ネタバレ予告あらすじと感想
2024年5月23日(木)放送日
虎に翼8週「女冥利に尽きる?」
虎に翼8週39話5月23日(木)|仕事を辞めざるをえない
*虎に翼8週39話【放送後】のネタバレあらすじ感想です。
雲野法律事務所にて
昼休憩を終えて事務所に戻ってきた寅子を、恩師・穂高教授が待っていました。
なんと穂高は寅子の妊娠のことを事務所の皆に勝手に話していたのでした。
「ご婦人の弁護士がここに来ると分かった時から、こうなる日が来ると予想していたよ」
所長の雲野や職員は、弁護士の仕事を休んで子育てに専念するよう促します。
悪意のない笑顔を向けられた寅子は、自分が働きつづけることを望まれていないと実感します。
それと同時に「もう先頭に立って全てを抱えずに済む・・・」と安堵した自分にも気づいてしまうのでした。
「そうですか・・・、ありがとうございます・・・」
気が抜けた寅子は弱々しい声を発します。
一方、何も知らなかったよねは愕然とし、怒りを滲ませながら事務所を出て行きました。
しかし寅子は一歩も動くことができないのでした。
カフェ・燈台にて
よねの住まいであるカフェに足を運んだ寅子は、妊娠を黙っていたことを謝りました。
するとよねは仲間の思いを背負っていたにも関わらず、妊娠を機に無責任に弁護士の職を手放そうとする寅子に怒りを露わにします。
「お前には男に守ってもらうそっちの道がお似合いだよ!」
そう言い放ったよねは「心配ご無用!女の弁護士は必ずまた生まれる。だからこっちの道には2度と戻ってくんな!」と辛辣な言葉を浴びせました。
反論する気もない寅子は「言われなくてもそのつもりよ」と答えると、切磋琢磨してきたよねと決別したのでした。
その後、寅子は雲野事務所に辞表を提出したのでした。
猪爪家にて
号泣しながら六法全書をしまい込んだ寅子。
地獄の道を退き、淡々とした平和な日々が始まりました。
夫・優三は寅子が仕事を辞めたことについて何も言わず、ただただ寅子と一緒に我が子の誕生を楽しみにしています。
また義姉・花江は、夫・直道がいない寂しさを紛らわせられると感謝します。
そんな花江に、寅子は「これからは私がいるから」と微笑むのでした。
1944年(昭和19年)春
無事に娘を出産した寅子。
優三の『優』の字をもらい、未年生まれであることから『優未(ゆみ)』と名付けられたのでした。
一方、猪爪家は空襲に備えて道路を拡張する軍の方針に従って住み慣れた麻布を離れ、父・直言の会社がある登戸に引っ越すことになりました。
「なくなっちゃうのね。家もこの景色も全部・・・」
猪爪家の家族は寂しく感じながら記念写真を撮影したのでした。
多摩川の河原にて
優未をおぶって散歩していると寅子を、優三が呼びにやって来ました。
「トラちゃんにお客さん!」
一体誰だろうと不思議に思いながら寅子は自宅に向かうのでした。
つづく
虎に翼8週39話5月23日(木)今日の感想!
放送後の感想とポイントをお届けです。
今日のポイントは、
仲間との涙の決別です。
よねさんが心配していた『逃げ道フラグ』がついに回収されてしまいました!
寅子ちゃんが結婚した時に「逃げ道を手に入れると、人間弱くなるもんだぞ」と釘を差していたよねさん。
しかも「1人じゃないからな」とサポート宣言した直後に、他の人から妊娠を聞かされるなんて相当にショックだったはずです!
まさに、寅子ちゃんから裏切られたような気持ちになったのででしょうね。
さて、決別した寅子ちゃんの決別シーンに朝ドラファンの注目が集まりました。
「よねさんは寅子ちゃんにもっと頼って欲しかっただけのはず」
「寅子ちゃんのどうすればよかったの?って言葉が刺さりすぎた・・・」
「決別が辛すぎて・・・。2人の楽しそうなオフショットが見たい!公式さんお願い!」
などなど、全く違うタイプながらお互いを認め合ってきた2人の『涙の決別』を悲しむコメントで溢れていました。
それにしても、喧嘩別れ後にスンッとして平和な日々を送り始めた寅子ちゃんの姿もなんだか切なかったです。
洗濯物を干す姿も、繕い物をする姿も、新聞に興味を示さない姿も!
どれも寅子ちゃんの魅力に、蓋をして生きているように思えてなりません。
一般的に人生の幸せな瞬間とされる出産シーンが描かれず「ナレ出産」だった点も、寅子ちゃんのどこか沈んだ心が反映された演出に感じてしまいました。
(※娘・優未ちゃんの名前の由来は優三さんの『優』と未年生まれから)
このことから第38話以降、寅子ちゃんは完全に人生スイッチ・オフ状態に突入したのかもしれませんね。
同時に寅子ちゃんを取り巻く社会は敗戦へと向かっていき、戦後の混沌生活が待っているはずです。
自身のアイデンティティであった弁護士の道を退いてしまった寅子ちゃん・・・。
これからどんな生き方を見せてくれるのか、今後が気になり過ぎる〜!
虎に翼8週39話5月23日(木)予告・感想まとめ!
放送前のネタバレ・予告ポイントです。
モヤモヤする辞め方!
妊娠の件を巡って心がポキっと折れた寅子ちゃんが断腸の思いで辞表を提出します〜!
虎に翼第39話では、妊婦のままで働くことを求められていないと気づき、辞表を出すに至る寅子ちゃんに注目です。
あんなに弁護士になるまでの道のりは険しかったのに、妊娠した途端にどこか腫れ物に触るような扱いをされてしまいます。
もちろん倒れてしまうまで頑張ってしまった寅子ちゃんの体を気遣ってのことだとは思いますが、寅子ちゃんの気持ちがずっと置いてけぼりになっているのが気になっていました。
当時の『母になったら子育てに専念すべきだ!』という風潮の影響も、かなり強かったのでしょうね。
ちなみにモデルの三淵嘉子さんが、妊娠何ヶ月くらいまで仕事を続けたかという記録は分かりませんでした。
ただ三淵さんが出産した1943年(昭和18年)前後は、戦争の影響で私的な争いを慎むべきという考え方が強まり、民事訴訟が激減していたそうです。
そのため弁護士の看板は掲げていたとしても、実際に依頼が舞い込むことはかなり少なかったと想像しています。
皮肉にも戦禍であったために、子育てに費やせる時間は多かった可能性が高そうです。
この史実から雲野事務所に辞表を出す展開は、ドラマ独自の流れだと考えられそうです。
妊娠中の女性も働き続けられる環境づくりは、現代では理解が広がっているものの、まだまだ十分とは言えません。
そのため自分の気持ちに寄り添われないまま仕事を休むよう勧められる寅子ちゃんに、共感する朝ドラファンも多そうです。
これは脚本家・吉田恵里香さんや製作陣が、今を生きる朝ドラファンたちにあえて投げたボールのようにも感じます。
寅子ちゃんの体を気遣う穂高教授や弁護士・雲野さんらが、完全に悪者として描かれるわけでもない点がまた興味深いです。
誰か1人でもギリギリまで働き続けたい寅子ちゃんの気持ちを汲んで、協力してくれる人がいたら良いのですが・・・。
心がポキっと折れてしまっても、きっと寅子ちゃんはまた前を向いて元気を取り戻してくれるはず!
一体、どのようにその傷口が癒され弁護士に戻っていくのかと思うとワクワクしてきます。
朝ドラファンとして、寅子ちゃんの復活プロセスを楽しめたらいいな〜♪
以上、虎に翼8週39話のネタバレあらすじ予告でした。