NHK朝ドラ「べっぴんさん」
ネタバレあらすじ感想25週142話
2017年3月22日(水)放送
べっぴんさん25週テーマ「時の魔法」
べっぴんさん ネタバレ感想・最終回まで25週142話
坂東宅にて・・・
引退を決めた二人が居間で語り合っていました。
「あさやさんのお店の片隅で始めたのは…」すみれは過去を振り返りながら、30年近く前の事だったわと懐かしそうに言います。

さくらを抱え、喜代さんに支えてもらって、紀夫さんとも一緒に働いて・・・
すみれは、仕事を始めたばかりのことを振り返りながら「キアリスは私の人生を大きく彩ってくれた…」と、しみじみと語るのでした。
村田宅にて・・・
「私の人生、おまけの方が長かったわ…」引退を決めた君枝が、昭一に語ります。
生まれながらに病弱だった君枝は、いつまで生きられるか分からないと言われていて、ベビーショップを始めたばかりのころに病で倒れた時には、未来はないと思っていたと語ります。
それがキアリスのみんなと巡り会い、仕事を通じて結婚も出来、子供を産むことも出来、こんなふうに元気に仕事ができるなんて「これこそが、夢なのかもしれない」と、しみじみと話すのでした。
そして、『生きがい』それを見つけられた私は、本当の幸せものだと昭一に語るのでした。
その頃レリビィでは・・・
勝二の手料理を前に「こんな日が来るなんて…」あの頃の私に、教えてやりたいと良子が語ります。
15歳上のおじさんと結婚しなければいけない、そんなふうに思った女学生のあの頃の事でした。
そして結婚してすぐに戦地に出向いた勝二 生まれたばかりの龍一を抱えて不安で辛い日々だったと昔を振り返ります。
そして、いろいろなことがあったが、今はとても幸せだと話し「勝二さんありがとう」と言いながら勝二の手料理を口に運ぶのでした。
再び坂東宅では・・・
紀夫の昔話が始まっていました。散々躊躇した挙句、この際言ってしまうかと決意したように子供の頃の話をするのでした。
あさや靴店の麻田に坂東家への出入り禁止を伝える父・五十八に、自分が悪かったのだと、許しを必死に頼み込むすみれの姿はとても鮮烈で、今も心に残っていると話します。
その話を聞くとすみれも「よう覚えているわあの日のことは…」と懐かしそうに語るのでした。
「あれが僕の初恋やった」そして、女学生となったすみれに恋をしたのは、あの幼い頃のすみれを知っていたからだったと語るのでした。
「紀夫さんありがとう…」すみれが涙を浮かべ言うと、紀夫も僕こそ感謝してると微笑むのでした
「ここで、一旦一区切りやな」と紀夫、「そうね」とすみれ。二人の間には満ち足りた時が流れるのでした。
やがて、すみれがリビングに一人・・・

すみれは、母・はなからもらった四葉のクローバの刺繍のハンカチを、感慨深そうに母の形見の刺繍箱に仕舞い込むのでした・・・つづく
▮週間ネタバレはこちら▶
べっぴんさん25週142話・感想まとめ
偶然にも同じタイミングで引退を考えていた、すみれ、良子ちゃん、君ちゃん、明美ちゃん、そして紀夫くん。それぞれが昔のことを思い出していましたね。そして、それぞれが充実した人生を送ってきたと感じていました。
年を取ると昔のことを思い出す
ところで、「年を取ると昔のことをよく思い出す」というのを聞いたことはありませんか?
お年寄りが何十年も前のことを昨日のことのように話しているのを、実際に見たことがあるという方が多いのではないでしょうか。今回のすみれたちは自分の軌跡をたどっていたという感じなので、これとはちょっと違うのですが。
記憶というのは、「記銘」、「貯蔵」、「想起」の3つの過程から成り立っているんだそうです。言い換えると「情報を書き込み、保存し、取り出す」ということです。
年を取ると、記憶をつかさどる脳の一部・海馬へのつながりが悪くなって、新しく情報を書き込んで保存する機能が低下してしまいます。つまり、新しいことを覚えづらくなって、結果として昔のことばかり思い出すようになってしまうということですね。
ところで、すみれたちはもう老眼が始まっていてもおかしくない年齢ですよね。老眼は、加齢によって目のレンズの役割をしている水晶体の弾力がなくなって、ピントを合わせづらくなることで起こるんだそうです。
40歳代から症状が出始める人が多いようですが、まだ老人ではないのに「老」眼だなんて、ショックですよね。
君ちゃんに続いてすみれにも白髪が出始めましたが「キアリスワンダーランド」の夢を自分たちで叶えたいと思うほど気持ちは若いのに、目に見える形で老いが近づいてくる…。そういうことも、引退を決意するきっかけになったのかもしれません。
旦那さんたちの変化
すみれたちの昔話を聞いて、紀夫くんも昭一さんも勝二さんも、昔は今とはずいぶん違っていたことを思い出しました。
今は、まじめながらもお茶目な一面も見せてくれる紀夫くん。昔はただただまじめでしたよね。「堅物」と言った方がいいでしょうか。笑顔もなかなか見せませんでしたよね。
そういえば、すみれがさくらちゃんを身ごもったとき、紀夫くんは「喜んでいるのです!」と叫んでいました。こんなに感情が高ぶっているのにその言葉遣い。「まじめか!」と突っ込みたくなりました。
昭一さんは、戦地から帰ってきてから、君ちゃんがキアリスに復帰する頃までは凛々しかったですよね。君ちゃん役の土村芳さんも、べっぴんさんホームページの中で「あの頃の昭一さん、格好よかったですよ」と言っていました。
でも、今の昭一さんもリラックスして生きている感じがして素敵です。君ちゃんが「生きがい」を見つけて、長い「おまけ」の人生を元気に過ごせているから、安心したんでしょうね。
確かに、昔の昭一さんは君ちゃんのことが心配でピリピリしているところがありました。
ところで、君ちゃんと昭一さん、家で話をするときに、向かい合いでも横並びでもなく、テーブルの角を挟むようにして座っていますよね。一説によると、こういう座り方をするとお互いの親密度が増すんだそうです。孫が生まれる年齢になっても、君ちゃんと昭一さんは恋人同士のような関係なのかもしれませんね。
勝二さんは、口数が少なくて朴訥な感じでした。でも、キアリスがきっかけで昭一さんと知り合ってから、よくしゃべるようになりましたよね。
キアリスメンバーに対する愚痴とか…。そう考えると、昭一さんが変わった原因のひとつに、勝二さんとの出会いもあるのかもしれません。
こんなこともありました。戦後間もない頃、幼い龍ちゃんと2人きりでの生活でお金に困った良子ちゃんは、勝二さんからもらった大切な腕時計を売ってしまいました。
その腕時計を買い戻した勝二さんが、良子ちゃんに腕時計を差し出して「もういっぺん、一緒に時を刻んでくれ」と。
無口な勝二さんがそんなロマンチックなことを言うなんて、とても驚きました。良子ちゃんもその2度目のプロポーズのような言葉に、結婚したての頃「ええよ、ええよ」と言って何でも許してくれた勝二さんのことを思い出したでしょうね。
長い時を経て3人ともいろいろと変わりましたが、みんな奥さんへの想いは変わっていませんよね。
身の回りにこんなに理想的な夫婦ばかりいて、明美ちゃんはどう感じているでしょうか?良子ちゃんと勝二さんが仲良く話しているのを見て、家に入るのをためらっていましたよね。そして少し寂しそうでした。
引退を決めた今、本当にずっとひとりで生きていくつもりなんでしょうか??もしかしたら、心境の変化があるかもしれませんね。
ではでは
感想byふう
▮目次一覧はこちら▶