ネタバレ予告あらすじと感想
2024年8月2日(金)放送日
虎に翼18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」
虎に翼18週90話8月2日(金)|航一が秘密を打ち明ける
*虎に翼18週90話【放送後】のネタバレあらすじ感想です。
喫茶ライトハウスにて
雪の降る日の昼時。
弁護士・杉田太郎と次郎と居合わせることになった寅子と航一と判事補・入倉。
戦争の話になった中で、航一は「ごめんなさい・・・」とつぶやきました。
そんな航一をなだめるように、戦争で娘と孫を亡くしている太郎は、自分たちがどうあがいたとしても「戦争を止めることはできなかった」と声を上げます。
すると航一は、意味ありげに「もし止められていたとしたら?」と言い、戦争中に経験した後悔を語り始めたのでした。
戦時中の航一
「僕、総力戦研究所にいたんです」
航一は太平洋戦争が始まる前年の昭和15年に設置された『内閣総理大臣直轄の研究所』にいたと言います。
そこは官界や民間組織の優秀な30代の人材が集められた極秘の機関でした。
研究所の目的は総力戦の本質を明らかにし、軍や国民を指揮監督する人材を育成することでした。
航一たち研究生は、模擬内閣を発足させて日米戦争を想定した総力戦の机上演習を繰り返します。
しかし幾度も演習を重ねても、『日本敗戦』の結果が覆りません。
当時の国の中枢を握る人たちに「万に一つも勝利はなし、日米開戦は避けるべきと」と提言したものの、受け入れられることはありませんでした。
やがて、口外を禁じられて組織は解散。
「戦争は机上演習をなぞるように進み、そして日本は敗戦した。さすがに原爆投下は予想できませんでしたが・・・」
航一は無念たっぷりに当時を振り返ったのでした。
すると
「それでごめんなさいなんですか?戦争を阻止できなかった責任を感じて?」
寅子は航一を見つめると、航一は静かにうなずきました。
聞いていた皆も、口々に航一のせいではないとなだめます。
しかし航一は「僕は誰からも裁かれることなく生きている。そんな人間が何かを変えられるとは思わない。だから謝るしかできないんです・・・」と声を震わせます。
そして、子供を育てるために裁判官の務めを果たしていると言い、それ以外は全て距離を置いてきたと胸の内を語ったのでした。
「おめさんは苦しんだ!だけえ気に病むことはねえ。謝らんなっていいって!」
そう太郎が励ますと、航一は外で頭を冷やと言って外に出たのでした。
店の外にて
航一を追いかけて外に出た寅子。
同じ立場だったら自分も「ごめんなさいと謝ることしかできない」と声を掛けました。
その上で、航一が抱えているものを分けてほしいと寅子は言います。
「バカの一つ覚えですが、寄り添って一緒にもがきたい。少しでも楽になるなら・・・」
寅子は粉雪が舞う中で嗚咽する航一の背中を優しくさすり続けるのでした
つづく
虎に翼18週90話8月2日(金)予告・感想まとめ!
放送前のネタバレ・予告ポイントです。
戦時中のトラウマを引きずる
ついに航一さんが自らの過去について重い口を開きます~!
どこか影のあるキャラクターだった航一さん。
第90話でその影の原因が判明し、喫茶ライトハウスに集った人たちも絶句してしまいます。
敗北すると分かっていながら戦争を止められなかったということは、失わずに済んだ多くの命があったということに他なりません。
ポーカーフェイスだと思っていましたが、このシーンでぐちゃぐちゃな感情になる航一さんを観られる可能性がありそうです。
ちなみにこのエピソードは、航一さんのモデル・三淵乾太郎さんが実際に経験した内容を踏まえてドラマ化されているようです。
勘太郎さんは1940年(昭和15年)に設立された『総力戦研究所』という機関に所属していました。
ここには各官庁や陸・空・海軍などから国内屈指のエリートが集められ、総力戦体制に向けて教育と訓練が行われていたのだとか。
研究生たちが日米戦争の机上演習を行った結果、『日本敗戦』の結論を出し首相官邸にて報告したそうです。
そこに参列していた陸軍大将・東条英機氏は、意見としてこの結果を軽はずみに口にしてはいけないと発言したといわれています。
おそらく航一さんも、机上演習の結果についてはある種の圧力によって口止めされてきたのだと思います。
航一さんがその場を離れてしゃがみ込むシーンは、自分がラクになるために吐き出してしまったという後悔も混じっていそうです。
そんな弱みを見せた時に寅子ちゃんから優しく寄り添われたら・・・、好きになってしまうかもしれませんね!
じわじわと変化する寅子ちゃんと航一さんの関係性も気になるところです。
第90話で、航一さんと寅子ちゃんの心の距離がまた一層近づいちゃうかもしれないと思うと、先が気になる〜♪
以上、虎に翼18週90話のネタバレあらすじ予告でした。