アンパンマンの顔はあんパンでできており、中身もあんこです。ただ、まれに顔のパンの中身が変わることがあるのをご存知ですか?この記事では、アンパンマンの中身がいつもとは違うユニークなエピソードを紹介します。
🔳アンパンマンの顔の中身は?
アンパンマンの頭の中に詰まっているあんこは、基本的につぶあんです。作者のやなせたかしさんは『アンパンマン大研究』(フレーベル館)では、「非常に栄養価の高い特別なあんこ」だと答えています。詳しい作り方や材料は、ジャムおじさんしか知りません。さらにアンパンマンは頭のあんこをエネルギー源としているため、食事をするシーンは登場しません。
アンパンマンの頭の中にあるあんこは、人間でいうと脳に当たる部分です。そのため、やなせさんは、均一なこしあんよりも、つぶつぶ感のあるつぶあんを選びました。
さらに、つぶあんの粒の多さに、「多くの人々が協力して一つのことを成し遂げる」というメッセージを込めたそうです。
アンパンマンの栄養価の高いつぶあんは、人々に元気を与えたいというやなせさんの願いが込められているのではないでしょうか。
🔳顔の中身がいつもと違うユニークなアンパンマン
アンパンマンの顔は、必ずしもあんこでなければならないわけではなく、分解できてエネルギーに変わるものであれば別のものでも支障はありません。
ただし中身が変わったアンパンマンは、性格や必殺技、強さがいつもと変わってしまいます。例えば、以下のようなアンパンマンが登場しています。
🔳アップルパイアンパンマン:TV第866話B「ドキンちゃんと リンゴの国」
顔がアップルパイでできたアンパンマンです。かびるんるんがあんこを使えなくしたため、やむなくアップルパイで作られました。
必殺技のアップルパイアンパンチは、通常のアンパンチほどの威力がありません。そこで他のキャラクターと協力して、バイキンマンを倒しました。
🔳クリアンパン:TV第309話B「アンパンマンとマロンくん」
クリアンパンは、顔が栗の形をしており、中に栗あんが入っています。このエピソードでもいつものつぶあんがなく、栗あんで顔が作られました。
語尾に「クリ」をつけて話し、クリアンパンチを使うなど、いつものアンパンマンとは違う雰囲気です。
🔳お月見アンパンマン:TV第348話Aパート
お月見アンパンマンは、月見団子を使って顔を作ったために誕生しました。顔には、うさぎの耳と髭が生えています。
うさぎのように軽やかに動き、お月見パンチを繰り出しました。
このようにアンパンマンは、中身が変わると必殺技や性格が変わってしまうことがあります。季節を感じさせるものも多く、子どもたちに日本の豊かな四季や食文化を伝えるのに役立っています。