NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想7週39話
2016年11月16日(水)放送
べっぴんさん7週テーマ「未来」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで7週39話
11月16日(水)
梅田のバラックにて・・・
店の移転を決めたすみれは、父・五十八や潔たちにその報告にやってきました。
しばらくすみれの元にいたゆりも、梅田に戻っていました。
「そら、大したもんや!」五十八が嬉しそうにすみれを見ます。
そして、すみれの口から飛び出す様々なアイディアに、感心するのでした。
すみれは、ベビー服のほかに子供服も始めたいと言い、潔たちに生地の調達を頼み帰りました。
「みんなおしゃれがしたいと思っている・・・」そんなすみれの言葉に、潔もビジネスのヒントをつかみ始めていました。
すみれの帰りを、栄輔が駅まで送ります。「かわいい生地ってどこにあるんやろ」すみれは栄輔に話しかけます。
「せやなぁ・・・」と難問にこたえるように言うと、進駐軍専門の店ならあるだろうが、日本人には買えないと言うのでした・・・
ベビーショップにて・・・
梅田から戻ったすみれが、生地の話をしています。「進駐軍専門の店かぁ・・・」と残念そうに皆が言う中、君枝がひらめきます。
テーブルクロスを注文してくれた、リサ夫人を介して布を入手できないかというのでした。早速、4人でお願いに行くと、リサ夫人は快く引き受けてくれました。
おかげで、色も柄もさまざまな布を手に入れることができたのでした。すみれたちはそれらを使い、おしゃれな子供服をいくつも完成させるのでした。
梅田の闇市にて・・・
そんな中、梅田の闇市でも、新たな変化が起きていたのでした。闇市の元締めのあの根本が、健全な商店街作りに乗り出したのでした。
根本は、闇市で集会を開きます。
「お忙しいとこすんまへんなあ。おおきに・・・」低姿勢な根本の第一声に、みんなが驚きます。
すると、根本はこれからは場銭は取らないと言い出すのでした。
そして、その分お客にも安く品物を売って、女子供が安心して買い物ができる「商店街」にしてほしいと言うのでした。
驚いたのは店主たちだけではありませんでした。子分の玉井は、そんな話は聞いていないと根元に反論しますが、根本に一喝されてしまします。すると、玉井たちは根本とたもとを分かち、憎らしげにその場を去ってゆくのでした。
すみれの家にて・・・
その夜、さくらにおもちゃを届けた栄輔が帰ろうとすると、さくらが栄輔のひざ元から離れようとしません。
困った喜代は、栄輔に泊まってもらえないかと頼むのでした。
すみれが迷惑だろうとためらうと、栄輔は嬉しそうに快諾するのでした・・・つづく
玉井役ドン平さんはカヌーの国体選手?>>
本屋の文ちゃんは9歳で朝ドラヒロイン?>>
パン屋の綾ちゃん弟はJリーガー?>>
べっぴんさんネタバレ7週39話・感想まとめ
あさやさんのそばにあるバナナ問屋さんで「干しバナナ」を売っています。干しバナナってお店では見かけませんよね。一体どんなものなのでしょうか?
◇ 戦時中に生まれた干しバナナ
明治時代の終わり頃、台湾からバナナが輸入されるようになりました。大正時代には輸入が拡大し、台湾に近い福岡の門司港ではバナナのたたき売りも始まったそうです。
たたき売りは、船の中で熟してしまったバナナを早く売りさばくために行われていたんだそうですよ。
バナナは少しずつ庶民にも広まっていったのですが、昭和12年に日中戦争が始まると、バナナの輸送に使われていた船が軍に使われるようになり、輸入量が少なくなっていきました。
さらに、太平洋戦争中には輸入船の到着が遅れてバナナが腐り、全部捨てなければならなくなることが多くなったのだそうです。もったいないですよね。
そういうわけで、台湾からバナナが輸入されなくなり、代わりに干しバナナが売られるようになったんだそうです。干しバナナは、バナナを一本まるごと乾燥させたものでした。
バナナチップスのようなものを想像していましたが、違っていたんですね。また、ドライフルーツにすると甘みが増して美味しいのではないかと思ったんですが、取り立てて美味しいものでもなかったのだとか。生のバナナにはかなわなかったのですね。
今も干しバナナは、通信販売されているようですよ。昔のものとは味が違っているかもしれませんが、ちょっと食べてみたくなりますね。
◇ 闇市の改革始まる
すみれたちが新店舗の開店に向けて動き出した頃、闇市も新たに生まれ変わろうとしていました。
五十八氏から「あなたがここのリーダーです」と言われてから、根本氏には葛藤があったでしょうね。健全な市場にしなければ未来はない、という五十八氏の言葉に心を動かされましたが、それまで私利私欲のために闇市の人々にひどいことをしてきた自分にみんながついてきてくれるのか、とても悩んだはずです。
みんなの前に出てきた根本氏は、「槍が降る」と言われてしまうくらい紳士的な態度を取っていました。自分が変わったことをわかってもらうためには、まず態度で示さなければならないと思ったのでしょう。
道理に合った話をみんなの前でするなんて、根本氏にとっては初めてのことだったかもしれません。きっと不安でしたよね。でも、今までとは違った様子の根本氏の話をみんな真剣に聞いてくれて、ゆりも援護射撃してくれる……。この日は、闇市が健全な商店街に生まれ変わり始めた日であるのと同時に、リーダー根本氏が誕生した日でもあったのでした。
根本氏が五十八氏に向けた笑顔、晴れ晴れとして素敵でしたよね。
◇ 本当のゆりが戻ってきた
闇市の集会で何かをやり遂げたような表情をするゆりに対し、潔くんは何かを深刻に考えているような表情をしていました。
栄輔くんには「すみれちゃんのところで過ごしてからゆりが変わった」と言っていましたが、変わったというより、ようやく「元のゆりに戻った」という感じですよね。
すみれたちが働く姿を間近で見て、少し手伝いもして、ゆりは自分が満たされないのは潔くんのせいでも、時代のせいでもない、だからすみれたちのように前を向いていこう、と勇気をもらったのでしょう。
潔くんは元気を取り戻したゆりを見て、潔くんと力を合わせて頑張りたいというゆりの気持ちを尊重しなかったことを後悔したのかもしれません。
「質の良い商品を扱わなければだめだ」と五十八氏に言われ奮闘していた潔くんですが、珍しく無理だと弱音を吐いていましたよね。これをきっかけにゆりの力を借りてほしいものですが、どうなるでしょうか?
◇ 栄輔くんが止まらない
すみれから「さくらは栄輔さんが来てくれるだけで喜ぶ」と言われて「さくらちゃんっ!」とデレデレになったり、喜代さんから「泊まっていってください」と言われてなぜか胸を叩いて張り切ったり。
栄輔くんのテンションがちょっとおかしくなっていませんか?
見ていて面白いですが……。すみれのことが好きだということも、忠さんや潔くんにまで気づかれています。
もちろん、すみれが紀夫くんのことで心を痛めていることを知って、なんとか支えたいと思う気持ちが先なんでしょうが…。でも、すみれは紀夫くんの妻なのですから、恋心は悟られないようにしなければいけませんよね。
栄輔くんは、正直で、純粋な心を持った好青年です。ですから、紀夫くんが帰ってきたらどんな男前な態度で迎えるのかと、今から余計な心配をする日々です・・・
ではでは
感想byふう