2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、小日向文世さんが演じるのは、ヒロイン・松野トキの祖父・松野勘右衛門。武士の誇りを胸に明治の激動期を生きる“ラストサムライ”的存在ながら、孫にはめっぽう甘いという人間味あふれる役柄です。『HERO』で国民的俳優となった小日向さんが、ちょんまげ姿で朝ドラに帰ってきたのは実に10年ぶり。深みのある演技と温かみのある存在感で、物語に奥行きを与えるその魅力を紐解きます。
朝ドラ『ばけばけ』のキャスト「小日向文世」の役柄とは
小日向文世さんは、2025年度後期NHK連続テレビ小説『ばけばけ』でヒロイン・松野トキの祖父・松野勘右衛門を演じます。
松野勘右衛門は「ラストサムライ」とも呼べる生粋の武士で、明治時代という激動の時代を生き抜く中、武士としての誇りを持ち続ける姿が描かれています。剣の腕前には絶対の自信を持ちますが、孫のトキにはめっぽう弱いというギャップが魅力。
小日向さんは「10年ぶりの朝ドラ出演となり、ちょんまげ姿には驚いたが、トキを愛する祖父役に愛着を感じる」とコメントしています。深みのある役柄と小日向さんの演技により、物語はさらに魅力的になるでしょう。
参考:mantan-web
キャスト「小日向文世」のプロフィール
小日向さんは、1954年1月23日、北海道三笠市に生まれました。父は市役所職員で、三人兄弟の末っ子として育ちます。北海道三笠高校では美術部で油絵に励み、北海道展で入選するも、麻雀に熱中して成績は急降下。美大受験は断念します。
高校卒業後はデザイン系の専門学校に進学するため上京しましたが、冬休みにスキーで左腕を骨折し、長期の療養生活を余儀なくされます。
この試練を機に「好きなことをやろう」と決意し、東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)へ進学。デビューのきっかけは、1977年に劇団「オンシアター自由劇場」へ入団したことです。
元々中村雅俊の付き人をしていましたが、演劇への情熱が芽生え、串田和美主宰の劇団で本格的に俳優の道を歩み始めます。劇団解散後は舞台だけでなく、映像の世界にも活動の場を広げます。
2001年のドラマ『HERO』(フジテレビ)で注目を集め、NHK大河ドラマ『平清盛』『真田丸』などに出演。現在はファザーズコーポレーションに所属し、同事務所には蛭子能収さん、渡辺えりさんらが在籍しています。
「小日向文世」の最近の話題やエピソードを紹介
小日向さんはフジテレビ系「ぽかぽか』にVTR出演した際、共演者・鈴木保奈美さんとのエピソードを明かし、話題を呼びました。
小日向さんは1998年のドラマ『ニュースの女』で鈴木さんと初共演して以来、27年間印象が変わっていないと語っています。さらに鈴木さんは小日向さんのセリフのミスを予測し、実際に噛んでしまうと楽しそうに笑うそうです。
こうした自然体の関係は、小日向さんの演技にも良い影響を与えていると言えるでしょう。
参考:nikkansport
「小日向文世」の趣味や特技を紹介
小日向さんの趣味はスキー、特技は絵画です。小日向さんは北海道三笠市出身で、雪深い環境がスキーへの親しみを育てたと考えられます。18歳のとき、スキー中の事故で大けがを負い、2年間で8回の手術を経験したことが俳優を志すきっかけとなりました。
絵画は高校時代に美術部で油絵を描いていて、グラフィックデザイナーを志した時期もあるほど、絵が得意だそうです。
「小日向文世」の家族構成と家族の職業
小日向文世さんには、妻と二人の息子がいます。長男は小日向星一さん、次男は小日向春平さんで、お二人とも父親と同じく俳優として活動されています。
妻は元劇団員で、現在も夫婦で旅行を楽しんでいるそうです。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、長男の星一さんが会津藩主・松平容保、次男の春平さんがその弟・松平定敬を演じ、兄弟での初共演が話題になりました。家族全員が演劇に関わっており芸能一家として知られています。
「小日向文世」の恋愛情報、熱愛報道、結婚・恋愛観に関する情報
小日向さんは、11歳年下の元劇団員の妻と30年以上にわたり結婚を続け、おしどり夫婦として知られています。結婚当初こそ夫婦喧嘩があったものの、現在は互いを「こひさん」「なお」と愛称で呼び合う良好な関係を築いているそうです。仕事が途絶えた時期、小日向さんが妻に「言いたいことがあるなら言えよ」と苛立ちをぶつけたところ、妻は「かわいそうに」と優しく抱きしめたと言います。
その後小日向さんは47歳でドラマ「HERO」に出演し大ブレイクを果たしましたが、妻の生活態度は変わることはありませんでした。小日向さんは「こんなに稼いでいるのに派手にならない」と驚くほどだったそうです。今も「朝のキスを欠かさない」と語り、それが夫婦円満の秘訣だそうですよ。50代半ばからは夫婦で瀬戸内海の船旅を楽しむなど、二人だけの時間を大切にしています。
「小日向文世」の友人関係を紹介
小日向さんは中村雅俊さんの付き人を務めていたことがあり、二人は長年の信頼関係を築いています。また芸能界で唯一「友人」と呼べる存在は村上ショージさんとのこと。10年以上前に映画共演を機に親しくなり、年に1〜2回食事をする間柄になったそうです。
プライベートでは飲み会を避け、すぐに帰宅することが多く、小日向さんのお家庭を大切にする姿勢がうかがえます。