NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想15週82話
2017年1月11日(水)放送
べっぴんさん15週テーマ「さくら」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで15週82話
1月11日(水)
時は流れ、昭和34年(1959)の事・・・
キアリスが法人となって10年の年月が流れていました。そして、麻田の引退後は紀夫がキアリスの社長となり、あさやの店舗をキアリスの事務所としていました。
事務所にて・・・
みんなが出勤してくると、紀夫と武がいました。25歳となった武は、今日から部長職に就任することとなり、みんなから送られたスーツに身を包み感激しています。
そんな中、事務所に電話が鳴り響きます。紀夫が出ると、大急百貨店の小山が声を震わせながら伝えるのでした。「大変なご用命を頂いた!」皇太子ご夫妻のお子様用にと指名があったというのでした。

それを聞き、一同は驚きと歓喜に包まれるのでした。
この事でキアリスの評判は関西にとどまらず、広く全国的にその名が知られるようになっていくのでした。
明美は取締役に、良子は製作所長に、君枝はデザイナーとして、そして、すみれは専務として。それぞれに株式会社キアリスの責任者として、多忙な日々を送っていました。
そんな中、すみれの娘・さくらは15歳となっていました。
同じ年齢の君枝の息子・健太郎と共に、高校への進学を目指しています。
しかし、幼いころから両親が休みなく働いている姿を見ながら育ったさくらも、両親との会話の無いことが寂しく感じられる年ごろとなっていました。
そんなさくらでしたが、紀夫やすみれの前では懸命に明るく振る舞う姿を見せ、さくらは、母・すみれと同じ学校に行くと言い親を喜ばせていたのでした。
翌、昭和35年2月。
いよいよさくらの受験日がやってきました。そして、試験開始。
ところが、さくらは解答用紙に向かっても頭の中ではまだあることを悩んでいたのでした。それは、・・・
後日、健太郎を訪ねたさくらは、幼なじみに心の内を話します。「私の事、いい子やて…」だから安心して家を空けられると言う母・すみれの言葉に、寂しさを分かってもらえない辛さをにじませるのでした。
そして、いい子だと言われる自分に嫌気がさしていると言い、受験の解答用紙を白紙で出そうとも思ったと話すのでした。
やがて合格発表の日、さくらは自分の番号を発見して喜ぶのでしたが、周りの合格者が親と共に喜ぶ姿を見て、その場を一人で去るのでした。
キアリス・事務所にて・・・
さくらは結果を両親に知らせようとキアリスを訪れました。
そして、その合格結果を報告すると紀夫もすみれも大喜びします。
さっそく紀夫はケーキを用意すると言い、すみれにも今日は早く帰って合格祝いをしようと言うと、さくらも満面の笑みで応えるのでした。
その夜・・・
ところが、喜代と準備をして待っていたさくらのもとに電話が入ります。紀夫とすみれは、急用で東京へ行かなければならなくなったというのでした・・・つづく
▮さくら役16歳・愛海さんがアイドルでモデルで女優なわけ?
▮武役の中島さんは「とと姉ちゃん」にあの役で出演?
べっぴんさん15週82話・感想まとめ
前回から10年経ち、キアリスの店舗や商店街の様子はずいぶん変わっていました。お店は以前の落ち着いた雰囲気から、洗練された明るい雰囲気に。そして、通りの突きあたりにあったバナナ問屋さんは中華料理店に変わっていましたね。
中華料理店は世界中のどの国にもあると言われています。これは、華僑が貿易関係の仕事などで世界各国に移住したからなんだそうです。神戸も港町で昔から多くの華僑が来ていたので、有名な中華街・南京町がありますよね。
ところで、以前何かのテレビ番組で、戦場を渡り歩いている中華料理店があるという話を聞いたことが…。そこまでするんですから、世界中に広まるわけですよね。
◇ 終始淋しそうなさくらちゃん
さてさて、キアリスは皇太子ご夫妻のお子様用にというご用命をいただいて、ついに一流企業の仲間入り。キアリスメンバーを紹介する、ドキュメンタリー番組のような映像まで流れました。
ドラマのスタッフさん、ちょいちょい遊びますよね。『狂犬のキヨ』とか……。
そんなカッコいい映像がさまになるくらい、仲間にも環境にも恵まれてますます楽しそうに働くすみれと、ただただ淋しそうなさくらちゃんの落差、…大きすぎます。
すみれに「一緒に朝ご飯を食べよう」と起こされたとき、さくらちゃんは甘えたような幸せそうな顔をしていました。ですが、食卓では作り笑いをして、淋しそうでしたね。
紀夫くんにもっと早く帰ってくるように言われても、「まだ夢の途中」「さくらがいい子だから安心して働ける」なんて言ってしまうすみれ。キアリスや自分のことを優先して、さくらちゃんのことを一番には考えていないように見えますよね。すみれが「さくらのことが一番だ」と思っていたとしても。
合格発表もどうして一緒に行かなかったのでしょう?1時間もあれば見てこられると思いますが。すみれの母校ということはきっと名門ですよね。そんな名門を受験したのですから、合格でも不合格でも、その場でさくらちゃんの頑張りを褒めてあげてもよかったのではないでしょうかね。
いろいろなところで母と子の姿を見てうらやましいと思っていたところに、合格祝いのドタキャン。
これはすみれのせいではありませんでしたが、もっと普段から親子の時間を持っていれば、電話を切ったあとのさくらちゃんがあんなに怒りに満ちた表情をすることはなかったはずです。もう我慢の限界なのかもしれません。
◇ 10年の時を経て
キアリスメンバーはそれぞれ髪型も服装も大人っぽくなっていましたよね。
君ちゃんはいかにもデザイナーという感じでした。それから、明美ちゃんは眼鏡をかけるようになったんですね。
きっと目が悪くなるほど一生懸命英語の勉強をしたんでしょう。ビジネス英語をマスターして自信がついたのか、落ち着きも感じられます。
ゆりは家事と育児に専念しているようです。あの時代にロールキャベツなんて、ハイカラですよね。ゆりのことですから、ちゃんと鶏ガラなどからスープを取っているんでしょうか。笑えたのが、正太くんのしかめっ面! 赤ちゃんのときの癖が抜けないんですね。
また、キアリスの事務所になったあさやさんの旧店舗には、すみれとさくらちゃんの靴と一緒に麻田さんの写真が飾られています。麻田さん、まだご存命ですよね?? 写真だけでの登場だと心配になります。
「べっぴんさん」ホームページの「おたのしみ」コーナーに「麻田語りSpecial」が登場しましたが、その中の芳根京子ちゃんのコメントに『市村さんのクランクアップは、寂しくて、寂しくて』という部分が……。
でもご存命なら、もう一度くらい歌を歌いに来てほしいです。タケちゃん部長も一緒に歌ってくれるかもしれませんよ。
残念ながらトク子おばあちゃんは亡くなりましたが、「わて、大往生やなぁ」と満足した声で、自ら『ナレ死』していましたね。
正蔵氏が潔くんの前に現れたように、トク子おばあちゃんもすみれに助言してくれたらいいのに、とついつい思ってしまいます。
ではでは
感想byふう