、飲み直すと言って出て行った男衆に連れて行かれていましたが・・・。大将や隈井さんはお酒がお好きみたいですが、星野君はそんなに強くなさそうですし、飲み過ぎてまた倒れないかと、少し心配ですよ~。
まつさんのため息
まつさんが話していた「帝都不祥事件(二・二六事件)」という言葉、皆さんも一度は耳にした事があるのではないでしょうか?実際、この事件以降の世の中は暗く、景気も悪くなり、日本は次第に戦争へと向かっていった経緯があります。
森田屋さんにも、不景気の影響が少しずつ出てきているようですね・・・。
かかのお給金は大丈夫なのでしょうか?せっかく森田屋さんの仕事にも慣れてきたところなのに、この時代背景は不安を感じさせます。鞠子ちゃんも進学したいようですし、そうなるとお金が掛かりますよ~。
そんなかかですが、鉄郎叔父さんのきゅうりを使った需要と供給の説明に、「きゅうりはそんな好きでは・・・。」と答える姿、やはり可愛らしい~。かかの天然ボケな所が大好きな私には、朝からキュンとするシーンでした♪
●鉄郎イメージチェンジ?
噂の鉄郎叔父さん、また現れましたね~。ですが、今回はいつもと雰囲気が違いました。真っ赤なシャツに、首元にはマルチカラーのハイカラなスカーフ。髪も、いつもと比べてサラサラヘアーのように見えました。サスペンダー付きのズボンは、相変わらずでしたがね。
そんなハイカラな格好の鉄郎叔父さんですが、森田屋のまつさんには“唐変木“と言われていましたね。唐変木とは、気が利かない人や偏屈な人、風変わりな人に使う言葉です。はい、鉄郎叔父さんにピッタリですね!森田屋の大将には、あだ名を付けるセンスがあると思っていましたが、母親であるまつさんも負けていませんね。
そんな風変わりな叔父さんに感化されて、自分で事業を起こす事を意識し始めた常子ちゃん。常子ちゃんにとっての“自分が欲しいもの”とは、一体何なのでしょうかね?ナレーションの「本当に大丈夫かしら・・・?」の言葉が、この先の不安を暗示しているように思えます~。
ではでは
感想byさら