NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想16週87話
2017年1月17日(火)放送
べっぴんさん16週テーマ「届かぬ心」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで16週87話
1月17日(火)
坂東宅にて・・・
ある朝、さくらが身支度を整え居間に行くと、いつもはこの時間にはもういない事が多いすみれの姿があります。
すみれは、家庭を顧みずに仕事に没頭してきた事を反省し、忙しくても朝食だけは家族揃って食べようと決めたのでした。
そんなすみれに、さくらも嬉しそうに笑顔になります。こうして、この日から紀夫とすみれ、さくら、喜代の家族全員での朝食が始まりました。
大急百貨店にて・・・
すみれと良子、君枝、明美の4人は、大急百貨店の大島社長に呼ばれます。キアリスの売り場に寄り悦子に声を掛けると、悦子は相談したい事があるので、後で神戸の事務所に行くと言います。
すみれ達が悦子と別れ大島の元に向かおうとすると、ちょうど潔と出くわします。この頃、『坂東営業部』の社名は『オライオン』となり、婦人服ブランドとして大急百貨店に出店していたのでした。
大急百貨店の応接室にて・・・
大島社長は、1階のエレベーターホールの前にある展示スペースについて、夏の展示をキアリスに任せたいと言います。
そして、お客を引き込むような魅力的な展示にして欲しいと言い、キアリスに期待を寄せてくれるのでした。
ちょうどすみれ達の話が終わる頃、今度は潔達が事務所を訪ねて来ます。大島社長は、大急百貨店に新しい風を吹かせるようなアイディアが欲しいと、潔に相談するのでした。
キアリスの事務所にて・・・
夕方、西城と中西が入社した日にすみれが出した課題について、2人に尋ねます。
西城は、職場では私語を控えるべきではないかと指摘し、職場で子供の事で喧嘩するのもどうかと思うと、場違いな発言をするのでした。
一方の中西は、2つの店舗を見ていて、お祝いの品を購入するお客が多い事に気付いたと話します。そして、子供がいないお客でも選びやすいようにと、“ギフトセット”にしたらどうかと話します。
すみれ達は、中西のアイディアに感心します。そして、相談にと立ち寄っていた悦子も、すぐにでも欲しいと言い、早速ギフトセット作りに取り掛かるのでした。
坂東宅にて・・・
翌朝、さくらが楽しみにしている家族揃っての朝食の席に、すみれの姿はありませんでした。紀夫から、仕事でもう家を出た事を聞かされ、さくらは不満気な表情でうつむきます。
やがて、さくらの寂しさは思春期の心を追い込みます。

そして、そんな苦しさを忘れようと、楽しい夜の街やそこで知り合った人たちへと、再びさくらの心は向いていくのでした・・・つづく
▮新入社員・中西と西城のこと>>
▮五月役の久保田紗友さんのこと>>
べっぴんさん16週87話・感想まとめ
キアリスは大島社長直々に大急百貨店の顔ともなる企画を仰せつかり、ますます意気盛んですね。慶賀!
華やかな活気にあふれた大急百貨店は、なにやら昔懐かしい百貨店、昭和の「デパート」の香りがいたします。
今は、マネキンが溢れているデパートは少ないようですが、大急百貨店は、キアリスにもオライオンにも店内中にマネキンが溢れていました。
今日は、このマネキン人形を探索してみましょうかしらね。
◇ マネキン人形
マネキンの歴史は古く、すでに14世紀初めにはあったという説や、一説にはエジプトの王の墓から発掘された等身大の木彫り人形が最古という説もあります。その人形は、王様の衣装の仮仕立ての際に使用した、とされています。
ファッションの本場フランスでは16世紀には、ビスク・ドールをマネキン代わりにして、衣服を宣伝するためにミニチュア版の衣服を着せていたとのこと、さすがですね。
そして、19世紀頃に、初めて今のような等身大サイズのマネキン人形が台頭しはじめます。ただし、その頃はトルソー、いわゆる胴体部分だけの立体ディスプレイ・ハンガーのようなものだったようです。
材質は籐製やブリキ製から、蝋へと変わりますが、この蝋製のマネキン人形は重すぎて搬入や移動が困難なうえに、壊れやすくショーウィンドーの照明の熱で溶けるなど、欠点が盛りだくさんでした。
1920年代には、素材を改良したマネキンが開発されます。それが、美しいアールデコスタイルの戦前の代表的なマネキンを生み出しました。
日本でも、日本橋高島屋や三越がフランスからマネキン人形を輸入したのですが、まだ大変高価だったため普及するまでにはいかなかったようです。
その後、ファイバー製のマネキンも開発、国産マネキンも普及しますが、戦争で生産は完全に停止。現在は、新素材FRP製の軽いマネキン人形が使われています。
今マネキン、マヌカンという言葉はファッション・モデルや衣服を販売する方も指すようですが、フランス語のマヌカンのままだと、客を招かん(マヌカン)になり、客商売には相応しくないため、招き猫を連想するマネキン、客を招き(マネキン)となったということらしいですね。
◇ 新入社員の二人
『女性の方の特徴でしょか?そこを改善すべきかと思いました』と西城君…。
さて、いかがなものでしょう?
新入社員の二人に出された課題は「新商品の企画または商品の改善点」だったはずですよね。にも、拘らず西城君の答えは的外れもいいところ、課題と論点がずれています。いいえ、目の付け所がだいぶずれているようです。
女性の見方も偏っているようで、少し腹が立っていて、もしかしたら西城君は見掛け倒しのちょっと残念な人と思いましたが……、「やる気」は尊重しなくてはいけませんかしらね。
それに引き換えまるで、「やる気」を感じさせない中西君の目の付け所は、シャープでしたよねぇ。それに、自分のアイデアが実現していくことを目の当たりにして、とても感激していた中西君。とても好感が持てました。
もしかしたら、大当たりの新入社員さんなのかも…。正反対のように見える西城君に中西君。この二人のこれからにも興味津々です。
◇ 昭和の香り
キアリス本店ある商店街で、唐草模様の風呂敷をマントにしてメンコで遊ぶ元気な男の子…。時代的にみて、あの子が真似ていたのは日本最古の特撮ヒーロー、月光仮面のおじさんではないでしょうかしら??。
まさに昭和ですね。かすかな、かすかな思い出が呼び戻され、温かい想いに包まれます。それに、龍ちゃんが持っていた「AIS」という店の紙袋は、たぶんVANの紙袋がモデルですね。
オシャレだった年の離れた従弟が持っていたことも思い出しましたよ。
明日からも、どんな昭和を見つけられるか楽しみなことです。
ではでは
感想by香風