ネタバレ予告あらすじと感想
2023年6月9日(金)放送日
らんまん第10週「ノアザミ」
らんまん10週50話6月9日(金)|万太郎から隠れる寿恵子
*【らんまん】10週50話放送後のあらすじネタバレ感想です。
大畑印刷所にて
ついに石板印刷を教えてもらえることになった万太郎。
ベテラン画工・岩下が石板に描くところを間近で見学することを許されます。
次に先輩工員の前田が、工程を細かく明かしながら試し刷りを見せました。
感激する万太郎は、岩下の勧めで石板に絵を描くことになったのでした。
店主・義兵や工員たちが見守る中で筆を下ろした万太郎は、その奥深さを痛感します。
岩下は印刷機が出てきたことで、彫り師も摺り師も消えてしまうと嘆きますが、万太郎は違うと言います。
「磨き抜かれたもんは、決してのうならん。新しい場所に合おうた形で変化しもっと強うなって生き抜いていく。それが生きちゅうもんらあのことわりですき」
万太郎は、新しいものへ変わる過程と、植物の原理と重ね合わせるのでした。
しばらくして
万太郎の絵が完成し、試し刷りが始まりました。
紙の上に万太郎が描いた『ヒルムシロ』が浮かび上がります。
「わしにも刷れた!下手くそじゃのう!」
安定しない線と、余白にもインクがついていました。
しかし義平たちは、初めてにしてなかなかのものだと褒めます。
さらに「本物を知ってる者にしか描けねえ絵だな」と感心し、万太郎が自分で描こうとする思いを、ようやく理解することができたのでした。
皆に感謝した万太郎は、声を弾ませるのでした。
「もっと学ばせてください!」
高藤邸にて
ダンスレッスンを重ねていた寿恵子。
その成果は如実に表れ、高藤とペアを組んで踊れるほど上達していました。
講師のクララも、発足式に踊ることは問題ないと太鼓判を押します。
高藤は、目をそらさず踊る寿恵子に完全に魅了され、気持ちが高ぶるのでした。
「ダンスパートナーとして私たちは完全に対等じゃ!早ようあなたと私を見せつけたか!」
レッスンを終えた後
自宅まで馬車で送ってもらう寿恵子。
その途中、御者が誰かを怒鳴りつけると同時に馬車が止まりました。
馬車の行く手を阻んでいたのは、なんと道端に咲く『ノアザミ』に話しかけている万太郎です。
とっさにカーテンを閉じて身を隠した寿恵子は、流されていく自分のことを恥じるのでした。
そして、万太郎のことを「みすぼらしい」と嘆く高藤の側近に、寿恵子は「あの方はみずぼらしくありません!」と語気を強めるのでした。
一方、寿恵子が馬車に乗っていることなど知る由もない万太郎は、無邪気につぶやくのでした。
「早う、白梅堂に行きたいのう」
つづく
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らんまん10週50話6月9日(金)予告・感想まとめ!
放送前のネタバレ・予告ポイントです。
複雑な乙女心のお寿恵ちゃん
寿恵子ちゃんの心に、ノアザミのトゲのようなものが突き刺さります~!
念願が叶い、初めての石版印刷に取り組んだ万太郎くん。
描いた『ヒルムシロ』は、前週の第9週のテーマとなった水草です。
週テーマの植物は『ノアザミ』なのに、なぜここでヒルムシロが描かれたのかなと不思議ですよね。
調べてみると、万太郎くんのモデル・牧野富太郎博士が植物学雑誌を創刊した時、巻頭には『日本産ヒルムシロ属』という論文が掲載されたのだそうです。
すでに学会誌の目次が出来上がっているだけに、1番最初に必要になる植物図がヒルムシロだったということなのかもしれませんね。
一方、ノアザミは久しぶりに寿恵子ちゃんが、万太郎くんを見かけるシーンに登場です。
道端でノアザミを見つけて話しかける万太郎くんに、馬車の中で気づく寿恵子ちゃん。
とっさに身を隠してしまう心境には、権威や学歴に屈せず自分の好きな植物の道を突き進む万太郎くんとは反対に、権力や経済力におもねるような選択をしてしまいそうな自分を恥じたようです。
汚れのない乙女心が寿恵子ちゃんを苦しめることになりそうな気配です~!
ちなみにノアザミのトゲは、寿恵子ちゃんの心にチクチクと残る『恥ずかしさ・切なさ・寂しさ』を表しているようにも感じます。
本来なら万太郎くんにやっと会えて、うれしくて思わず声をかけてしまう方が寿恵子ちゃんらしい姿でしょう。
しかしここのシーンでは、それが出来ない自分にもどこかガッカリなのでしょうね。
第10週の終わり方は、朝ドラファンにとってもスッキリしないトゲを残して次週へと繋がっていく展開です。
しかしこのモヤモヤもいつかは晴れるはず。
万太郎くんと寿恵子ちゃんの対面は次週以降に持ち越しとなるようですが、2人がステキな笑顔で再会する日を願いたいです~♪
以上、10週50話のネタバレあらすじ予告でした。