NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
ネタバレ感想8週47話
2016年5月27日(金)放送
とと姉ちゃん8週テーマ「常子、職業婦人になる」
とと姉ちゃん ネタバレ感想・最終回まで8週47話
昭和12年3月。
常子の卒業式が終わったその日の夕方、常子の卒業と就職、そして、三姉妹の誕生日祝いも兼ねて、森田屋で祝宴が催されました。青柳商店からも滝子や隈井や清が、そして、星野と中田綾も招かれていました。
やがて青柳の女将・滝子の三味線で、隈井と清が“かっぽれ”を踊ると、森田屋の主・宗吉は長谷川の囃子にあわせて“へそ踊り”を繰り出します。さらに極めつけは、森田屋の大女将・まつの“南京玉すだれ”が演じられると、宴会は最高潮を迎えるのでした。
そして、最後のごちそうが運ばれてきました。おはぎでした。
常子と綾の卒業、三姉妹の誕生日、それを祝った最高のごちそうでした。
にぎやかに、そして楽しく宴の進む中で、常子は、青柳商店の人達や森田屋の面々、そして、友人達、その多くの人たちに支えられて、ここまでやって来れた事への感謝と喜びを、一人一人に伝えるのでした。
そして、その言葉を聞いた人たちもそれぞれの思いを伝え合い、すべてのわだかまりが溶けてしまう、そんな幸せな時に包まれるのでした。
綾を見送る玄関先にて・・・
この日は、親友・綾との別れの日でもありました。綾は卒業と同時に結婚をすることが決まっていたのでした。
そんな綾は「常子さんとは縁があるから、妙なところで出くわすんじゃないかしら・・・」と、自信に満ちた予言者のように言うと「常子さん、またね・・・」と帰ってゆくのでした。
お互いに暫しの別れとは思っていましたが、このあと中田綾と再会するまでには、想像以上の長く暗い時を経る事になるのでしたが、この時は知る由もありませんでした。
昭和12年4月。
常子は初出勤の朝を迎えます。みんなに見送られながら意気揚々と出社する常子。やがて会社・鳥巣商事に着くと上司・山岸課長に案内されタイプ室に向かいます。
その途中で、常子は自分が採用された理由を聞かされ、そのとんでもない理由に唖然とします。採用基準は「見た目の美人度」だったのでした。今年は不作で、その中で常子はまあまあだった、それが採用の理由だったのでした。
そして、ショックを受けたままタイプ室で紹介され、挨拶をする常子に、タイプ室のリーダー・早乙女の鋭い視線が飛ぶのでした・・・
つづく
■タイプ室のリーダー早乙女朱美こと真野恵里菜さんとは?
とと姉ちゃん8週47話・感想まとめ
祝!ご卒業&ご就職
森田屋の居間で福助さんを背にお祝いの宴は大盛り上がりでしたねぇ。
食卓いっぱいに並べられたお料理の数々が実に美味しそう!滝子おばあさまとまつさんが少々やり合った大小の鯛も仲良く並んでいましたね。メデタイ、めでたい。
大きな声では言えませんが、朝ご飯は済ませていましたのにお腹がグーとなったのにはびっくりです。何と言っても、お赤飯も貝の潮汁もおさしみも、全部森田屋の皆さんの心のこもったごちそうですもの、ご相伴にあずかれるものならぜひご一緒したかったですよね。
それに、君子かかの手作りのおはぎ、特に美味しそう…。あのおはぎがまた、母がつくってくれていたおはぎにそっくりで、思わずテレビ画面からつまんで食べてしまいたいほどでした。
冒頭シーンからおいしさ満載。宗吉さんとまつさんが食べていた甘海老など、ぷりぷりで口に運べば『プリッ』と音が聞こえてきそうでしたものね。
お祝いの席での常子ちゃんのお礼の言葉、立派でしたねぇ。君子、かかが嬉しそうに常子ちゃんを見ていたのがとても印象的でした。きっと、頼もしく誇らしかったのでしょうね。あの鞠子ちゃんだって頼もしそうに見ていましたもの。
それにしても、皆さん芸達者!
宗吉さんの腹芸はともかく滝子お婆ちゃんの「かっぽれ」とお三味線(大地真央さんの美声、さすがです)にまつさんの南京玉簾、隈井さんのかっぽれ踊りはもっと見たかったです。
さらに、摺り鉦、チャンチキをたたく長谷川さんはミュージシャンでもあり、リズム感が抜群。お見事でしたねぇ。感心しきりです。
*芸達者の皆さんはコチラ>>
福助人形
森田屋の皆を居間でいつも見守る福助さん。今日も宴会の席を見つめていましたね。
元々、この福助さんは江戸時代にお茶屋さんや遊女屋さんに置かれていた縁起物の人形です。この人形、願いを叶える福の神、叶福助と呼ばれ大流行したそうですが、一説には実在のモデルがいたと言われています。
名は佐太郎、身長が60センチ足らずで身体が不自由であったことから、生活のために見世物小屋に出て、不具助をもじり福助と名付けられました。この名前の縁起がいいと評判を呼び、見世物小屋は大盛況。ついには、旗本に召し抱えられその旗本自身も幸運に恵まれ、旗本の寵愛を得た佐太郎自身も妻をめとり幸せを手にしたとのこと。
結婚後に焼き物(摂津焼)を始め、自分自身の姿に似た像を作り売りに出し、死後その人形が叶福助として江戸で大いに流行ったということらしいですね。
またね、は明日へ続く言葉
『明日から会えなくなるのね』と少しおセンチになる常子ちゃんに明るく『常子さん、またね』という綾さん。さすが帰国子女(オット、これは阿部純子さんのことですが)ポジティブです。いつも前向きな常子ちゃんのお株奪いましたね。でも、そこはさすが常子ちゃんです。『またね』と返しています。
「さよなら」ではなく「またね」、いい言葉ですよね。未来へ明日へと続く言葉ですものね。
そして、わーお!とうとうきましたね。常子ちゃんの出社第一日目。この緊張感を待っていました。これ、これですよね。
間違いなく憎まれ役に違いない、上司の山口氏や先輩タイピストの面々がこれから常子ちゃんにどうかかわっていくのかが見ものです。
今なら、セクハラそのものの理由で採用が決まった常子ちゃん。怒るべきか喜ぶべきか…。いかにも先が思いやられるでしょう?それに、先輩タイピストのリーダーと思しき女性、大変な美人です。彼女が右手を上げると一斉にタイプを打つ手が止まりましたよ。凛々しくてカッコいいですねぇ、怖いですねぇ。美人さんですからなおさら怖い…。
これからの展開にワクワクです。
ではでは
感想by香風