朝ドラ「あんぱん」第36話では、教師として懸命に生きるのぶと、苦悩する嵩の姿が描かれます。縁談と夢、二人の想いがすれ違い始めます。

あんぱん 8週 第36話|放送前ネタバレあらすじ・考察|揺れる想いと進む道
昭和14年10月
母校・御免与尋常小学校教師として教壇に立ち始めて、1年半ほど経ったのぶ(今田美桜)。女子師範学校で学んできたことを無駄にせぬよう、日々努力しています。子どもたちに向かって、のぶは懸命に愛国の精神とは何かを説くのでした。
お国のためにできること
ある日、のぶは校長室に呼ばれます。校長先生から、のぶが受け持つ生徒は愛国心がすくすくと育っているとお褒めの言葉をもらうのです。「まさに愛国の鑑」と校長先生。
「児童らと共に、尽忠報国の道を進みたいと思うちょります」とのぶ。一方で校長先生は、結婚して強い子を成すのも、銃後の女性として立派なご奉公だと語ります。
のぶは少し複雑に思いつつ、今は国にご奉仕する子どもたちを教える教師として精進したいと伝えるのです。
帰り道、のぶは兵隊さんごっこをしている生徒と出会します。「僕も兵隊さんになってお国のために戦います」という生徒を、のぶは満足そうに称えるのでした。
スランプの原因は?
最終学年となり、卒業制作に取り組む幼なじみ・嵩(北村匠海)。しかし、思っているよりもうまくいかず、苦戦していたのです。
タッチを変えて描いてみるも、担任・座間先生(山寺宏一)には「お前の良さが全部消えている」と言われてしまいます。嵩は完全にスランプに陥っていました。
家でもため息ばかりの嵩を見かね、嵩の同級生・健太郎(高橋文哉)はのぶに手紙を書くように促します。しかし、嵩はのぶがまだ怒っているからと煮え切らない態度です。
懲りずにため息ばかりつく嵩。健太郎は、嵩にとっとと忘れろと厳しい助言をするのでした。
たくさんの縁談
政府から発表された『結婚十訓』の影響で、二十歳になるのぶには次々と縁談が舞い込んでいました。ある日、国防婦人会の女性たちがお見合い写真とともに朝田家を訪れます。
しかし、子どもたちに教えたいことがたくさんあるのぶは、縁談には乗り気になれません。祖父・釜次(吉田鋼太郎)は行き遅れると心配しています。
健気に待つ蘭子
その日の夜、三女・メイコ(原菜乃華)は、のぶには好きな人がいると思っていたと話します。しかし、のぶはそれを否定し、子どもらのことで頭がいっぱいなのだと言うのです。
一方、蘭子(河合優実)は、豪(細田佳央太)が満期除隊になって帰ってくる日をずっと待っていました。あと279日と、指折り数えています。
きっと豪も同じ気持ちだとからかうのぶとメイコ。蘭子はするりと部屋を抜け出し、豪の仕事着がかかる作業場に行きました。そんな蘭子を遠くで見ていた釜次は、「豪よ…豪…早う…もんてこい」と祈るような表情で呟きます。
新たな縁談?
翌日、上品な婦人(神野三鈴)が朝田家を訪れました。のぶの縁談がまとまってしまったのかと尋ねる婦人に、応対した釜次は「まだ片付かず、教師をしています」と告げます。
すると婦人は、「よかった」と意味ありげに胸を撫で下ろすのでした。
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あんぱん 8週 第36話|放送後|今日の感想・考察まとめ!
今日のポイントは、
迷いのない新米教師・のぶちゃん! です。
自信を持って子どもたちに、愛国心を教えていた新米教師・のぶちゃん。
10代の頃に比べ、髪型やしゃべり口調が落ち着いた雰囲気に変わっていましたね!
そんな中で朝ドラファンとしては、古山校長先生に「今は仕事をがんばりたい」と宣言して去ったシーンにグッときました。
控えめながらものぶちゃんらしいハチキンぶりが垣間見れて、うれしかったです。
そして同シーンには古山校長先生役・中尾隆聖(なかおりゅうせい)さんが登場し、ネットは騒然!
「校長先生はバイキンマンの声優さんだったのか!全然分からんかった〜」
「キャラクター設定もキャスティングも発見があって観ていて本当に楽しい^^」
「アンパンマン声優さんが続々と集結しつつあるのは胸熱」などなど。
多くの朝ドラファンが、スペシャルゲストによる不意打ちサプライズに歓喜したようです。
そんな校長先生に仕事ひと筋と伝えられたものの、世間はのぶちゃんを放っておいてくれません。
朝ドラで戦争が描かれると、ほぼ必ず登場する『タスキがけ婦人会』!愛国の鑑キャラのプレッシャーが、まさか縁談話にも及ぶとは想定外でした。
さすがにハチキンおのぶも、婦人会3人組には苦笑いしか返せませんでしたね。朝田家の面々の立場が悪くならないかと、脳裏によぎったのかもしれません。
校長先生との面談時とは逆に、空気を読む大人なのぶちゃんを感じるシーンになりました。
仕事と結婚は、いつの時代も女性が頭を悩ませがちな大きな要素ですよね。主人公にいろんな方向から壁が立ちはだかるのが朝ドラあるある!
朝ドラファンとしては『何のために生まれて、何をして生きるのか』を見失わず、のぶちゃんに自分の進むべき道を選んで欲しい〜♪
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あんぱん 8週 第36話|放送後|みんなの感想・考察!
#朝ドラあんぱん 花アンの時に比べて、エピソードに至る描写がかなり深いと思う。エピソードはシンプルに、そこに至る過程は丁寧にって、ライトな試聴層だけではなくて朝ドラのコアなファンに好まれる傾向をしっかり掴んでると思う
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) May 15, 2025
豪の半纏を撫でて帰りを待つ蘭子を見ながら
釜じい「豪よ…豪、早よう、もんてこい」フラグ…
みんなで立てるなって!!!止めて!!!#あんぱん #朝ドラあんぱん— ぽちぞう(いぬばか) (@pochizoh) May 18, 2025
校長先生の人、中尾隆聖さんだったの!?
最初全然気づかなくて巻き戻して見返したら確かにこの声はバイキンマンや!!#朝ドラあんぱん— だいぶここあ (@1090en) May 19, 2025
#朝ドラあんぱん
朝ドラあんぱんでこの戦争をどんなふうに描くのか、逆転する正義、とても気になる。悲惨なことしか思い浮かばない戦争。だから今、嵩と健太郎やヤムさんのクスッと笑えるシーンが嬉しい。戦争のお話なんてすぐに終わって欲しいな。— rara// (@MONOCHROME_rara) May 19, 2025
澄んだキラキラした瞳で、満面の笑顔で、愛国の鑑として、全く迷いなしに軍国少年を育てあげるヒロイン。この後の展開を思うと戦慄する。こんな形で反戦を描くのか。
#朝ドラあんぱん— すずめ (@kei46210169) May 19, 2025
あんぱん 8週 第36話|放送前|予告・感想・考察まとめ!
次々と縁談が舞い込むのぶ
第36話ではのぶちゃんに縁談が次々と舞い込むものの、断りまくるようです〜!
第36話では、お年頃ののぶちゃんに縁談が次々と舞い込む展開が待っています。
幼なじみ・嵩くんが小耳に挟んだら、心配で発狂しそうですね。
しかしのぶちゃんは、愛国心を子どもたちに教える教師の仕事に情熱を注いでいる真っ最中で、全く聞く耳を持たないのだとか…。
同時に結婚も後回しにしたくなるほど、仕事人間になっているのぶちゃんの姿も楽しみですね。
そして朝ドラファンとしては、やはりこの縁談が舞い込むきっかけとなる『結婚十訓』とは何なのかが気になります。
調べてみると1939年(昭和14年)に、日中戦争などで低下した出生率を回復させるため、政府が発表した施策のようです。
結婚する際に気を付けるべき10の項目が挙げられ、中には令和の時代からすると信じられないものも…!
『父母長上の意見を尊重せよ』や『晩婚は避けよ』、さらには『悪い遺伝のない人を選べ』という驚きの項目もあり衝撃的でした。
また、戦時中のドラマでは『産めよ殖やせよ国のため』というスローガンをよく見かけますよね。
実はこの『結婚十訓』の1つ『産めよ育てよ国のため』というフレーズがアレンジされ広まったのだとか。
朝ドラ『あんぱん』でも、今後このキャッチコピーを背景などで見かけるかもしれません!
物語の流れと併せて細部にも目を配ると、当時の時代展開も味わえそうです。
ただ愛国心を育てる教師・のぶちゃんが、国の施策をいつまでも無視できるとも思えません。
ご近所の目・職場・家族など様々な方向から『早く結婚すべき』というプレッシャーをかけられる予感!
「結婚・出産こそ若い女性のできるお国のための仕事だ!」なんて言われてしまったら…。
かつて愛国の鑑ともてはやされたのぶちゃんだけに、逆に結婚に前向きになる意外な展開も妄想してしまいます。
『結婚十訓』の影響でのぶちゃんにどんな変化が起こるのかに注目したい第36話。
東京で卒業制作に苦しむ学生・嵩くんの知らぬ間に、のぶちゃんが誰かと結婚してしまうルートも出てきましたね。
朝ドラファンとしては、降って湧いたように始まる『縁談ラッシュ』にのぶちゃんがどう対処していくのかが楽しみ〜♪
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あんぱん 8週 第36話|出演者と番組情報
8週 第36話 出演者 | 今田美桜,北村匠海,江口のりこ,河合優実,原菜乃華,高橋文哉,浅田美代子,吉田鋼太郎,神野三鈴,池津祥子,中尾隆聖,樫尾篤紀,山寺宏一,寺島ゆうか,倉本沙耶,藤本健翔,瀬口直助,宮本輝ほか |
脚本 | 中園ミホ |
音楽 | 井筒昭雄 |
主題歌 | RADWIMPS 「賜物」 |
語り | 林田理沙(アナウンサー) |
制作統括 | 倉崎憲 |
放送期間 | 2025年3月31日〜2025年9月26日予定 |