NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想14週79話
2017年1月7日(土)放送
べっぴんさん14週テーマ「新春、想いあらたに」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで14週79話
1月7日(土)
紀夫の依頼を受け、アメリカのメーカーとの交渉に臨んだ明美でしたが、奥様相手の日常会話とは違う、ビジネス上の専門用語やその交渉は全く理解できませんでした。
明美も、英会話には自信があっただけにその落胆は大きく、すっかり自信を無くしてしまうのでした。
翌朝の朝礼にて・・・
紀夫は『ベビーと子供用品の総合店』を目指す準備を始めようと言い、『家具班』『雑貨班』『おもちゃ班』『輸入班』の四部門の担当を決め、年間計画を作ろうと話します。みんなもその話に笑顔で応えるのでした。
朝礼後、担当を決めるようと話し合い、雑貨担当は良子、おもちゃ担当は君枝に決まりましたが、明美は家具担当を希望するのでした。自分の英語は使い物にならなかった、そのことが明美の心を頑なにするのでした。

そんな落ち込む明美を気にしながら、すみれは何とか挽回できないものかと考えを巡らせていると、姉・ゆりの事を思い出します。
野上宅にて・・・
ゆりを訪ねていたすみれは、ゆりに英語を教えてほしいと頼みます。ゆりの自宅で明美にビジネス英語を教えてほしいというのでした。ゆりも、それならできると快く承諾するのでした。
良い返事をもらったすみれは、その足で明美のもとに駆けつけます。そして、改めて英語の勉強をしてみないかと話すのでしたが、「やめとくわ…」明美はその気はないと断るのでした。
すみれは、姉のゆりだから気兼ねすることはないと説得しますが、明美はそのまま仕事に戻るのでした。
数日後・・・
キアリスに、息子・正太をおぶったゆりがやってきました。
店の奥でゆりと明美が話します。
ゆりは、すみれから頼まれた英語のレッスンに、明美が来ないことを気にしやって来たと言います。
すると、明美は改めて英語の勉強を辞退するとゆりに伝えるのでした。
しばらく明美の話を聞いていたゆりは、持ち前の洞察力と歯にもの着せぬ言い方で、明美のしぼんだ心に一喝入れます。
「あなたの自意識は、いらない自意識やと思うわ!」と言うと、得意のはずの英語で人前で恥をかいていまって、これ以上傷つきたくないと思っているだけだと言い放ちます。
ずばり言い当てられた明美は、うろたえながらもどうして分かるのかとゆりに尋ねます。そして、ゆりの話を聞きながら、明美は再び英語を勉強しなおそうと思うのでした。

数日後、野上宅にて。
ゆり先生から英語を習おうと、明美が訪れていました・・・つづく
べっぴんさん14週79話・感想まとめ
アメリカのメーカー担当者に「話にならない」と言われてしまった明美ちゃんの姿、見ていられませんでしたね。
何を話しているのかまったくわかっていないすみれの「なになに?」と言いたそうな表情が、明美ちゃんの辛さを際立たせています。
◇ 期待しすぎてしまうことの怖さ
自分が全然できないことをできる人がいると、実際にはどのくらいできるかわからないのに、ものすごくできるのではないかと想像してしまうことはありませんか?
「できる」と「できない」だけで「それなりにできる」がないんです。
なんだか「好き」と「嫌い」だけで「普通」がない、という昔のアニメの主題歌みたいですが。
明美ちゃん自身もかなり英語が話せると思っていたんでしょうが、交渉役に選ばれたとき、少し不安そうに見えました。それは、ゆりが言う「いらない自意識」によるものだったのではないでしょうか。
みんなに期待されすぎると、失敗したらどうしようと思ってしまいますよね。そして実際、明美ちゃんは失敗するところをすみれと紀夫くんに見られてしまいました。その場にいた小山氏は「やってしまいましたね」とでも言いたそうな顔をするだけで、助け船を出そうともしないし。相変わらず嫌な感じです。
◇ 説得力のあるゆりの言葉
ゆりから英語を教わることをすみれに提案された明美ちゃんは、それを断ってしまいました。「大丈夫。明美さんならできる」と、英語がわからない人からまた大きな期待をかけられている気がしたのかもしれません。
すみれはのちに「明美さんがもっと英語を使いたいんじゃないかと思った」から、ゆりに習うことを勧めたと言っていましたが、すっかり自信をなくしてしまった明美ちゃんはまだそのことを知らないし、ありがた迷惑でしかなかったでしょうね。
そんな、英語を嫌いになってしまいそうな明美ちゃんに、ゆりはよくぞ会いに来てくれました。そして、よくぞ自分もたくさん笑われて恥をかいてきたことを話してくれました。
明美ちゃんはもう生まれのことで卑屈になってはいませんが、裕福な家に生まれて学ぶ環境に恵まれていたゆりでも、恥ずかしい思いをしながら英語をものにしてきたんだと知って、守りに入っている自分を恥ずかしいと思ったことでしょう。
思い返してみても、ゆりがこれほどまでの辛辣さを見せたことは今までありませんでした。正太くんと過ごす日々に満足しているゆりですが、英語を一生懸命学んできた者として、せっかく積み重ねてきたものを捨てようとしている明美ちゃんに、どうしても物申したかったんですね。
ゆり先生の英語レッスン、中身の濃いものになりそうですね。先生も生徒も目的意識がしっかりしていますから。ゆり先生はいいところは褒め、悪いところははっきりと指摘しそうですし、明美ちゃんは独学で相当なレベルまで達したほどですから、あっという間にビジネス英会話をマスターしてしまいそうです。
ところで、いろいろなドラマで俳優さんが英語を話しているシーンを見てきましたが、違和感を感じることが多かったように思います。でも、明美ちゃん役の谷村美月さんも、ゆり役の蓮佛美沙子さんも、とてもいい感じに英語を話しています。
あくまで個人的な意見ですが、谷村さんが話している英語は他に専門分野がある人のような雰囲気があって、ノーベル賞受賞者のスピーチなどに似ています。蓮佛さんの英語は驚くほど流暢で、まるで英語のプロのようです。
さて、ドラマの中の明美ちゃんに話を戻します。明美ちゃんは、かつては良い印象を持っていなかった坂東家の娘2人に、よい良い未来に導かれているようです。きっと、天国にいる明美ちゃんのお母さん・マツさんも、充実した毎日を送る娘の姿を見守ってくれていますよね。
◇ 来週から物語は10年後へ
いよいよ思春期真っ只中のさくらちゃん、健太郎くん、龍一くんが登場します。俳優さんたちはみなさん年齢が近いので、親子を演じるのは難しくもあり、楽しくもあるでしょうね。君ちゃん役の土村芳さんは、健太郎くん役の古川雄輝さんより年下だそうですよ。
みなさんがどんな親子を演じるのか、早く見てみたいですね。
ではでは
感想byふう