ネタバレ予告あらすじと感想
2024年9月6日(金)放送日
虎に翼23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」
虎に翼23週115話9月6日(金)|原爆裁判の判決が下る!
*虎に翼23週115話【放送後】のネタバレあらすじ感想です。
1963年(昭和38年)6月
東京地裁所長・桂場は、最高裁判所の判事のひとりに任命されました。
そんな桂場が、ついに『竹もと』を継ぐために修行を続けていた梅子の作る和菓子を認めました。
「よく頑張ったね。これで安心してこの店を任せられるわ!」
店主夫妻と居合わせた寅子が感激する横で、桂場は至福の顔でだんごを堪能するのでした。
竹もとにて
寅子を呼び出したのは家族同然の寿司職人・道男でした。
道男は師匠の笹山が歩くことができなくなったことを明かします。
そして『笹寿司』を継ぐことを笹山から打診されたが、断ったと言い、来月には閉店になると報告しました。
道男は料理は好きだが、自分は金勘定や接客が苦手だから客商売には向かないと唇を噛みます。
「俺バカだろ・・・。せっかく俺の居場所を作ってくれたのにごめん。ばあちゃんにも花江ちゃんたちにも合わせる顔がねえよ」
道男は寅子に深々と謝るのでした。
するとそこへ駆け寄ってきた梅子が驚きの提案をします。
竹もとを継ぐことが決まったものの心細い梅子は、なんと道男に「一緒にやる?和菓子とお寿司のお店をここで!」と共同経営を提案したのです。
梅子は「あなたが苦手と言ったもの、私は全部得意!」と道男を誘います。
寅子と竹もと夫妻に背中を押された道男は、その提案を受け入れたのでした。
こつこつと修行を続けてきた道男と梅子は、人生の転機を迎えたのでした。
11月・地裁にて
裁判長・汐見と判事補・漆間と共に『原爆裁判』の判決の草案を検討する寅子。
原告の請求棄却は否めません。
しかし寅子は、請求棄却のひと言でこの裁判を終わらせてはいけないと言います。
そして、判決文の最後にもう少しだけ書き加えるアイデア口にしたのでした。
星家にて
必死に判決文の草案を考える寅子。
そんな寅子は更年期の不調を抱えながら、認知症が進行する義母・百合に向き合っていました。
「(亡き夫の)朋彦さんのところに行きたい。情けない。ごめんなさい・・・」
何度も謝る百合の背中をさする寅子は強い思いを語るのでした。
「私ね、苦しいっていう声を知らんぷりしたりなかったことにする世の中にはしたくないんです」
12月7日・原爆裁判の判決
傍聴席には多くのマスコミが駆け付ける中。
裁判長の汐見は判決主文を後に回し、先に判決理由の要旨を読み始めました。
当時の国際法から見て原爆は違法な戦闘行為だと断罪する一方で、被害者の権利が存在する根拠はないと言います。
しかし被害者の救済策を十分にとるべきことが、被告(国)の存在理由になると述べます。
「終戦後十数年を経て高度の経済成長を遂げた我が国において国家財政上これが不可能であるとは到底考えられない。我々は本訴訟を見るにつけ政治の貧困を嘆かずにはおられないのである」
そう読み上げた汐見は「主文。原告らの請求を棄却する。訴訟費用は原告らの負担とする」と判決を告げたのでした。
8年に及ぶ裁判は国側の勝訴で幕を閉じました。
原告団の轟は一点を見つめ、よねは涙を大粒の涙を浮かべ、岩居は志半ばで去った雲野弁護士の写真をしみじみと見つめたのでした。
つづく
虎に翼23週115話9月6日(金)今日の感想!
放送後の感想とポイントをお届けです。
今日のポイントは
原爆裁判の判決理由に涙!です。
ついに下された原爆裁判の判決、汐見さんの読み上げた文章に朝から大号泣です〜!
寅子ちゃんが何かを付け加えようと粘った思いが、判決理由にぎゅっと詰まっていましたね。
法的な救済措置は、今は出来ないけれど、今後の政治が変われば傷ついた人たちを守れるのではないか・・・。
そんな寅子ちゃん史上最大級の「はて?」を世に放った判決理由に、鳥肌が立ちました!
そして判決理由を読み上げたシーンでは、寅子ちゃん以外のキャラクターも印象深い演技でネット上では多くの声が寄せられています。
「主文を先に読むと出ていく記者がいるから後にしたんだね。全部聞け!って汐見さんが声を大きくするところ良かった」
「よねさんの涙を見るのは2回目だけど、泣く姿があまりに美しすぎて!!」
「(国側の代理人の)反町さんはずっと表情を消した感じだったけど、責任から解放された時、本人の感情が見えた気がしたよ」などなど。
少ないカットの中から、細部までしっかりチェックしていた朝ドラファンも多かったようです。
また、法廷の中に入らずに判決理由に耳を傾けていた航一さんにもグッと来ました。
8年もの間、『原爆裁判』と向き合ってきた寅子ちゃんを見守ろうと思ったのかもしれませんね。
同時に、戦争を止められなかった責任の一端をずっと心の中に抱える航一さんにとって、別の形で戦争の被害者たちを救える手段があると言われた瞬間でもあったと思います。
原告側は裁判には負けてしまったけれど、色々な立場の人たちの心に希望の光を与える判決になりましたね。
天国の雲野先生も「よくぞここまで走り切ってくれた!」と遺影のような笑顔で労ってくれる気がします。
朝ドラファンとして、この裁判に関わった全てのキャラクターに対してお疲れさまと拍手を贈りたい〜♪
虎に翼23週115話9月6日(金)予告・感想まとめ!
放送前のネタバレ・予告ポイントです。
3人の人生の分岐点とは?
桂場さん・梅子さん・道男くん3人のキャラクターに訪れる人生の分岐点が見どころポイントです!
頂点である最高裁の判事のひとりになった桂場さん。
優秀な桂場さんは戦前の『共亜事件』で名判決文を書いたものの、出世街道から外された過去があります(判決文はコチラ)。
挫折を味わっても苦しい胸の内を1ミリも出すことなく、着実に与えられた職務をまっとうし、ついに最高裁判事をつかみ取りました。
気難しくて甘い物好きの桂場さんの今後の活躍が楽しみです~!
そして梅子さんと道男くんも夢に向けて修行を頑張ってきました。
梅子さんは甘味処『竹もと』を引き継ぐこと、そして道男くんは寿司職人になることです。
ここはストレートに、梅子さんのあんこの味が桂場さんに認められ、店を引き継ぐことになるのではないかと期待したいところですね。
同時に道男くんも、師匠・笹山さんから腕を認められ、1人前の寿司職人として歩み始める気がしています。
朝ドラファンとしては、梅子さんをお祝いする場のテーブルに、道男くん手製の美しいお寿司が並んでいたら最高です~!
また更年期に悩まされる寅子ちゃんの相談に、梅子さんが乗るのではと妄想しています。
少し人生の先を歩んでいる梅子さんなら、乗り越え方の具体的なヒントをくれるかもしれませんね。
不仲な義母との同居や夫の介護など、人生経験の豊富な梅子さんが寅子ちゃんに寄り添ってくれたらと期待しています!
人生の光があたる登場人物がいる一方で、寅子ちゃんは影の中にいるような暮らしになるのかもしれません。
しかし、そんな中でも努めて明るくいようとして、メンタルまで病んでしまうのではと心配です。
再び家族会議を経て、星・佐田家のみんなで百合さんを支える体制が整うといいな〜♪
以上、虎に翼23週115話のネタバレあらすじ予告でした。