2025年度前期連続テレビ小説『あんぱん』は、アンパンマンの生みの親で漫画家のやなせたかしさんと、その妻小松暢(のぶ)さんをモデルに描く愛と勇気の物語。のぶの父・朝田結太郎役に抜擢されたのは、連続テレビ小説初出演となる加瀬亮さん。朝田結太郎の役どころと、それを演じる加瀬亮さんの意気込みとは?
ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(2010年)や映画『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)など、数々のドラマや映画に出演されている加瀬亮さん。どんな役でも自在に演じ分けることから“カメレオン俳優”と称されることもあります。
そんな加瀬亮さんが今回演じる朝田結太郎は、ヒロイン・のぶの父親。商事会社に勤めるサラリーマンで仕事柄、日本各地を飛び回るなか、妻と3人の娘たちをとても大事にしている人物として描かれます。
のぶのモデルとなった、小松暢の父・池田鴻志も実際に鈴木商店という商社に勤めていました。神戸の洋糖引取商から出発した鈴木商店は、大正時代に日本一の年商を誇る総合商社として、名を知らしめていました。のぶの父は今で言う“エリート商社マン”だったのです。
映画俳優の印象が強い加瀬亮さんは、今回の『あんぱん』が初の朝ドラ出演となります。「自分自身の親や祖父母も含め、多くの方々が朝の楽しみにしているドラマだと認識しています。共演者たちと共に元気な空気を届けられたらと思います。」と、出演に向けた意気込みを語っています。
朝田結太郎役については「のぶが彼女らしくあれるように暖かく見守っていける存在になれたら」と、父親らしいコメント。
「アンパンマン」は子供の頃に絵本で読んだ記憶があるそうで、出演にあたり、久しぶりに絵本を読み返したそうです。「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そして、そのためにかならず自分も深く傷つくものです」というやなせたかしさんの言葉に感銘を受けたと語っています。