NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想16週89話
2017年1月19日(木)放送
べっぴんさん16週テーマ「届かぬ心」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで16週89話
1月19日(木)
坂東宅にて・・・
さくらの16歳の誕生日を迎えます。さくらは、朝食の席ですみれ達から「お誕生日おめでとう」と言われ、嬉しそうに笑顔になります。
そんなさくらに、母・すみれは、今夜は絶対に早く帰るから誕生日のお祝いをしようと言います。
しかし、その言葉に、さくらの表情が一瞬曇ります。そして「もういいよ、やめて」と言い話を遮ります。
母の言葉に期待する度に裏切られる。
そんな繰り返しに、さくらはもう、すみれの言葉を信じる事ができなくなっていたのでした。
ヨーソローにて・・・
放課後、「誕生日…店に来たらいい…」さくらはそんな二郎の言葉を思い出し、1人でヨーソローへと向かいます。
一瞬躊躇するさくら。ちょうど顔を見せた五月に促され店内に入ります。すると、皆がバースデーソングを歌い、さくらを迎えてくれます。テーブルの上にはケーキも用意されていました。サプライズパーティーのプレゼントに、さくらは笑顔に満たされるのでした。

そして、この後ナイトクラブで二郎の演奏があると聞き、龍一や、付き添いの健太郎たちと『青い月』へと向かうのでした。
坂東宅にて・・・
すみれが帰宅すると、ゆりと正太が来ていました。すみれは、さくらの為に誕生日プレゼントも用意していました。ゆりは、さくらの様子についてすみれに尋ねます。
そして、「すみれ。ちゃんと見てやってよ、さくらの事。」ゆりは、仕事が忙しいのは良い事だが、それで家族の関係が悪くなってしまっては意味が無いと、すみれを諭すのでした。
その夜・・・
遅くなっても帰ってこないさくらを、すみれと喜代が待っています。不安になったすみれは、心当たりがあると言い、さくらを探しに家を出ます。以前、夜の街でさくらが店から出てくるところを見かけた『ヨーソロー』でした。
すみれは『ヨーソロー』に駆け込むと、娘の居場所を教えて欲しいと女主人のすずに詰め寄ります。
すると、すずは頭ごなしに悪いと決めつけないであげて欲しいと言うと、ナイトクラブに行った事を伝えます。
その言葉にすみれは動揺し、慌ててナイトクラブへと駆け出すのでした。
『青い月』にて・・・
たどり着いたすみれは、必死でさくらを探します。揺れ動くダンスフロアの中、さくらは、私服に着替えて化粧をし、五月達と楽しそうに踊っています。
やがて、その中で踊るさくらを見つけたすみれは「何をしているのか!」と問い詰め、帰ろうと言います。しかし、さくらは帰らないと激しく抵抗するのでした。

そんなすみれ達の前に、一人の男が現れました。「栄輔さん…!?」すみれはショックと混乱で声を失うのでした・・・つづく
▮さくら役16歳・愛海さんがアイドルでモデルで女優なわけ?>>
▮16歳の健太郎役の古川さんは29歳の“男神”だった?
★べっぴんさん・モデル史実はコチラから>>
べっぴんさん16週89話・感想まとめ
いよいよ迎えたさくらの16回目の誕生日。
さて、さくらは二郎とすみれ、どちらと誕生日の夜を過ごすのでしょうか?
◇ 守られない「約束」
さくらの誕生日の朝、さすがに家で一緒に食事をとるすみれですが、「居てたんや」とすみれに言われてしまいます。
今日こそは早く帰ってくると約束するすみれですが、「絶対」や「約束」という言葉を使わない方が良いとさくらに指摘される始末…。
確かに、私たち視聴者から見ても、約束という面では、ちょっとすみれはさくらに甘えすぎている気がしますよね。
先日の放送で、西城が急な残業を頼まれたとき、先約があるからと断ったシーンがありました。新人なのに「仕事よりプライベート優先?」と驚いた人も多いかもしれません。
西城は「自分にとって楽しい時間」を優先したのです。
子育てより仕事を優先してしまうすみれは、一見、西城とは真逆のタイプのように思われます。けれども、少し見方を変えてみれば、すみれもやはり「自分にとって楽しい時間」を優先してしまっているのかもしれません。
西城にとって「楽しい時間」はプライベート、すみれにとっての「楽しい時間」はキアリスで過ごす時間なのでしょう。
もちろん、すみれ自身がそれを自覚しているわけではありませんが、昔から「楽しい時間」に没頭すると、寝ることも食べることも忘れてしまう性格。そのことに無自覚なまま、さくらと簡単に「約束」してしまうからこそ、さくらは、何度も期待し、裏切られ、小さな心を傷つけ続けてきたのです。
そういった意味では、しっかりと割り切っている西城の方が、一見、感じは悪く見えますが、まだマシなのかもしれませんね^^;
すみれが早くその辺りに気がついてくれると良いのですが…。
◇ 本当の「心配」とは?
さくらは、やっぱり、二郎との約束を選びました。ストーカーのように静かにつきまとう健太郎が可愛いですね(笑)。みんなに祝福され、とても嬉しそうな表情を浮かべるさくら。
今回、「心配」という言葉が何度も出てきますが、この単語の意味を字面通りとらえるなら、「心を配る」ということ。二郎のサプライズな「心配り」は、親に「心配」してもらえていないと傷つくさくらにとっては格別な意味があったのではないでしょうか。
この後、すずもすみれに注意を促していますが、何でも頭ごなしに悪いと決めつけ、自分の価値観を押しつけることは、本当の意味での「心配」「心配り」ではありません。
確かに、お嬢様育ちのすみれにとって、夜の世界は恐ろしいところなのかもしれませんが、夢に向かって努力する二郎たち若者の「思い」は、昔のすみれたちの熱い「思い」と何ら変わらないはずです。
そして、そんなすみれの子どもだからこそ、さくらも二郎の「思い」に共感し、「想い」を寄せていってしまうのでしょう。そんなさくらを本当の意味で「心配」できれば…。
見ている私たちは、ゆりや明美、すずたちと同じように、今回も、すみれの行動にヤキモキさせられてしまいます。
◇ すずの存在感
実の子どものようにさくらを心配するゆり。いつも適格なアドバイスを送ってくれる明美。さらに、今回、すずもすみれと初対面を果たしました。すみれは、本当に、人に恵まれていますね。早くそのことに気がついてほしいところですが…。
この辺りで少し、大村すずを演じる江波杏子さんについてご紹介してみましょう!
というのも、この江波さん、1942年生まれ。そう、ちょうど、龍一・さくら・健太郎たちと同世代の生まれなのです。
さらに、1959年に16歳で「明日から大人だ」という映画でデビューしていますから、まるで、さくらそのもの!江波さんが画面に映るだけで、神戸の港街の雰囲気がずっとお洒落になりますよね。さすが大女優さんです☆
今後、すみれとさくらの橋渡しをしてくれるのではないか…と期待しています。
いよいよ今週の予告で流れていたビンタシーンがあるのかと、ハラハラして見ていましたが、その直前に思わぬ人物が割って入りました。
栄輔です。二人ともまさかこんなところで再会するとは思ってもいなかったでしょうね。あ~気になる!そんなところで放送が終わってしまいました…。
明日が待ちどおしいです~!
ではでは
感想byありす