NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想23週131話
2017年3月9日(木)放送
べっぴんさん23週テーマ「あいを継ぐもの」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで23週131話
坂東宅にて・・・
健太郎から『サミーちゃん』のライセンス契約の話を聞かされたすみれは、商売は焦るべきではないと話し、もう少し時間を掛けて考えてみてはどうかと優しく促します。
しかし、健太郎はキアリスの為に頑張るので、見守って欲しいと力説するのでした。
キアリスの本社にて・・・
健太郎が、本店の売上報告で紀夫を訪ねます。

本店はリニューアルオープンから3か月が経ち、売上は順調に伸びています。報告書を見た紀夫は、現状維持してくれれば十分だと思っていたと言い、大したものだと満足そうです。
そんな紀夫に健太郎は「僕の目標は、最低限、去年の売上の2倍です。それも今年中に。」と意気込みます。それを聞いた紀夫は、さすがに驚くのでした。
野上宅にて・・・
潔が帰宅すると、ゆりがラジオを聴いています。そのラジオ番組には栄輔がゲスト出演し、栄輔は「日本中にショップを展開したいです。年内に、今の倍の店舗を持ちたいと思うてます。」と、今後の野望を語ります。その言葉に、潔は言い知れぬ何かを感じるのでした。
東京にて・・・
ホテルのロビーでは、栄輔が取材を受けています。そこに、潔がやって来ます。驚く栄輔に、潔は、居ても立っても居られなくて来たのだと言います。
「今のやり方続けたら、お前は爆発するぞ。」潔が真剣な表情で忠告します。
しかし、栄輔は何かの脅しかと笑顔で答え「分かりました。ご忠告ありがとうございます。」と自信満々に答えます。


そして、その言葉は胸に留めておくと言い潔を見送るのでしたが、潔が遠ざかるにつれ栄輔の表情からは笑顔が消えてゆくのでした・・・
『KADOSHO』にて・・・
その頃、KADOSHOの古門社長は「エイス」の売上が年々落ちているという報告を受けていました。「流行が本物になる事はなかったか…。」そう言い、報告書を投げ捨てます。すると「どうか内密に…」と、社内資料を黙って持ち出した玉井が古門に言うのでした。
栄輔の周りでは、何かが起ころうとしているようでした・・・
坂東宅にて・・・
さくらの子供が生まれそうだとの連絡を受けた健太郎達が、キアリスのメンバーと共に慌てて帰宅します。
そして、元気な産声が聞こえ、さくらは無事に女の子を出産したのでした。その子は、父・健太郎によって「藍(あい)」と名付けられました。

藍色のように、周りに安らぎを与える女の子になって欲しいと、健太郎は藍を抱きながら話すのでした・・・つづく
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べっぴんさん23週131話・感想まとめ
新しいキャラクター「サミーちゃん」をめぐり、口論になってしまったさくらと健太郎。お腹の赤ちゃんに聞こえるよ・・・と心配しながら、今日も「べっぴんさん」が始まりました!
「頭」か「心」か・・・
万博での「数ミリのお直し」の一件もあり、さくらはすみれたちの「べっぴん」づくりに対する情熱も理解できるようになってきました。
さらに、妊娠により、すみれたち「キアリス4人組」の子どもに対する想いが、今まで以上にわかるようになったのでしょうね。「生まれてくる赤ちゃんの初めてのお友達」というキーワードは、入社当時の「頭でっかち」だったさくらの発想からはなかなか生まれてこないもの。
「サミーちゃん」の絵柄自体も、君枝のデザインするキャラクターによく似ています。きっと小さな頃から、君枝のデザインで作られたキアリスのアイテムを使ってきたさくらが「母の愛」を知ったからこそできあがった作品なのでしょう。
お腹が大きくなるにつれ、母親としての自覚も芽生え「心」も大きくなってきたさくら。もちろん健太郎も父親としての自覚や責任から、仕事で結果を出そうとしているのでしょうが、古門や栄輔の影響を受け、ある意味「頭でっかち」に磨きがかかってしまっています。
「頭」か「心」か。「KADOSHO方式」か「キアリス方式」か。
そういった意味で、入社前や入社当時は同じ方向を向いていたはずのさくらと健太郎の二人に、大きなズレが生じてきてしまうのも無理からぬことなのです。
日本に押し寄せる暗い影
KADOSHOの古門や栄輔のやり方に、心酔してしまっている健太郎。任されたキアリス本店の売り上げも右肩上がりで何もかもが順調なようにも見えますが、今、ちょうど劇中の時代は1973年。
この年の秋、第4次中東戦争が勃発し、日本にオイルショックの波が押し寄せてくることを知っている私たちとしては、朝から落ち着かない気分になってしまいます。
もちろんハラハラさせるのは、健太郎だけではありません。思わず潔が東京まで忠告に行ったように、栄輔の「エイス」にも暗い影が押し寄せてきています。
改心して栄輔の腹心の部下となっていると思われた玉井も、どうやらまだまだ「裏の顔」があるようです。「流行が本物になることはなかったか・・・。」これまでの言動やこの言葉からもわかるように、古門は、栄輔の「夢」を純粋な気持ちでサポートしているわけではありません。
栄輔のことを本気で心配してくれている潔の言葉が少しでも届けば・・・。私たちはテレビの前でそう祈ることしかできません。
「藍ちゃん」誕生!
1971年から1974年は第2次ベビーブーム真っ只中。その中でも、この1973年は出生数が209万人を超え、ピークとなりました。イチローや、今話題のピコ太郎の正体とも言われている小坂大魔王もこの年の生まれです。
さあ、波乱含みの展開の中、さくらもいよいよ出産の時を迎えます。意外なことに、自宅での出産だったようですね。驚いた人も多かったのではないでしょうか?
1955年ごろは、80%以上の人が自宅出産をしていたといわれる日本ですが、1965年には、逆に80%を超える人たちが病院や助産所など施設での出産を選んでいたとされています。特に神戸という大都市に住むさくら。
1973年のことですから、自宅出産は非常に珍しかったことでしょう。よっぽどこだわりがあったのかもしれませんね。
それにしても、生まれてきた赤ちゃんの可愛いこと。「にたー」と笑う新生児微笑に、ストーリーのゴタゴタを忘れ、つられて微笑んでしまいました^^
名前は「藍」。
説明を聞くまでは花の名前だとわからず「えっ、健ちゃん!?」と一瞬ドキッとしましたが「はな→ゆり、すみれ→さくら→藍」。ちゃんと曾祖母・はなから始まった伝統を引き継いでくれました。
なるほど、今週の「べっぴんさん」のテーマ「あいを継ぐもの」、こんな素敵な意味が隠されていたのですね!
嫁姑問題、勃発か!?
赤ちゃんが生まれると何かとトラブルが生じるのが、嫁姑というもの。ここ村田家も例外ではありませんでした。
この間からの結婚問題で、視聴者みんなが薄々感じていた「君枝の琴子化」。
ズバリすみれが指摘してくれました(笑)。
そして、血は繋がっていないはずなのに、かつての君枝と同じ口ぶりで健太郎を責めるさくら。かわす健太郎の様子も昭一ソックリです・・・。これも立派に「家を引き継いでいる」ということなのでしょうか!?
藍に聞こえるから・・・、とそっと扉を閉める紀夫が相変わらずお茶目でしたね。
さくらの赤ちゃんの頃を知らない紀夫にとって、藍の一挙手一投足が可愛らしくてたまらないのでしょう。
さくらと健太郎の衝突から始まり衝突に終わった今日の放送。けれども、きな臭い雰囲気は、二人の間だけでなく、中東戦争を前に、日本中、世界中に立ちこめているはずです。
これから、エイスは、キアリスは、日本はどうなっていくのか?今週後半の「べっぴんさん」に注目です!
ではでは
感想byありす