NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想25週140話
2017年3月20日(月)放送
べっぴんさん25週テーマ「時の魔法」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで25週140話
キアリス本社にて・・・
早速、すみれ達4人はキアリス「ワンダーランド」の構想を練ります。それは、買い物はもちろん、子育て相談もでき、さらに、お客さま同士が友達にもなれる、そんな魅力的な場所です。

すみれ達は胸をわくわくさせ、笑顔になるのでした。
オライオンの職場に復帰したゆりは、紳士服の女性販売員の指導などをこなし、活き活きと働いていました。
小山社長は、不景気に風穴を開けたいと言い「我々としても賭けです。メンズ・オライオン、期待していますよ。」と言ってくれるのでした。
そして、栄輔の『着こなし講座』の話になります。
講座は大盛況で、その直後から栄輔への公演の依頼、雑誌の連載や取材の依頼などが殺到していると、潔は嬉しそうに話すのでした。
一方、東京・銀座のビルを見に行っていた、すみれと君枝が帰ってきました。
とても良い物件だったと、すみれも君枝も興奮気味に話し、さらに夢はどんどん膨らむのでした。
キアリス本社にて・・・
紀夫が事前に、君枝の夫・銀行マンの昭一に融資の相談をしていました。その結果をもって、昭一が訪ねてきました。
この不景気で先の情勢が読めない事もあり、昭一の銀行からの貸付は無理だという答えでした。
すみれ達4人は、夢だった「ワンダーランド」を作る事の難しさに直面し、がっくりと肩を落とすのでした。
数日後、以前キアリスに勤めていた西城からキアリスに電話が入ります。なんと、『KADOSHO』の古門社長が挨拶に立ち寄りたいというのでした。
すみれ達が緊張した面持ちで待つ中、古門社長と西城が訪ねて来ました。
古門社長は、キアリスの銀座出店の話を風の噂で聞いたと言い、資金繰りに苦戦し諦めた事も知っていました。
そんな中、古門はキアリスに無条件で全額資金提供したいと言い出すのでした。
どうしてかと問うすみれに、古門社長は、昔からキアリスに注目していたと言い、それが理由だと述べるのでした。
古門社長の突然の申し出に、キアリスのメンバーは皆驚きます。
レリビィにて・・・
すみれ達4人が食事をしながら、古門社長の申し出を話していました。しかし、栄輔を助けたのも潰したのも『KADOSHO』だということは、皆も知るところです。
夢を諦めきれないすみれ達は、古門からの提案を受けるかどうか悩むのでした。

そんな所に、紀夫と潔がやって来ます。銀座の物件を借りたいという人が、他にも現れたというのでした・・・つづく
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べっぴんさん25週140話・感想まとめ
いよいよ「べっぴんさん」も残すところあと2週。先週末の放送で、潔から銀座での「母と子のワンダーランド」作りを提案されたすみれたち。
さあ、キアリスの集大成ともいえるワンダーランドは実現するのでしょうか?
目を輝かせるキアリスの4人組
キアリス創設の4人組が目を輝かせて取り組むのは、ワンダーランドの設計図。4人とも、次から次へと新しいアイディアが浮かんでくるようです。
母と子の生活を笑顔あふれるものにするため、たくさんの素敵なアイディアを具体化してきたすみれたちですが、まだまだその夢は留まることを知りません。
まさに、大好きなことを仕事にしてきた彼女たち。もちろん、ここまでたくさんの苦労も経験してきましたが、それもこれもみんな次の世代のお母さんと子どもたちを幸せにするパワーに変えてきました。
この当時、もちろん百貨店やスーパーはありますが、子ども服だけのデパートというのは、非常に斬新なアイディアだったはずです。
今のように、ショッピングモールやアミューズメント施設が一般的ではない時代ですので、子どもを遊ばせながら買い物もでき、子育て相談にものってもらえ、さらには、離乳食も食べさせられるキアリスのワンダーランド構想は、まさに、常に子どもたちとお母さんのことを考え続けてきたこの4人だからこその素晴らしいアイディアだといえそうですね。
こちらも輝くゆりの姿!
大急百貨店の社長室では、小山と潔たちが対談を行っています。小山も随分と社長らしくなってきましたね。誰にも負けない「大急愛」はそのままに、社長の風格が兼ね備わってきたような気がします。
一方、社会復帰を果たしたゆりも、持ち前の明瞭明晰な頭脳をフルに生かし、ブランクを感じさせない働きぶりで潔とオライオンをもり立てているようです。
こちらも、ワンダーランドを構想中のすみれたちにも負けない、キラキラと輝く笑顔がとても素敵ですね。
ゆりの社会復帰した姿を見ていると、潔がキアリスの20周年の式典で語っていた「人は所を得る」「自らが生きるべきところはどこか」という言葉を思い出してしまいました。
ゆり自身はもちろん最愛の妻が才能をフルに発揮している姿を見て、潔も本当に嬉しそうでしたね。いつまでも仲の良い素敵な夫婦の姿に朝からほのぼのとしてしまいました。
すみれも立派なおばあちゃん!?
東京の銀座に下見に行ってきたすみれと君枝。「藍も大きくなったかな?」「一日やしね。」いつの間にか2人もすっかりおばさんっぽくなりましたね(笑)。
マイペースに喋りまくる姿。言葉がなかなか思い出せずに「アレ」という表現が多くなる様子。大きなジェスチャーに、あれこれと飛びまくる話題・・・。
そして、すべての話が「ねぇ、藍ちゃん!」と孫に集約するところなど、どこからどう見ても立派なおばあちゃんでした。
すみれ演じる芳根京子さんは2月の末にやっと20歳になったばかり。君枝役の土村芳さんもまだ26歳です。話し方や仕草、声のトーンなど本当によく研究しているなと感心させられるばかりですね。
古門の資金提供?そしてキアリスは!?
実際に東京にまで見に行って、夢は広がるばかりのすみれたちですが、どうやら資金の面で実現は難しいというのが現状のようです。
何とか妻たちの夢を叶えてやろうと、銀行マンの昭一を中心に「タノシカ」のメンバーも奔走しますが、やっぱり融資を取り付けるのは難しそうです。
そこに現れたのが、古門。
条件なしでKADOSHOが資金を提供するという古門の言葉には、一体どういった思惑があるのでしょうか?
古門は、キアリスの企業理念と信念に対して、無償で資金を提供するといいます。けれども、私たち視聴者が客観的に見ても、キアリスと古門の考え方には大きな違いがあるように思えます。
実際に両者の対談シーンでも、緊張していると言いながらも、優雅にお茶を飲みながら古門の到着を待つすみれたちと、到着するやいなや、お茶もいらないと本題に入る古門の姿には、どこか相容れないものを感じずにはいられませんでした。
呑気に紀夫の隣の席を譲り合っていたすみれが、突然話し始めた古門に驚き、慌てて座るシーン。細かいところですが、まさに2人の仕事に対するスピード感や考え方の違いをハッキリと描き出しているようでした。
キアリスのメンバーにとっては、特に栄輔のことがあるだけに、すんなりと古門の言葉にのるのはためらわれます。かといって、せっかくのワンダーランド計画を簡単に諦めることはできません。
4人で君枝の白髪を見つけ騒ぎ合っているシーンからは、いつも通りの仲の良さだけでなく、4人に確実に忍び寄ってきている「老い」も印象づけられました。もう、若かった昔のように「今は無理でもまたいつか挑戦できる」というわけではないのです。
「お金」と「老い」という現実問題を前に、すみれたちはどんな結論を導き出すのでしょうか?明日の「べっぴんさん」が気になります!
ではでは
感想byありす
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