ネタバレ予告あらすじと感想
2024年9月20日(金)放送日
虎に翼25週「女の知恵は後へまわる?」
虎に翼25週125話9月20日(金)|驚愕の事実を告げられる
*虎に翼25週125話【放送後】のネタバレあらすじ感想です。
最高裁長官室にて
意を決して最高裁長官・桂場のもとに足を運んだ航一。
「昭和25年のあの判例を変更する時です!尊属殺の重罰規定が違憲かどうか、大法廷でいま一度判断を迫る時ではないでしょうか?」
航一は美位子の裁判を受理すべきだと桂場に訴えました。
しかし桂場は時期尚早だと瞬時に却下したのでした。
すると航一の中の冷静さが決壊しました。
「法は法、道徳は道徳だと思いますが!たとえどんな結果になろうとも判決文は残る!ただ何もせず人権蹂躙から目をそらすことの何が司法の独立ですか!」
激高して桂場に迫った航一は、なんと鼻血を出して気を失ってしまったのでした。
ほどなくして
連絡を受けた寅子が駆け付けると、航一は桂場の膝に頭をのせて眠っていました。
手当をしてくれた桂場に礼を言った寅子は、久々に会えた桂場に思わず苦言を呈します。
「桂場さんは若き判事たちに取り返しのつかない大きな傷を残しました。きっと一生許されない。私自身、桂場さんに怒り失望して傷つきもしました」
そう言った寅子は司法の独立のために、共に最後まで戦い続けるしかないと言います。
そして最近、法律を知った若い頃の本当の自分に戻ったようだと打ち明けました。
明律大学に入る前から何度となく桂場と法律について意見を交わし心を折られてきた寅子でしたが、自分の思いに気付かせてくれた桂場にあらためて感謝するのでした。
「とにもかくにもさすが桂場さんです」
寅子が素直な気持ちを口にすると、航一は「少し妬けるな・・・」と笑みを浮かべたのでした。
その夜、星家にて
裁判官を辞めると言い出した長男・朋一、長女・のどかも顔をそろえた夕食。
朋一のおごりで買ってきた高級肉で『すきやき』を囲みます。
「この肉でぜ〜んぶ乗り越える!」
上機嫌になった朋一を寅子は優しい眼差しで見つめるのでした。
食事の後
航一は桂場の上で目が覚めた時から、心が軽くなった気がするとしみじみと寅子に言いました。
「一区切りついたような。あの戦争のでしょうか・・・」
そう言った航一でしたが、正直よくわからないと付け加えました。
そんな航一に、寅子は「分かる日が来るまで、少しずつ心を軽くしていきましょうよ」と寄り添うのでした。
一方その頃、長官室にて
桂場は航一が置いていった尊属殺裁判の資料を見つめていました。
やがて桂場は、美位子の事件の上告を受理することを決めたのでした。
1972年(昭和47年)4月
寅子の名を知っていた並木美雪の祖母・佐江子が、突然、寅子をたずねてきました。
「私、森口美佐江の母です。ずっと謝りたいと思っておりました。あの時は娘を助けてくださろうとしたのに・・・」
そう言った佐江子は、美佐江は美雪が3歳になってすぐに自殺したことを明かしました。
立て続けに衝撃の事実を知った寅子は激しく動揺します。
すると佐江子は、美佐江の最期のメッセージが書かれた手帳を見せました。
「美雪、愛してあげられなくてごめんね」
さらに、赤い腕飾りが挟まれたページには美佐江の無念の思いが綴られていました。
私はたしかに特別だった。私が望めば全てが手に入った。
全てが思い通どおりになった。盗みも体を売らせることもできた。
けどこの東京で私はただの女にすぎず掌で転がすはずが知らぬ間に転がされていた。
次々に沸く予期せぬことに翻弄された。
身籠みごもれば特別な何かになれるかと期待したが無駄だった。
私の中に辛うじて残る『特別な私』が消えぬうちに消えるしかない。
あの人を拒まなければ何か変わったの?
あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?
メッセージを読んだ寅子は、激しい後悔で息が止まりそうになるのでした。
「あの日、あと一歩だったのだ・・・。それなのに私は、私のせいで・・・」
つづく
虎に翼25週125話9月20日(金)今日の感想!
放送後の感想とポイントをお届けです。
今日のポイントは
寅子と航一の新たな一歩です。
長かった航一さんの『戦後』に区切りがつきました~!
ためらいなく怒りを露わにし、思いの丈を桂場さんにぶつけた航一さん。
どこか憑き物が取れたような、スッキリした顔になっていましたね。
敗戦を予期していながら止められなかった後悔をもう2度と味わいたくない気持ちがあったのだと思います。
コミカルに描かれつつも、実は航一さんが寅子ちゃんに感化された結果、最終的に『かつての自分』を取り戻せた奥深いシーンでした。
そんな戦後にひと区切りできた航一さんには、色んなコメントが寄せられていました。
「慣れないことをしてその後で鼻血を出しちゃうのがまた航一らしくて好き」
「熱意がすごくて圧倒された。桂場さんに今ここまで言えるのは自分しかいないって使命感!」
「桂場さんに膝枕される航一さん。シリアスだったけど、一気に和んだw」などなど。
『虎に翼』らしい緊張と緩和のバランスが取れた名シーンは、多くの朝ドラファンの心に刺さったようです。
そして航一さんの直談判は桂場さんの心を動かし、大法廷での審判へと繋がりました!
悲しい経験をした美位子さんにも、自分の人生を取り戻してもらいたいと願っています。
それにしても残すところあと5話しかないとは信じられませんね!
最終回までに各キャラクターたちの着地点が用意されているといいな〜♪
虎に翼25週125話9月20日(金)予告・感想まとめ!
放送前のネタバレ・予告ポイントです。
桂場vs航一のバトル!
尊属殺人の重罰規定を巡って2人が真っ向から対立する!?
あの冷静沈着な穏やかキャラの航一さんが、桂場さんに物申す姿が見どころになりそうです!
これは長年連れ添った寅子ちゃんの影響もありそうだなぁと思っています。
戦争でトラウマを抱え、感情を失い「余生」を生きていると言っていた航一さん。
その姿からは想像できないような、熱い思いが溢れる姿に注目したいですね!
ちなみに尊属殺人の重犯規定が、法律から削除されたのは1995年(平成7年)のことです。
まさか平成になってからだったとは、驚きました!
しかし初めて最高裁が尊属殺人の重犯規定は違憲であると判断されたのは1973年(昭和48年)のこと。
1968年(昭和43年)に起こった『新潟実父殺人事件』の最高裁判決として下されたものです。
ドラマでは美位子さんの関わった事件のモデルとなっています。
以上を踏まえると、2人が衝突する原因は1973年(昭和48年)の判例と関係しているのかもしれません。
当時の最高裁は、重犯規定が法の下の平等をうたう第14条に対して違憲であるとは言い切れないとしています。
敬うべき尊属を殺めた罪が通常より重いことは理解でき、倫理観を維持するのに必要と判断されたからでした。
しかし執行猶予もつけられない刑罰は、他の殺人よりもひどく重すぎて平等とは言えないと捉えられたのです。
最終的に、あくまでもその意味において『違憲』だという判例になったのでした。
そこで航一さんは、その倫理観の維持のために重犯規定が残り続けることに意見するような気がしています。
最高裁をまとめる立場の桂場さんは、最高裁判官らの意見を無下に出来ない可能性もありそうです。
そのため2人は衝突し、結果的に後の世代に判例により効力は弱まったとはいえ重犯規定が残り続ける事態になると予想しています。
また予告で鼻にティッシュを詰めた航一さんが、桂場さんの膝枕で横になっている姿が映りました。
そのため、派手に言い争った末に興奮しすぎて、鼻血を出すのかも!?
とても重い内容をどんなさじ加減でコミカルに薄めてくれるのかにも注目です〜♪
以上、虎に翼25週125話のネタバレあらすじ予告でした。