NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想12週71話
2015年12月18日(金)放送
あさが来た12週テーマ「大阪一のおとうさま」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで 12週71話【12月18日(金)】
あさ、うめ、亀助、弥七とで、怪しい男の正体は一体誰だろうと話していると、榮三郎が来て、肝心の炭坑の問題は何も片づいていないと、皆の気持ちを引き締めます。
榮三郎が「やっぱりあの炭坑は・・・」と、言いかけるところで「うちは炭坑を手放す気はあらしまへん!」と、あさが先手を打ちます。
「こらなにしてますのや。にらめっこでもしてますのかいな」新次郎が、あさの頬を引っ張り、気勢をそがれた榮三郎がため息をつきます。
榮三郎は雁助の見積もりを再度見直し、立て直しのめども付きかけてたようで『ひとまず、お義姉さんの言い分を聞きましょう』と譲ると、あさも自分の試算を付け合わせ、採掘が軌道に乗れば、約三年でまたもうけが出るようになると見通します。
蔵から帳簿を持ってくると言って大股で行くあさを、新次郎がほほ笑ましく見ています。
「榮三郎。おおきに」
「お礼言われても困ります。お兄ちゃんも、これからはちょっとはわての味方しとくれやす」
榮三郎が文句をつけ、新次郎と声を合わせて笑うのでした。
新次郎は正吉の部屋に顔を出し、サトシが警察に出頭した旨を報告しました。
「わて、お父ちゃん、ただのシブチンや思てましたわ」新次郎は軽くふざけると、すぐに真顔になり『家を守るというのは、つらい決断の積み重ねで、それが責任あるものの定めなんだと、今ならわかる』と、言います。
それを聞いた正吉は、新次郎の関心が少しでも商売に向いた事をうれしく思うのでした。
正吉は、日ごとに体が弱っていました。
部屋では、よのと榮三郎が枕元に付き添っています。千代を抱いたあさと新次郎が部屋に入ると、いよいよ最期の時が迫っているようでした。
うつろになりゆく意識のなかで、正吉は思いを語ります。次第に声が弱々しくなり、あさが正吉に耳を寄せると「この家を頼む」正吉は小さな声でしたが、しっかりとあさに思いを伝えました。
正吉の願いで、よのを残して皆は部屋を出ました。
「すまんな。お伊勢さん行かれへんかったなあ」正吉は目を閉じると、まぶたの中で、よのと二人で伊勢神宮への道を歩いています。二人が歩いていく先に、大きな鳥居が見えています。
「よの、手え貸し」正吉がゆっくりと手を伸ばし、よのの手を握ります。
「神さん、頼んまっせ。加野屋が、このよのがうまいことやっていけますように」

神様への願い事を終えると、正吉は安らかにその生涯を閉じるのでした・・・
つづく
□ビックリなカッパって何でしたっけ?(29話)
□白ヘビの最初の恐怖シーンは?(10話)
◆関連おもしろ情報は>>
◆キャスト関連情報は>>
あさが来た 12週71話・感想まとめ
▮涙腺の崩壊
とうとう、この日が来てしまいました。
正吉様の最後の日、永遠に迎えたくはなかったのですが…。昨日から涙腺が崩壊して涙が止まりません。
正吉さんやよのさんの立ち居振る舞いには、何週間も前からお別れのサインが見え隠れしていて覚悟はしていましたが、泣かせどころが昨日から満載、続き過ぎですからそれはもう、大変です。テッシュの箱を抱えて流れ出る涙と鼻水を拭わなくてはいけませんしねぇ。
冒頭の、松造さんが晴れ晴れとした顔で新次郎さんを伴って警察に出頭するくだりと、新次郎さんの弟、榮三郎さんとあさちゃんの加野屋の商いを巡る丁々発止のやり取りがなければ昨日からほとんど、泣きっぱなしになるところです。
でも、このドラマは必ずと言っていいほど、お話の展開の間に新しい朝がやってきます。
どんなことがあっても、希望にみちた新しい朝の光が次の展開へと誘ってくれますよね。
ですから、ドラマの中の喜怒哀楽や、スピーディーな展開に一緒にのめりこむことができるのでしょうね。本当に『朝』がタイトル通りの活躍ぶりをしています。
冠しているタイトルに相応しく『朝』の光の使い方がとてもお上手だと感心します
▮涙・涙・なみだ~
新次郎さんや榮三郎さん、良い男が堪えながらも涙するシーンは女心を揺さぶるものですけれど、今日はよのさんの女の涙にやられました。皆さん聞きました?
「おまえさま、おいて逝かないでおくれやす」
と、言うよのさんの言葉…。連れ合いとの別れを迎えた時、果たして何人の奥様方がよのさんの様に思えるのでしょうかしらん。
そんなに愛しいと思える殿御に巡り合えたよのさんは幸せ者ですよね。
薄れゆく意識の中で正吉さんは、約束していたお伊勢参りへよのさんを連れて出立します。
伊勢までの道中、奈良生駒の暗峠。ここは直線的な急勾配が続く難所で知られていますから、きっと正吉さんがよのさんの手を引いて越えたのでしょう。
「なんでも好きなもの買いなはれや」
お伊勢参りの参道に連れ立ち、正吉さんがよのさんにかけた言葉です。
よのさんがどんなに愛され、どんなに大事に思われていたかが分かります。
「よのさんが上手いこと生きて行きますように」よのさんの手を握りしめながら正吉さんが最後に残した言葉です。そして、そっと優しく自分の櫛で正吉さんの鬢をなぞるよのさん。
これが、泣かずにおられましょうか・・・
▮時代の流れ
加野屋のお帳場は男衆たちの散切り頭以外はまだまだ、江戸の名残が一杯です。
でも、加野屋には既に絨毯が敷かれたイスとテーブルの部屋がありました。
『あさが来た』が時代の変化とともにどう変わっていくのかも楽しみですよね。
ではでは
感想byまっちぃ