NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想20週113話
2017年2月16日(木)放送
べっぴんさん20週テーマ「旅立ちの時」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで20週113話
大急百貨店にて・・・
栄輔と玉井がエレベーターから降りると、潔と出くわします。栄輔は改まり、大手商社・KADOSHOと契約し東京へ行く事になったと、潔に報告します。その話を聞き、潔は嬉しそうに笑顔になります。
しかし「おめでとうはまだ早いな。」と言うと「東京で成功してくれ。そん時、おめでとうと言わせてくれ。」と、事業はここからが肝心だと言わんばかりのエールを送ります。その言葉に、栄輔も改めて気を引き締めるのでした。
キアリスの事務所にて・・・
大急の小山と悦子の夫妻が、武の為にお見合い写真を持って訪ねて来ました。相手は大急で事務をしていて、武と同じ大分の出身だといいます。
集団就職で上京し、真面目で気立ての良い娘さんだと、小山も太鼓判を押します。
しかし、武はまだ明美への気持ちの整理がつかず、何も答えられずにいました。
そんな武に、すみれは、自分や良子もお見合い結婚だったと話します。
悦子と小山も結婚するまでに色々あったと明かします。悦子の亡くなった前夫への思いや娘・弥生の事など、10年の時間を掛けて少しずつ今の家族になって来たと話すのでした。
「幸せいうのは、作っていくもの、積み上げていくものなのね、きっと。」すみれがそう言うと、武はその女性と会う事を決めるでした。
見合いの日。
武の見合いの席には、すみれと紀夫が同席する事になりました。キアリスで待ち合わせると、明美が自分も行くと言って現れます。
ヨーソローにて・・・
お見合いは、ヨーソローで行われました。お見合い相手の女性はたみ子といい、紹介した小山夫妻が付き添います。
緊張したぎこちない雰囲気の中、明美が話し出します。
自分は付添人ではないが、武の人となりを伝えなければと思って来たと言い、明美はおもむろに手帖を取り出し読み出します。
「真面目である、誠実である…きっと良い父親になる、きっと良い夫になる。」と読み「以上、友人代表・小野明美。」と締めます。そして、私はこの辺でと言い、足早に店を出て行くのでした。
キアリスの事務所にて・・・
心配そうに待っていたキアリスのメンバーに、武は、たみ子と真面目にお付き合いをしたいと報告します。武は、長かった片思いに区切りを付けたのでした。
昭和37年、秋。
さくらと健太郎は、大学の入学願書を提出する時期を迎えます。
進学先をずっと悩んでいる健太郎は、東京大学に行きたい学部があるのだと、さくらに悩みを打ち明けるのでしたが・・・つづく
▮琴子役のいしのさんはアイドル出身?>>
▮武役の中島さんは「とと姉ちゃん」にあの役で出演?
べっぴんさん20週113話・感想まとめ
もう「家族」を亡くしたくないから、「家族」をつくりたくないと語る明美。武の長い初恋はこのまま終わってしまうのでしょうか?
潔と栄輔、新たな関係
栄輔が大手商社と契約し東京に進出することになりました。栄輔の新たな挑戦を喜び、心から応援する潔。「ゴーイングマイウェイや!」その姿に栄輔は思わず嬉しそうな微笑みを浮かべます。
本編では描かれることはなかったですが、きっと敗戦直後、初めて二人が出会ったときも、栄輔は潔のこんなところに惹かれたのでしょう。
もう栄輔が潔を昔のように「兄貴」と呼ぶことはないのでしょうが、きっと二人の間には、またあの頃とは少し違った新しい絆が結ばれたような気がします。大阪と東京の違いはあれ、同じ服飾業界ですから、またどこかでまみえることもあるはず。
これからも、二人が切磋琢磨しあって戦後の日本のアパレル産業をリードしていく姿を見守り続けていきたいですね!
小山と悦子のなれそめ!?
今回は、潔の他にもう一人、「カッコいい男」が登場します。意外な伏兵、小山です。武のお見合いの話から、すみれたちは、悦子と小山のなりそめの話を聞きたがります。
さすがは、キアリスのちょっと年季が入った「女学生」たち(笑)。こういう話は大好物!もちろん私たち視聴者も気になりますよね。
そこで渋く言い切った小山の一言。「以前の旦那さんへの想いも、弥生の母であることも、すべて含めて悦子ですから。」
悦子は再婚でしたが、前の夫とは嫌いになって離婚した…というわけではありません。前の夫は戦死。それだけに、死んだ夫への想いと小山への想いは、天秤に掛けられるものではないはずです。
さらに、娘・弥生だって、戦死した父親に対しては計り知れない想いを抱えていることでしょう。その上、敗戦直後には、母娘二人で私たちには想像もできないほどの困難を乗りこえてきたのです。
そんな二人にとって、この小山の包容力は、本当にありがたく頼りがいのあるもの。結局ハッキリとしたなりそめ話は聞けませんでしたが、苦労した分、悦子たちには幸せになってもらいたい、そう思わずにはいられないシーンでした。
武の初恋、素敵な幕切れ
いよいよ今日の本題、武のお見合いです。大分からの「集団就職」の女の子と聞き、思わず次作の朝ドラ「ひよっこ」を思い浮かべてしまいました。
有村架純さん演じる「ひよっこ」のヒロインも、茨城から東京に集団就職してくるそうです。さて、武のお見合い相手のたみ子とは、どんな人物なのでしょうか?
ここで、驚きの展開が待っていました。なんと当の武の想い人・明美が、お見合いに同席するというのです。一体何をするのかと思って見ていると…。リストアップしてきた武の長所を次々に読み上げていきました!
冷静に考えてみると滑稽にも思えるこのシーン、けれど、明美の真摯な姿、それを聞く武の姿が非常に印象的な名場面でした。
思えば、武は明美のことを15年近くも想い続けてきました。その間、ドラマでは描かれていなかったところでも、様々な出来事があったことでしょう。
明美は、武の想いを受け入れることはありませんでしたが、どんなときも武のことを見守り続けてきたのです。ときには、先輩として、ときには、お姉さんのような存在として…。
武は、結局、明美と恋人や家族になることはできませんでしたが、決して一方通行の片想いではなかったのです。恋愛という形ではなかったけれど、明美の「想い」を受け止め、武も真剣にお見合いに向き合うことを決めました。
こんな片想いの終わり方も本当に素敵ですね!
明美は栄輔と…??
武の初恋は素敵な終わり方をしましたが、「明美は、本当にこのままで良いのかな…?」と心配になった人も多いのではないでしょうか。
いよいよこれから高度経済成長の時期にさしかかる「べっぴんさん」の世界で、明美の家族に対する想いだけは、戦争直後のまま取り残されているような…。
もちろん、すみれたちに対しても頑なだったあの頃の明美からは、ずいぶんと変わりましたが、もし麻田がいたなら、今回の件にどんなアドバイスをおくったのかな…という疑問も浮かんできました。
ネット上では、天涯孤独の者同士、栄輔との恋の進展を期待する声も上がっているようですが、一体、この先どうなるのでしょうね。どのような形であれ、明美にも幸せが訪れることを願ってやみません。
武の片想いは無事決着したのですが…。ここにもう一人、悩める青年がいました。京大と東大の願書を見比べて、さくらいわく「輪かけて暗い」健太郎です。さあ、健太郎の片想いも決着のときを迎えるのでしょうか!?
ではでは
感想byありす